アキバ冥途戦争・第10話
下剋上の起きたアキバメイド界。次に事態が動いたのはあのコート男の末広だ。
なごみが今年のお萌様になってとんとことんが大盛況。店長ウハウハ。お客さんが沢山来て喜んでくれるとゆめち達のハリキリ方も増す。そして嵐子の所には今日も末広が来ていた。しぃぽん達は末広が完全に嵐子のファンだよね、どうするんだろうねと興味深く見ている。なごみはそっちにかまけないで接客しようと叫ぶのだが。
末広が嵐子に豚に真珠のことわざは豚に失礼だろうと言うが、嵐子には真珠の価値は分からないとの事だった。でも末広は嵐子に真珠が似合うと。これ、今日のキーワードだったんだな。
嵐子が戻って来て、末広から週末に一緒に出かけないかと誘われたと明かした。おや、いよいよだな(いよいよだなはフラグ)。ただ嵐子は返事をしなかったのに、店長が勝手に末広と約束を取り付けて来る。土曜11時に秋葉原駅前。どうして店長がと思ったら、末広がアタッシュケースを持ち歩いてるので絶対銀行員で、いざと言う時に融資して貰えるに違いない、だから仲良くしておけと言う、相変わらずゲスい目論見。私は入社した頃はアタッシュケースで会社に行ってたけど銀行員じゃなかったよ。
嵐子が末広をお見送りする時にじっと見つめる御徒町。
その晩、なごみは嵐子が楽しみなのか聞いてみた。でも楽しみかもしれないけど、幸せになろうとはメイドの道に入った時から考えていないと言う嵐子。なごみの気持ちは複雑だが、でも嵐子の幸せを応援したい。だからお手伝いしたいと言う。デート経験があるのかと聞かれて強い口調であります!と答えたなごみだが、ちょっとおいてごめんなさい、嘘つきました。こう言う所がなごみは可愛い。
土曜日、支度をしようとする嵐子を御徒町が妨害する。一方で他のみんながお手伝い。化粧とか大丈夫かなと思ったら、ちゃんと綺麗になってる。
不退転の覚悟で出かける嵐子。
駅前で末広と落ち合って先ずはアメ横へ。アメ横の摩利支天って、これウィザード・バリスターズで出た場所じゃないか。ところで大人のデートでアメ横って何見たんだろう。
13時には上野公園の池のほとりで嵐子のお弁当を食べる。巨大なオムレツが。14時には上野動物園。日が沈んで今ではマツモトキヨシアキバ店になってる店(多分当時はLaox?)でファンヒーターを眺める末広。ファンヒーターは良い、暖かくて。
こたつでも買って鍋をしましょうかと言う末広、それはもうお誘いなのでは。そしてそれに良いですねと答えてしまう嵐子。はっと気がついて末広と一緒だと脇が甘くなると思った。
次に万世橋に行ったかなと思ったら、例のトイレがあったのではないかと言う秘密の場所じゃないか。そこ、下りられないぞ。ただ、誰も来ない場所なので二人だけで話すには適した場所。末広は言う、二人でこのアキバから逃げないか。明日の夜行列車で北へ。末広、多分凪から嵐子を消せと言われていたのに(今日は仕事をするつもりだった)やはり嵐子を本気で好きになってしまったか。
風で嵐子の帽子が飛ばされる。これはキスへの引き金だ。
明日の夜9時、電気街口で待ってます。
そう言って末広が立ち去ったが、トイレ跡から御徒町が出て来た。聞いて下さい。とあるメイドの話を。
嘗てメイドを夢見てアキバに来た少女が居た。しかし任されるのは雑用ばかり。そんな時に押してくれるご主人が現れた。これでやっと一人前のメイドにと思ったら大仕事を命じられる。敵対するメイド喫茶の頭を殺せと。
それがあの事件だ。嵐子が最初に努めていた侍女茶館のトップ美千代銃撃事件。それが御徒町だったのか!御徒町は命令どおりに美千代を撃ち、これで認められると思ったら自分を押してくれていると思った末広に証拠処分されそうになる。この時はたまたま警官が通りがかって九死に一生を得た。それ以降、その身を隠す為にパンダとなった。そしてある日、パンダとして店長に拾われた。侍女茶館はとんとことんになっていたのだ。
末広が嵐子に近づいたのは今度は嵐子を消す為だ。だから明日行ってはいけない。
嵐子、美千代の仇をどうするのか。御徒町を殴り倒していってらっしゃいませと発砲。
そして運命の日曜日。御徒町はパンダの方が撃たれた。美千代を撃った御徒町が許せない。だが美千代はそれを望むまい。だから撃たれたのはパンダの方。
その夜、なごみが風呂からあがったら嵐子が旅支度をしている。明らかに旅支度。なごみはそれで気が付いたのだろうか。色々あったけど(野球したり)、今までやって来られたのは嵐子が居たから。それが居なくなったら寂しい。でも安心して、嵐子が居なくなっても泣かない様に練習しておくので。そう言って泣き出すなごみ。
なごみさん、とんとことんをよろしくお願いします、そう言って嵐子は出かける。ロッカーで銃を見ていたが、これはロッカーに置いていたんだな。
20:50。嵐子は電気街口に到着。雨が降って来た。そして御徒町がそこに向かっていた時、大きな音が。それは事故だったのだが、それが銃撃の音を消した。御徒町が末広を撃った。嵐子が末広を殺す様なご主人様殺しはさせない、自分がやるのだと。
23時を過ぎても末広は来ない。
とんとことんに戻ったら血の跡が。これで末広を御徒町がやったと理解する。そして御徒町は明かす。美千代を殺させたのは凪。そして今回また末広に命じたのも凪。戻ったロッカーの中には銃が。嵐子は末広を撃つつもりはなかったんだ。そして何もかもの黒幕は凪。嵐子はもう一度銃を手に取る。
Cパートがあった。
末広は凪に嵐子は殺さないと宣告してから待ち合わせ場所へ。嵐子も末広もお互いを殺さないつもりで、そのままだったら二人逃避行出来た筈だったのに。しかしそこを御徒町に撃たれた。懐中から取り出したのは指輪の箱。それは真珠の指輪だった。
凪には価値が分からない真珠(心中)。