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便利屋斎藤さん、異世界に行く・第6話

プリマスが呼び出した魔神、目から強力なビームを発する。フランリル達の様な魔法で防御出来る面々が何とか防げるがそれでも魔力が尽きたら防ぎきれない。そしてそれよりも厄介なのはモーロックの放つ雷撃魔法が効かないのだ。直撃を食らってもやったかフラグの通りに無傷。目に対する物理攻撃はまぶたを閉じて防がれてしまう。

一体どうする?斎藤はモーロックに提案した。時間を止める魔法を使おう。そんなもの一度も使った事がない筈。だが斎藤は見た。あの鍵のかかった魔導書を開けたらやべーキノコが入っていて、でもあの時はそれだけではなかった。二重底になっていて下には時間の魔法の羊皮紙が隠されていた。

斎藤にはまだ読めない字が多かったが(え?この世界の文字ってアルファベットみたいな音価の字じゃないの?)一つだけは暗記出来た。それが時間を止める魔法。羊皮紙全部には時間と空間を操る魔法が書かれていた。だから自分をこの世界に呼び出したのはモーロックではないかと言うのだ。うーん、そこは今は言わなくても良かったのでは。おかげでモーロックが色々悩んじゃう。

ここで話は過去へ。
石版みたいなのにCRMと掘られたプレート。クロームと読む。子音だけで読むとはセム語派みたいな言語ですか?

驚いた事にこれを作った幼い子がどう見てもモーロックな爺さんの子供だと言うのだ。孫じゃなくて?
参考資料

この頃のモーロック、いやクロームは国で一番の大魔導師になろうと懸命に勉強していた。だからあまり家に帰ってなかった。だがその子は熱を出す。看病してるのは若い女性。えー、これが母親か。どんな縁で夫婦になって子供が出来たのだろう。

母親はあの子を心配するが、クロームは資料を取りに家に戻っただけでまた出かけると言う。あ、これはあかん流れだ。その子の病の進行を止められずに喪ってしまう流れだ。そして心配された通りの結果となってしまう。ある日家に戻ったクロームが見たのは亡くなった子の前で打ちひしがれていた母親。急ぎ教会で蘇生魔法をと思ったがそんな金はこの家にもう無い。

自分の子の命も救えなくて何が大魔導師か!そう自分に怒って家の本を投げ散らかした中に時間を操る魔法について書かれた本があった。そこには大迷宮に行ってそれを見つけよとある。

クロームは娘が作ってくれた首飾りをつけて大迷宮へ。そしてあのサイトウの横穴の場所に辿り着く。魔法迷彩と封印の魔法で閉ざされた扉を開いて中へ。中に入ったらそこにはあの現世日本などから持ち込まれた品々があった。あれは過去にモーロックが呼び込んだ物じゃなくて、もうその時点であったのか。

そしてそこでクロームは見つける。時を操る魔法が書かれた羊皮紙を。そこには別の世界と接触する魔法も。だが時間を巻き戻す魔法は書かれていない。そこに出現した人物にクロームは問う。これを書いたのはおまえか。時間を巻き戻す魔法も教えてくれと。だがその人物は自分に勝ったら教えてやっても良いと言う。
参考資料

クロームの見立てでは9割の可能性で相手が勝つ。だが、どんなに確率が低かろうと自分の今の生きている目的は時間を戻して娘を助ける事。負けて死んでもそれは仕方ない。両者強烈な魔法を撃ち合う。

クロームは死にはしなかったが、その場に倒れ、そして相手はこの世界で最後に良い勝負が出来たとクロームの「望み」を叶えてやる。それは、娘を喪った良心の呵責を解消する事だろうと、娘に関する過去の記憶と合わせて記憶の大部分を消してやる事だった。こうして歪な形でクロームの望みは叶えられた。大迷宮から出た時には自分の名前すら思い出せない状態で。大迷宮を守る兵士がその姿に名前は何だと問い、クロームが持っていたプレートを逆に読んでモーロックとなった。
参考資料

あ、これってギブングルと別れた後の話か?
前回ギブングルはあなたこそは大魔導師ベルガイム....と言いかけた後はベルガイム・クロームだったのか。そしてその後に記憶を失ったのでモーロックはギブングルを知らんと言ったのだろうか。

そして場面は戻る。斎藤は時間を止める魔法を使うのを進言する。魔神が目を開けた状態で時間を止め、そして目を攻撃すれば良い。

ギブングルから全員に念話で作戦を通知。これからモーロックが時間を止める。魔神の動きを止めてその間に魔神の目を攻撃する。だから魔神が目を閉じない様に攻撃を受けて耐えしのげ。

言うは易く行うは難し。攻撃に耐えながらみんなはモーロックの詠唱が完結する迄を耐え忍んだ。特にモーロックと斎藤に攻撃が当たらない様に。

そして時を止める魔法発動。
予想はしていたが、モーロック以外の全部が止まった。そのタイミングでモーロックは何をするんだったのか忘れちゃっていた。

モーロック、思い出せるのかと言う点もさる事ながら、こうまでして魔神を呼び出したプリマスとキスルギが求めていた、魔女ラーヴェラの時間を戻す魔法はクロームが求めていた娘を死なせない魔法と同根ではないか。そこ、どうするのよ。

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