老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます・第1話
今期、タイトルだけから内容を予測していたのと違ったのが最大の作品だった。
異世界に行っちゃった仕事に追われてる成人男性が異世界の不安定な生活に現世での記憶から早いうちに金貨を貯めておかなくちゃと言う話なのかなと思った。
ところが冒頭で女の子が何かのトラブルで海岸の断崖絶壁から落下してしまい、死にたくないと強く思ったら悲鳴の様なものが聞こえて気がついたら異世界の草原の上。
最初はナンダコレと思ったが、ここで亡くなったお兄ちゃんの言葉が浮かぶ。夢の中でもないし幻覚でもない。残った可能性は異世界だと言う兄の考え方を。兄が福山潤さんなのでこれ一回だけの為の配役ではあるまいと思ったら案の定事あるごとに主人公の山野光波が迷った時に道しるべとなってくれる。
光波は現地の少女コレットに助けられる。当然と言うか普通はそうだが言葉が通じない。何とか名詞を探る程度。家に連れて行かれて食事の世話にもなった。
お世話になっているお礼にと光波はコレットの山菜集めを手伝いに行く。だがそこで狼の襲撃を受ける。コレットを木の上に逃がして自分が囮となって逃げるが、転んで愈々ダメかと思った時に何故か現世日本に戻った。
光波は急いで兄が買い集めたガジェットを袋に詰める。スリングショットも包丁も。しかしそこでふと気がついた。あそこに戻る?またあの怖い所へ?だがここでも兄がアドバイスしてくれた。誰かを助けるのに理由なんてあるかと。
異世界に戻った光波は持ち込んだ道具を使って狼の親を倒した。ここで気を失った光波はよく分からない世界でよく分からない存在からどうしてこうなったのかの説明を受けた。光波が断崖絶壁から落ちた時の死にたくないと言う願いがあまりに強くてその存在の一部を引きちぎったのだ。その結果よく分からないがこうなった。今の光波は異世界と現世を行ったり来たり出来る存在となったのだ。ついでだから何か望みを叶えてやろうと言われて光波はコレットと言葉が通じる様にして欲しいと言う。
あ、異世界物って何故言葉が通じるかはいつもいい加減だったんだけど、今回は一応説明はつけられるんだ。
意識が戻った光波はちゃんとコレットと会話が出来る様になっていた。そしてあの狼を倒した報酬を貰う事になる。これを見て思った。自分は異世界と現世日本を行き来出来る。これはかなりチートだ。これを利用して老後の資金を貯めよう。100歳まで生きても大丈夫な様に日本円で20億円=異世界金貨8万枚を貯めようと。
その若さで?まあ両親と兄を亡くしてボロボロになってしまって将来に不安が山積みなのは分かるけど。で、それが20億円なの?会社員の生涯年収って3億円行かないんですけど。