転生王女と天才令嬢の魔法革命・第3話
ユフィリアがお引越し。どうやら王子の婚約者として王宮に与えられていた部屋から今度はアニスの離宮への引っ越しらしい。でもどうなのだろう、これだけの身分だと私物は服とか装飾品だけなのではなかろうか。まるで庶民の引っ越しの様にベッドのクッションまで持ち出したみたいな描かれ方だったが。
そしてアニスの離宮で目が覚めたらイリアが朝のお茶を用意してくれていた。アニスに挨拶したかったが、そのアニスはど派手にお忍びで箒に乗って飛び出したと言う。あ、これ、また箒で突入して来るパターンかな。と思ったら警報が鳴り出した。アニスが用意した不審者の侵入を知らせる警報だったが、その本人が引っかかった。
早速アニスからこれ使ってみてと短剣を渡される。アニスはユフィリアの為の専用魔道具を作っていると言う。これは試作品。魔力を注いでみてと言われてやってみたら短剣が長い剣に変わり、草などを軽く切ってしまう。これで杖としての機能を持たせれば良いのではと言うので、それだとアニスは言う。杖って、魔法の杖だね。
次行ってみようと魔法の箒を取り出す。これで飛んでみてと言う。怖がるユフィリアだがちゃんとずっと持ってるから。王族嘘付かない。離しとるやん。
それにしてもこの世界の王族の魔法って空を飛ぶ方法あるのだろうか。無いとしたらすげーもん作ってしまったと言う事になるが。
そうこうするうちに国王に呼ばれていると言う事でユフィリアは王宮へ。身支度をしながらイリアはユフィリアにアニスに対して嫌なら嫌とちゃんと言った方が良いと言う。今の時点のユフィリアにはアニスを嫌とか好きとかそんな判断がついてる状態ではなくて、ただただ単に遠い存在。
国王と宰相はアルガルドが一方的にユフィリアを婚約破棄した件で事情聴取していた。だが、アルガルド達は全く悪びれずに自分のした事を告げたと言う。これはちょっとおかしい雰囲気になって来た。アルガルドが主導して事を運んだと言うよりも、アルガルドとその取り巻きが誰かに洗脳みたいな事をされて行った風がある。そうなると、ただのモブかと思われたレイニがOPにまで登場しているのが気になる。しかもシャルトルーズ伯爵が保守派の領袖でマゼンタ公爵の改革派と対立してると言うのがきな臭い。
ユフィリアが入って来て起きた事を語る。おかしな点は無い。ユフィリアは国王に禁書庫の鍵を返却する。王妃になる筈だったので預けられていたが、国王はこんな事になって申し訳ないと言う。
グランツさん、おまえは十分に役割を果たした、あとは何もせずとも良いと言うが、国王からもう少し言い方を考えろと。
ユフィリアは退去するにあたって王宮で世話をしてくれた人達に挨拶をする。多分ユフィリアの身の回りを見ていた人達はユフィリアが悪い人ではないのを日常接していて理解していたと思う。だからこんな形で王宮を退去するのを気の毒に思っている様だった。
ユフィリアは自由になったと言われても本人としては何も無くなったと言う感覚だった。
そして翌朝、今度はアニスは作業服で飛び込んで来る。寝ないで作ったユフィリア専用の魔道具。魔法の剣。
じゃあ軽くその辺の木を的にして撃ってみて。おい、植物はもっと大切に扱え。剣を抜いてみたらユフィリアはまるで自分の一部みたいに感じて軽くファイアーボールを撃つと木が吹っ飛ぶ。今度はウォーターブレードにも。その姿を見てアニスは惚れ惚れとする。前回だったか、過去にアニスはユフィリアが魔法を使っている姿を見て憧れみたいな目をしていたのが描かれていたし。
アニスはその剣はアルカンシェルだと言う。虹の様な剣。
それを告げたらアニスは寝てしまった。徹夜で作ったからね。虹みたいな綺麗な魔道具の姿を思い描いていた剣を。