お兄ちゃんはおしまい!・第8話
「楽しい一夜がこんな事になろうとは」
いや、あのメンツでお泊まり会やったらこうなるのは見えていた。
とは言え、何故お泊まり会かと言うと、冬休みとなって長いおやすみとなってまひろが休みは思い切りダラダラするぞーと言う姿勢を見せたせいで、みはりがこのままではまたダメ人間のお兄ちゃんに戻ってしまうとかえでを通じて画策した結果だった。
円グラフでダラダラ生活の計画を立てたまひろ。ゲームを始めたものの、あれ?一人だとつまらない?そこに来客ありけり。
もみじとあさひとみよが来たのだ。お泊まり会だと聞いてやって来た。まひろがゲームコンソールを持っていたので一緒にやろうと言うが、でもまひろが持ってるのは二人プレイまで。そこはみはりがちゃんと考えてあって四人プレイが出来るカート競争のゲームをプレゼント。これコンソールも追加か。
散々遊んでいるうちにみはりが夕食のハンバーグを作ってくれた。至れり尽くせりの「お姉ちゃん」だな。
後片付けまでみはりにかと思ったら、ちゃんとゲームで負けた罰ゲームでまひろがお手伝いする。
夜もふけてきたのでお風呂。まひろはじゃあ自分は最後と言い出したが、ここでみよが本領発揮。カップリングで入りましょう。まひろ、現時点では若い女の子と一緒に入るのはまずいと思ったか。みよが「あさもみ」と言い出したので何のことかと思ったら「あさひ✕もみじ」かよ。腐ってやがる。
このままの展開では同級生ポジションの他人の女の子と一緒の風呂になってしまうと妙な倫理観を発揮してまひろは先に入っているみはりと入る事にした。少なくとも兄妹なら未だ良いかとの判断か。でも流石にみはりはちょっと焦った。
残りの三人は一緒で。でもみよは色々煽るくせに自分が参加すると戸惑う。
もみじがあさひと一緒に風呂に入るのが久しぶりで、初めて仲良くなった頃の事を思い出した。ふんふん、割りとすんなり仲良くなったじゃないか。ところが後で妙な展開が待っていた。どろんこになって綺麗にしようと風呂に入るのだが、もみじが一緒に風呂に入ろうと言うとあさひが動揺する。あれ?
あ、そうか、まひろも最初そうだったが、あさひもこの時点ではもみじを男の子だと思っていたのか。何故お兄ちゃんを引き合いに出すのかと思った。
この話にみよがごちそうさまな顔をするが、洗いっこも再現して欲しいなどと口走ったせいで逆にやられる羽目に。
三人が風呂に入ってる間に布団の準備。女の子と一緒に寝て良いのかと心配するまひろだけど、今は女の子だしね。
四人だけになったところで枕投げ開始。もう夜でゲームで騒いだらご近所迷惑と言うのに、枕投げで騒いだらそりゃみはりも起こる。この頃の年頃だと年長者に怒られたらシュンとするだろう。
静かにするなら愈々ガールズトーク開始ねと言うみよ。でもあさひが一席とか言い出したので恋バナでなくて怪談話になってしまった。あさひが寝ると妖怪枕返しが出現して枕や布団や身体の向きを変えると言うが、それはただ単に寝相が悪いだけでは。で、これにもみじが怖がる。もみじが怖がっちゃったのでもう本格的に寝る方向へ。
でも夜中にもみじがトイレに行きたくなった。とは言え、未だ怖さが残っていてトイレに行けない。その頃みはりの掛け布団はあさひに奪われてしまっていた。掛け布団を取り戻せずこのままでは風邪引くと思ってもみじの布団に入ろうとしたが、これを妖怪枕返しと思ってしまったもみじ。
あ、次の場面で洗濯機が回ってると言う事は漏らしてしまったか。必然的にもみじの布団で寝られないので、まひろは自分の布団で寝ろと。掛け布団どうするの?場所が無くなったまひろはみはりの布団へ。
翌朝まひろは自分がやった事にした。
しかしその内緒話をみよは感づいた。またもごちそうさま。