アキバ冥途戦争・第11話
凪は自分の気づいたアキバメイド界に楯突いたとんとことんを憎悪している。嵐子は末広を殺されて凪に憎悪している(と思っていた)。これでは終わらないと思ったが、男の死体があがったと言うのはてっきり末広かと思ったが違った。
ラジオ会館にパンダが吊るされていた。殺されたのは御徒町?と一瞬思ったけど御徒町は女性メイドだったしね。一応生きていた。
とんとことんはなごみが今年のお萌様になった効果で商売繁盛。これなら新しいメイドも雇わなくちゃと店長が札束をヒラヒラさせていたら大変な事態が発生する。
ケダモノランドグループからの絶縁状が届いた。もうとんとことんは秋葉原で生きていけない。文字通り。なごみが店長にどうしたら良いか聞いてもあの店長では当然何もアイディアが無い。
そして当然の如くの嫌がらせ。酷い、嵐子さん未だ36歳なのに。ってなごみ相変わらず煽り体質。そこにねるら推し三人が...三人じゃない。一人居ない。赤い赤井が居ない。神田川に浮かんだ死体は赤井だったのだ。赤井が空気読まずに他の店でもねるら推しを喋って殺された。青田と緑川もとんとことんに出入りしてるので目をつけられるかもしれない。ごめん、もうとんとことんには来られないと去って行く。命あっての推しだから。
そしてケダモノランドグループの実力での嫌がらせ。客が潮を引くように逃げて行く。フェスではギラギライオンがお萌様になる筈だったのをおまえらが先に裏切ったと言う牛エースメイド。なごみ、ここで初めて自分に原因があるかもと思ってしまう。でもそれがどうしたとゾーヤが実力行使しようとしたのを嵐子が止める。
行き詰まりの状態で階下のラーメン屋へ。嵐子が止めた理由は自分だと言う。そこで明かす凪との経緯。60年代、アキバで圧倒的な力を持っていた美千代と言うメイドが居た。美千代は今のとんとことんがあった場所に侍女茶館と言うメイド喫茶を開いており、嵐子と凪はそこでメイドをしていた。凪とは姉妹盃を交わしていたが、店の方針を巡って対立。凪は姉妹関係を破棄した。そこからが対立の出発点で、凪は自分を恨んでいるのだろう、だからとんとことんへの嫌がらせは自分のせいなのだと言う。
そう言って嵐子は空のラーメンどんぶりを差し出して替え玉を求める。空なのに?と思ったら出て来たのは替え弾だった。明日ケジメを付けに行くと言う。なごみは巻き込まれたなんて思ってる人は店には誰もいないと立ち上がるけど、みんな顔をそむけちゃった。なごみだって嵐子に銃を向けられて死ぬ覚悟があるのかと言われると、今そんな覚悟は無い。その場合は嵐子の足手まといになってしまう。
嵐子が立ち去った後での大将の言葉。あいつはおまえらと会ってから楽しそうだった。どうしてもおまえらを助けたいのだろう。
翌朝嵐子がエレベーターで階下に下りてみたらそこにみんなが立ってる。みんなが覚悟を決めたのだ。死ぬ覚悟ではない。みんなでとんとことんに帰って来る覚悟を。ありがとうございますと頭を下げる嵐子なのだが、エレベーター、そこで閉まるか。
まずはエステサロンに居たギラギライオンのエースメイドを人質に。そしてギラギライオンに立て籠もる。この事態がカンガルーメイド(?)によって凪に報告される。凪は躊躇わずに殺せと命令。直系の店だろうと関係ない。
そして動員されたメイドでギラギライオン襲撃。銃撃戦が始まる。
その間隙を縫って嵐子となごみが凪の所へ行こうとするが、一斉に開いたエレベーターの中には大量のメイド部隊。凪が嵐子に用があると言って代表の部屋に連れて行く。
なごみとしては自分がお萌様になったのが発端だろうと言う気持ちだったのでお萌様返上をする。まさかあんなに簡単に勝っちゃうとは思わなくて。だからなごみの煽り体質。
凪はお萌様像でなごみを殴り倒す。嵐子は凪を殺しに来たのではない。謝罪してとんとことんの絶縁を撤回して貰いに来た。凪としては嵐子には相応の地位を与えて迎えよう。その代わりにとんとことんの連中を皆殺しにして来いと言う。この交換条件、今の嵐子には全く通じないぞ。とんとことんを守る事が美千代の思いを継ぐと思ってるのかもしれないが、今や自分を守る事が美千代の思いを継ぐことだと言う理屈なのだが。
そんな事を言われても嵐子はずっと低姿勢。とんとことんの絶縁は自分の命で代えて欲しい。そんな嵐子の手を真剣で刺して何がおまえをそうさせると。嵐子はとんとことんが楽しかったのだ。それではと凪はなごみにそのハーフツインを詰めろと要求。嵐子はなごみは無関係だと言うが、ここでなごみが覚悟を見せる。
その頃、激しい銃撃に店長が音を上げていた。もう駄目。自決しようと。だが、ここでとんとことんはあんたの店だろうと言われて思いとどまる。あれ?ひょっとしてとんとことん開店の経緯出るのかなと思ったけどそれは無し。
ハーフツインを詰めようとするなごみ。
それを見て凪はどうしてこんなメイドにほだされたのかと聞くと、嵐子はなごみが美千代に似ていると言うのだ。それが気に食わない凪。なごみを人質にして自分かなごみどちらを選べと。嵐子が凪を撃とうとするのをなごみが制する。姉妹を殺しちゃ駄目。
なごみの言葉で凪を撃てなくなった嵐子。どうか自分の命で助けてほしい。
凪、これで気持ちが変わった。今までの10倍のおひねりちゃんで許してやろう。
これでギラギライオンに立て籠もるとんとことんを撃っていた部隊に停戦命令が出たのだが、それを伝えようとしたカンガルーメイドは店長の命令で撃たれちゃった。撃たれ損じゃないか。
なごみと嵐子がとんとことんに帰ったら店長達も戻っていた。
みなさん、おかえりなさいませ豚小屋へ。
これで無事に終わるかなと思ったのに...
秋葉原駅前の露店で嵐子が背後から刺される。頭の形からあれはウーパーズのメイドか。嵐子からなごみに形見のヘアピンが渡され、嵐子は可愛いメイドになりたかった、もっとみんなとメイドしたかったと息絶える。
まさか、嵐子が背後から匕首で刺される展開になるとは。
英雄は背中を匕首で刺されてしまう。
神々の黄昏のジークフリートの様に(今晩NHK FMでバイロイト音楽祭2022神々の黄昏の放送)。