とんでもスキルで異世界放浪メシ・第4話
開幕コカトリス。皮をカリカリに焼いてレモンバターソースをかけちょっと醤油を隠し味に。フェルはロックバードよりあっさりしているがこれはこれで良いと言う。向田の評価では鶏肉と合鴨の違いみたいなのかなと。ふと思ったけど合鴨って生物学的には何だろうと見てみたら、マガモとアヒルの交雑交配種。でもアヒルがそもそもマガモの1品種で、マガモがAnas platyrhynchos、アヒルがAnas platyrhynchos var.domesticus、合鴨がAnas platyrhynchos var.domesticusって、もう合鴨とアヒルは品種レベルでも同一品種じゃないか。
フェルは獲物を狩るのには雑魚だと面倒なので魔法で一網打尽にすると言う。そしてフェルの使う魔法はニンニルの加護の風魔法を得意とする。それを聞いたらこの世界に居るからには自分も使ってみたいと思う向田。ステータスを見てみたら微量ながら向田にも魔力がある。
どう使うんだとフェルに聞いたら、使いたいと念じたら出る。ああ、天才系の何も考えずに使えるタイプ。取り敢えず念じたらと言われたので、向田はイメージしながらファイアーボール!全然出ません。
魔力を身体の中で巡らせる必要があると言って、フェルは自分の身体を触らせてみた。なるほど何か流れている感じがする。
と言う事で向田もちょっとだけ使える様になった。が、漫然と訓練してるだけでは駄目だとフェルは魔物と戦えと向田を促す。向田、嫌だったが文句を言うのにフェルがじれて向田をゴブリンの集団の所へ連れて行き、一声吠えてゴブリンを集めて向田を一人置いて大物を狩りに行った。向田のファイアーボールちょっとは効く。駄目かと思ったがフェルの結界魔法で防御は完璧。何とか雑魚のゴブリンは倒せたが、魔力を使い果たして倒れた。
これで魔法が使える様になったな、これも我のおかげだと言うフェル。そしてゴブリンキングの死骸を渡す。こいつには魔石がある。魔石は売れば金になるのだろ。ならば異世界の和牛とやらで我に馳走しろと言ってきた。まあ黒毛和牛高いけど、それ以上にフェルが張り切りすぎるので現在は封印。
夜になっていて食事の用意と思ったが、向田は魔力切れでフラフラ。仕方ないのでネットスーパーでパンを注文。エネルギー切れには甘い物だよね。フェル、アンパンとかクリームパンとかうまいうまいと食べた。甘いのもお好みですか。
甘い物ばかり食べたら虫歯とか糖尿になるぞと言ったらフェルは風の神ニンニルの加護で身体の状態異常が全部キャンセルされると言う。いいなそれ。ニンニル様、私にも加護を。当然向田もそれを望んだ。そしてチラとどうもニンニルらしき場面が。
街にやって来たら当然フェルを見てみな怯える。兵士に囲まれて従魔ですと説明。兵士はグレートウルフと思ってくれた。ギルドカードを見て兵士は何とか納得。フェルは自分はグレートウルフではないと言いそうだったのを止める。
向田とフェルはエルミナの宿に。出かける向田にフェルがいつ帰るんだとしつこく聞く。束縛男と言われてしまった。この街には本屋がある。そこで見つけた誰でもわかる魔法の入門書と言うのがあって向田は買いたかったが金貨7枚。紙の本だから高価だと言うのだ。えー、こんな街中に本屋がある世界でそれなの?紙は貴重だと言うのだ。そして地図は国家の重大機密だから地図など本屋に無いと言われる。ここの会話がこのあとの向田の行動を束縛しちゃったんだよね。
図書館があるのではと向田は行ってみたが、それらしいのが見つからない。銀貨2枚も払って入ったのに。
時間が遅くなったのもあってこの日の夕食はネットスーパーで焼き鳥とトンカツ。これもフェルは大喜び。向田はトンカツにソースをかけ、熱いご飯の中にくるむ。すると暖かくなってソースがご飯に染みて美味しいのだそうだ。え?そんな食べ方あるの?!
酒場を見つけたので向田は入ってみる。そして適当な冒険者パーティーを見つけて声をかけてみた。お酒を奢ると喜んで色々話してくれた。レイセヘル王国から来たと話したら今の国王になってから酷いらしいなと言う。領土拡張の為に戦争ばかりしてる。やはり脱出して正解だったな。情勢が落ち着いてるのは東方のエルマン王国かレオンハルト王国だと言う情報を貰った。
どっちに行くにしても地図が居るなと呟くと冒険者達はここだけの話地図を持ってる。これは貴重な紙で出来た物なので金貨1枚でどうだと言われた。これはヤバそう。でも向田は買っちゃった。だって本屋で「紙は貴重」「地図は国家機密」って言われてたからね。でもこれは騙されたのだ。あとで店内の他の冒険者から笑い者に。そしてそれに気づかないおまえが悪いとも言われた。まあ仕方ない。
東の国は海に面してるらしい。フェルに言わせるとシーサーペントやクラーケンもうまいぞと言われる。あー、このあと魚介料理も出ちゃうのね。