転生王女と天才令嬢の魔法革命・第4話
ユフィリアの為に作ったアルカンシェル。徹夜で作ってアニスはユフィリアの膝の上で寝てしまった。
そのアニスを見ながら上気したユフィリアだが、どうもこれは長い時間外で拘束したのもあったかもしれない、少し熱がある雰囲気が出た。
それに気づいたアニスがユフィリアをとにかく寝て薬飲んでと寝かしつけた。アニスの主導にユフィリアは自分は何なのだろうかと疑問を持っていた。自分は空っぽ。
ユフィリアは自分は何をしたら良いのか分からない。アニスがしたいことをしたら良いと言うけど、だったら王族としてアニスが命令して欲しいと言う。でもアニスはそんな事を望んでいない。すぐに思いつかないのなら一緒に考えよう。
アニスが眩しすぎると思ったユフィリアだが、これはユフィリアが王族に対してはただの公爵令嬢だしアルガルドに婚約破棄をされたばかりだからその眩しさに尊さを感じたのかもしれないが、一方で問題のアルガルドは下手に王子と王女だったせいでその眩しさが妬みになってしまったか。
そのアルガルドに保守派で魔法省のシャルトルーズ伯爵が接近する。この無意味な謹慎を解きましょうと。こいつが一番の黒幕かな。
翌日はもうユフィリアも元気になっていた。アルカンシェルも使い心地が良さそうだった。
あの眩しいアニスとあんな関係を持っているイリアに自分がアニスとどうしたら良いかを見つけようとした。だから相談するともなくイリアに相談をする。イリアは自分やアニスと違ってユフィリアは聞き分けの良い子だった分、もっと悩んで良い、その時間はアニスが作ってくれると言ってくれた。
そこにアニスが大変大変と駆け込んで来た。冒険者ギルドから緊急案件が来たと。まさか王女殿下が冒険者とは思っていないユフィリアが驚く。しかもアニスはゴールドランク。アニスにしたら研究材料ほしいし、資金も欲しいからやってる。
冒険者ギルドからの連絡だとスタンピードが発生した。この発生原因は縄張り争いではなくて、もっとずっと強い魔物が出現して魔物が逃げて来てると考えている。このスタンピードの原因となっているであろうドラゴンの魔石がどうしても欲しい。自分の為にどうしても欲しい。
アニスの決意を聞いてユフィリアも連れて行ってくれと望む。
ドラゴン出現はアバンでの冒険者の逃走で描かれていた。王国にとっては一大事で、冒険者ギルドだけに任せる訳には行かない。国家として対処せねばならない。だが相手はドラゴンだ。御前会議ではどう対応したら良いのか掴めずに迷走する。
おそらくドラゴンの目的は魔物達だからドラゴンがわざわざ王国の破壊には来まい。ならばスタンピードを起こしている魔物を退治すれば良いのか?いや、それはドラゴンの餌を横取りする行為になってしまう。スタンピードの方向を変えられないのかね。
そこにアルガルドがやって来た。自分をドラゴン討伐に向かわせて欲しい。どうしても欲しい物がある。やけに強い意志がある。自分が王たりえる姿を見せたい?アニスと比較される言葉を常に聞いている。今ここで自分の能力を見せたいのか。
オルファンス国王、仕方なしとアルガルドにドラゴン討伐の命を下そうとしたその瞬間、報告が入った。アニスがユフィリアと共に黒の森に飛んでいったと。オルファンス、またもあの馬鹿娘が!と怒るが、もっと怒ったのはアルガルドだろう。またも、またも、またも自分の立場を姉は奪うのかと。
今回は「転生」要素も「天才」要素も無かったね。次回への中継ぎ回なのかもしれないけど。