最強陰陽師の異世界転生記・第7話
一気に種明かしと言うか事情説明来たな。
冒頭では四つ葉のクローバーの髪飾りが壊れる場面。今回の最後に回収。
何を求めているのかさっぱり分からないメイベル。準決勝は棄権しろとセイカに言ってきた訳だが、その先の何を求めているのか。ただ単に優勝したいのとは全然違いそうだ。
と言う事で夜に襲撃をかけて来たメイベルとちょっとお話してみたいセイカ。お話したいと言ってもセイカにはもう大分分かっているみたいだ。メイベルはアミュの身代わりなのだろうと。この大会でアミュではなくてメイベルが勇者なのだと思わせる為の。でもそれだけだとここまでメイベルがセイカを棄権させる事に固執するのは納得できない。何か別な理由があるだろう。
セイカに足りない情報をメイベルが話す。決勝戦でメイベルが邪眼使いのカイルに殺されて魔族側に勇者は死んだと思わせるのが目的だと言う。だから決勝戦に出るのは自分でなくてはならない。でもそんな酷い役割、納得出来るのか。殺される為に決勝戦に出るとか。
さらに話が進む。ルグローク商会は才能がありそうな奴隷の子供を育てて傭兵にする。それは四人一組となる。育成される時はこの四人で助け合って行けと言われるのに、最後の仕上げはその中の一番有力な一人が残りの三人を殺す事で完成すると言うのだ。
この武術大会がそれに利用された。傭兵として完成し、そしてその傭兵が高性能だと言うのを優勝で宣伝出来ると言うのだ。そしてメイベルはカイルが殺さねばならない三人の仲間の最後の一人。でも回想で髪の毛の色が赤い子居ないんだけど。
でもここでメイベルが固執する本当の理由が語られる。あいつは兄の仇なのだと。殺された仲間の一人が兄だと言うのだが、セイカはそれは嘘だと。メイベルの兄はカイルなのだ。髪は染めてるのだろう。そこまで知っていた。そう、妹としてメイベルは兄から言われていた事をやろうとした。カイルがカイルでなくなった時の始末を頼まれていたのだ。
それをやってしまうと今度は商会を裏切る事になる。だからメイベルは勝っても負けても居場所は無いのだ。なるほど、そう言う話か。セイカは納得して自分が決勝戦に出る事にした。棄権はしない。メイベルに兄殺しをさせない。指示を遂行できなかったメイベルは学園に戻れば良い。自分が守ってあげよう。
と言う事でセイカとメイベルの準決勝。
もうカイルの方は勝ってるのでこれで勝った方がカイルと戦う。
巨大な斧で戦うメイベルは見た目は攻勢に出ているが、でも全部セイカに良いようにされ、セイカの判定勝ち。
と言う事でセイカとカイルの決勝戦。カイル、一応会話が出来るぞ。セイカがいくつか術を食らわしてもカイルは全く動じなかった。とは言ってもセイカさんが牛鬼を召命して圧倒的な力でカイルを倒した。
カイルが倒れて身体に何か起きた。何か呪いがかけられている?結界を貼ってその発動を止めた筈だったのにしかしカイルには未だ呪いの発動が続いていた。虫の息の中でカイルはメイベルに伝えて欲しい事があると言う。
呪いに関して自分を出し抜こうとするのにセイカは思わずカッとなった。呪術で自分を出し抜くと?最高の呪術師の力を見せてやろうじゃないかとセイカは頭に血が登ったみたいだが、ここでユキが諫止した。おやめ下さい。これはごまかしようの無い力。前世で最強を誇ったせいで何があったのかをお忘れですかと。
セイカはここで止めたのでカイルは死亡。死体が見えなくなったが、それは誤魔化してメイベルと共に葬ってやった。その場でメイベルにカイルの託された言葉を告げる。
「四つ葉の事、ごめん」
あれは手術前にカイルがメイベルの四つ葉のクローバーの髪飾りを壊して、最後の場面で喧嘩になってしまったのだと。アバンの場面はそれだった。
メイベルの件は全部ではないけどメイベルの事は大体は話した。だからアミュはメイベルと勝負を挑んで魔力を込めてこれで一勝。これでメイベルは追いかける相手が出来ただろうと。メイベルの学園での居場所が出来たな。
学園に戻ってセイカは学園長と最後の確認。学園長としては商会からメイベルが貸し出されたが、商会の思惑通りにはさせたくなかった。だからセイカを出した。セイカならメイベルを死なせないで済むだろうと。これで商会のメイベルが決勝戦でカイルに殺される訳でもなく生き残ってそのまま学園に残る事になる。