Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-・第10話
折角集めた秘密基地の材料が回収業者によって全部持ち去られてしまった。前回これを見た時に取り戻す展開ありかなと思ったけど治子先生から取り戻せないとの宣告。業者の回収が予定よりも一週間早まったと言うのがちゃんと教師へ連絡されていなかった。どうしてそんな場所にとも思うが、あれだけの分量の材料を実際に使える様になるまであの雨の降る梅雨の期間に野ざらしには出来なかったので一時的に置いて、回収前に移動すれば良いと思ったのだろう。
手詰まり感漂うが、こうなったら金に物を言わせるしかあるまい。
と言うのはあくまでもケジメをつけなくてはならなくて、この日は何もアイディアが浮かばずに解散となった。あのせるふがだんまりになるほどのショックかな、或いはせるふだと別の事を考えてるんじゃと思ったら後者だった。
雨降る中を帰って来て普通じゃないとぷりんがジョブ子に聞いてみたらそんな事が。まずはお風呂にと言うのを聞いて合点承知と勇んだくらげさんだけど、ジョブ子が風呂に入らずに寝ると聞いて残念そう。
ぷりんはあのせるふが呆然自失と聞いて何か出来る事はと思案した。あっと気がつくぷりん。まさか凄いツテがとも思ったけど、ぷりんが思いついたのはきっかけになる思い出のベンチの板。
せるふの部屋に入ってだんまりのせるふにうちにこの板があった、同じ様に各家庭にも少しだけど使っていない材料があるんじゃないか、それを集めたらどうだろうかと。だんまりだったせるふだた、思い出の板を見て顔を上げた。そもそもぷりんが来てるのも、自分がいつの間にか着替えてる事すら気づいてなくて、ぷりんはもう一回さっきの説明をする羽目に。それを聞いたせるふはぷりんも同じ事を考えていたんだ!と。しかもそれに留まらず、それをやったら沢山の材料が集まって、ツリーハウスが1000個も出来て部員も沢山集まる、そんな夢を見ていました。これには流石に三匹のペットもあきれる。
ぷりん、心配してくれてありがとうとせるふが言うと、今回ばかりはぷりんも素直に感謝を受け入れる。
翌朝早く、せるふが学校に向かうとジョブ子が追って来る。しかも部室に到着したら既にくれいもたくみもしーも来ていた。細かいのながら材料を持ち寄って。みんなもまた材料をあちこちから集めようと。そうしてせるふ手描きの募集ポスターが出来ました。
校内にポスターを貼ったり、わくわんにも掲示したり。それを見て潟高の生徒も、わくわんの客も協力しようと言ってくれる。ただ....わくわんの老人達の言い草が....終活で物を処理しておこうって既にその年齢に達してる私にこたえるのでやめて。
せるふとたくみが市内の家庭を回って放置されている材料が貰えるか聞いてみる。ネットの募集で連絡があった場所にジョブ子はしーを送る。なんだか随分離れてそうだったけど。そこまで遠征してしーが材料を貰ってついでに笹団子も貰って帰って来た。
やべーぞトンビが居るぞ。
またも海岸に来て、今度は打ち上げられた木材の回収。よもやの再度の水着回。
ところで夏休み前なのにあんなにくらげいるの?
潟高の生徒も協力してくれてかなり集まって来た。三条市の人達、みんな協力的だ。集まったけどまだこの倍は必要。頑張るぞーは良いのだが、問題はジョブ子の留学期限が近づいてるんだよね。一発逆転が無いとジョブ子が間に合わない。近くに取り壊す家やボーリング場は無いかなとせるふが言ったのはちょっと不吉な気がしてしまって、まさか部室を壊さないよねと一瞬思った。でもそれでは本末転倒だから流石にそれは無い。
治子先生の目がキラーンと光る。翌日、トラックに木材を大量に積んで帰って来た。夜通し何百kmも走って持って来ました。運ぶためのガソリン代はおまけ。それはともかくどこから調達したかと言うとOGから集めたのだそうだ。昔治子先生もここの学校のDIY部員で、しかもその頃は部員も沢山いて色々作っていた。そのOGに声をかけたら後輩の為だと材料を沢山提供してくれたのだ。
回想がそのまま文明の話に。人類は色々出来る様になったけどこれからも自分の手で何か作ると言うのは良い事ですよね。
そしてDIY部の部室は初代のDIY部の先輩が作ったもの。そりゃ壊せる訳がない。そして今のDIY部はさらにそこに秘密基地も建設する。夏休み迄に作り上げるぞ。その様子を良かったねと言う風に見ていたぷりんだが、それにせるふが気がつく。こっちにおいでよ。
こうしてやっとぷりんもDIYの仲間に入った。
え?次回のサブタイがタイトル回収なんですが。