ぼっち・ざ・ろっく!・第10話
大変大変、文化祭で出演バンドが突然出られなくなった。
この瞬間はひょっとして代役出演になって行くのかなと思ったが、ぼざろはそんなひねりのない展開はしない。おもむろに現れたぼっち。私が出てやろう。あ、この瞬間にぼっちの夢とは分かったが、でもこれはぼっちの願望でもあったのだ。
文化祭は確かに近づいていた。そしてぼっちのクラスはメイド執事喫茶となって女子全員がメイドになるとか、それはぼっちに途方も無い攻撃になる。
クラスの出し物は決まった。個人でステージの出し物をやりたい人は用紙に記入して生徒会の箱に入れて。当然まずはぼっちに個人でステージにと言うのは無理。でも夢には見たとおり。潜在意識以上にその気持はあった。中学の時に妄想では1000回以上したし。それに今はライブハウスに立ってるし。そう思ったのに前に座ってる子がクラスの子が出たら私惚れちゃうかもと言うのを聞いた途端にぼっちの無意識が申込用紙を書いていた。書いたばかりか投函しようとしていた。やべーぞ。
煩悩退散と頭を廊下に打ち付けすぎてぼっちが倒れる。音を聞いて出て来た生徒会の人が人が倒れていると保健室へ連れて行った。
見知らぬ天井で目が覚めたぼっちに、喜多がいいですか落ち着いて聞いて下さいとばかりに話しかけて来る。
しかしふと見るとあの申込用紙が隣のオーバーベッドテーブルにあるのを見つけた。あれを喜多に発見されてはまずい。ぼっちは何とかごまかして喜多に帰って貰った。今日は友達と約束あるんでしょ。
高校の文化祭でやるバンドってどんなだろうと動画検索してみたら曲が始まる前にもう駄目。でも実際に参加したらどんなかなと想像してみたら、自分以外が盛り上がってる状況しか想像出来なかった。こりゃ無理だ。そう思ってぼっちは申込用紙をゴミ箱に捨てた。でも破かなかった時点でこれは出されてしまうフラグ。
STARRYに着くや否やぼっちはゴミ箱に。こんな事されたら星歌は何があったか聞かない訳がない。
星歌は一生に一度の青春の舞台だからそんな未練があるのなら出ろと言う。そこに虹夏とリョウもやって来た。文化祭のステージと聞いて虹夏とリョウが凄い乗り気になった。でもぼっちは高校の文化祭って青春ロックで盛り上げなかったら退学になるのではと心配した。どんな高校だ。
ただリョウはぼっちの迷う気持ちも分かる。失敗したらと。その後もその学校に通うからね。
夜に随分悩んだけど、翌日やっぱり駄目でした。さらに高校時代に同級生に無名でも後年有名になった時に以前の同級生から「当時知らなかったんですよ」みたいな話になるのでOKと、妙な理論武装をして自分を納得させた。自分を納得させるのはちょっと変な理由だろうと自分させそれで良ければ納得出来るんだよね。ぼっちは良かった良かったと思った。無理に自分を納得させて。
でも追いかけて来た喜多が代わりに出しておいたよと言うのだ。あの時保健室に戻ってゴミ箱に申込用紙を見つけたので出したと。ああやはり始末しなかった申込用紙は出されたか。ただ、ここでちょっとだけ疑問はあった。グシャっとしてゴミ箱にあった申込用紙をわざわざ出すか?
ともかくぼっちは倒れた。こうしたのは私ですと喜多が慌てる。取り下げればとリョウも言うけど、出したらもう駄目だとか。そうなの?
そこに廣井がやって来る。タダ酒飲ませてと。事情を聞いた廣井だが、そんなぼっちに自分のバンド聴きに来てとチケットを渡す。チケット代は良いから。こう見えてもインディーズでは結構売れてるんだよ。売れてる割には金が無いのは何故か。てっきり酒に費やしてるのかと思ったら、安酒しか飲んでない。じゃあ何にお金が消えているのかと言うと、泥酔状態でライブするから毎回機材を壊してその弁償金に来てるのだそうだ。やべーライブだな。
チケットを貰ってSICK HACK(四苦八苦か)のライブへ向かう。新宿のライブハウスらしい。しかし小田急新宿駅に着いて人混みを見たぼっちはもう帰ろうとした。
怖そうなおねーさんが居るのを見てももう帰ろうとした。
店長が怖そうなおにーさん。今度は虹夏が涙目になっちゃったよ。やはり伝染するのか。でもこの人吉田銀次郎は、心が乙女なおっさんだった。
そして廣井の仲間の人登場。一見したら青髪と黄髪だから見た瞬間は虹夏とリョウとの区別に一瞬迷ったが、キャラは別。青髪の岩下志麻はちゃんとしてそうで、黄髪の清水イライザはコミケに参加したくて3年前にイギリスから日本に来た。
って、それスローループじゃないか。
まさかスローループとぼっち・ざ・ろっく!が完全相互乗り入れするとは。
開場して人が入り始める。多いぞ。200人以上居る。こんなにファンが居るバンド。そりゃチケット売上はあるだろう。
そして始まるSICK HACKのパンクロック。うん、私には違いが分からん。
でもぼっちは凄いと呆然と見上げていた。
ステージに居る間は演者はヒーロー。バンドって凄い。
凄すぎてぼっちの反応が鈍い。自分なんかと思っちゃったのだ。そんなぼっちに廣井から自分は高校までは根暗ちゃんだったんだよと。でも普通の人生つまんねーと思った時からロックを始めた。最初は滅茶苦茶怖くて、酒を飲みだしたのも初ライブの緊張を誤魔化す為。ぼっちは酒飲まずに路上ライブもしたよね。
これで刺激も受けたし励まされたぼっち、文化祭のライブに来て下さいと言うのだ。
それは取りも直さずぼっちが文化祭ライブに出る決意をしたと言う事。良かったね、喜多ちゃん。しかもぼっちが決意しただけの喜びじゃなかった。
文化祭のセトリはもうリョウが決めていた。持ち時間15分なら3曲で、2曲目はぼっちのギターソロ入れる。だってこれはぼっちと喜多の文化祭でしょ。
帰り道に喜多の足が止まった。いつもなら止まるのはぼっちの方なのに。そして喜多が恐る恐る言うのだ。実は申込用紙を捨てたのは分かっていた。でもわざと出した。ごめんなさい。ぼっちは喜多が出してくれたから今は感謝してると言うのだ。喜多はぼっちが逡巡しててもどうしても出てほしかったのだ。それが今はもう出る気持ちになってくれて、嬉しいし、そして一緒に成功させたい。
こうして喜多の決意はリョウからギターの弾き方を習う方向へ。
なのに当日ぼっちが消えた?
あれ?どっちかな。やはり駄目だったのかな気力。それとももっと別の理由?