最強陰陽師の異世界転生記・第5話
あれ?前回の最後はアミュが相変わらずセイカに気安く話しかけないでな感じだったのがもう普通に会話してる。もう二学年に進級したと言うので結構時間が経ったのだろう。なら仲良くなっていても分からないでもない。
新入生の入学式が無事に終わればなどと言っていたどこに清川元夢さん声のエレガントな副学園長がセイカとイーファの呼び出しにやって来た。
学園長の所へ行ってみる。何だか小さいおばさんと思ったらセイカは亜人と言う。これには学園長が不愉快で自分たちは人間の亜種ではない、魔族と言われたほうがマシだと言うのだ。
とは言っても学園長はセイカが入ってくるなり才に溺れたクソガキが来るかと思ったとか、そっちも礼に欠けるではないか。
話の本題は帝都で開催される総合武術大会に出ろと言う。ああ、よくある武術大会ネタか。以前は名前どおりの武術大会だったが今年からルールが変わって魔法を使ってもよくなった。それでこの帝立ロドネア魔法学園にも枠がまわって来たのだ。この武術大会には二名を出場させるが、そのうちの一人はもう決まっている。メイベル・クレイン。もう一人をセイカとイーファどちらにするかと聞かれて、セイカは自分が出る事にした。
帰ってからその話をアミュにしたらアミュはおかんむり。そりゃ武術大会と言ったら剣士のアミュだろうに、何故セイカとイーファに話が行ったのか。一応強すぎるアミュが出て下手に近衛兵にとられては学園としては迷惑なんだろうとフォロー。
外を歩きながらアミュがメイベル・クレインの事をお貴族様のコネだろうと噂する。それをメイベルが聞いてしまった。ぬくぬく育って来たのはそっちだろうとアミュにつっかかるメイベル。まあ悪口言われたからと言うのも分からないでもないが、やけにつっかかる。
そんな訳で模擬剣でアミュとメイベルの勝負。
アミュからの最初の一撃、メイベルが止めるがこれは魔法が乗ってるな。その結果、アミュの負け。魔法無しのつもりだったと負け惜しみを言うアミュ。
それにしても耳目を集める勇者様になる筈のアミュがここで負けちゃだめじゃん。
武術大会に行く為に学園が用意した馬車だが、同じ出場者のメイベルはともかく、イーファとアミュが同乗してる。まあイーファはセイカの従者と言う名目があるけど。アミュはメイベルに対する興味本位。
ところでセイカ、馬車には弱かったんだよね。
帝都に到着して馬車酔いヘロヘロのセイカだったが、大会の組み合わせを確認。
セイカがイーファにアミュと一緒に帝都の観光して来い、自分は部屋で一人で休むと言うと、ああ、アミュさん、またここで下ネタですか。一年学園で過ごしても変わらない性格だ。
総合武術大会開始。司会者からルールなどの解説。
第一試合はセイカと傭兵団の神速の狂犬....その顔はどこからどう見ても当て馬だ。
そんな訳で試合が始まった瞬間にセイカが相手の背後にまわってぶちとばして一瞬で終わる。何が起きたか全然分からない場内。あまり目立ってはと忠告するユキ。
第二試合は水属性の魔法使い。対するのはルブローク商会の護衛部隊のカイル。これは不気味そうなカイルが勝つな。と思ったら相手を貫いて殺しちゃったよ。今年は早々と犠牲者が出ましたとか司会者は呑気だし、観客は殺し合いに盛り上がってるし、古代ローマかよ。
試合を見てカイルが視線に呪術を乗せて相手をすくませたなと分析するセイカ。この世界にもそう言う邪眼使いがあるのかと。