恋愛フロップス・第12話・最終回
アメリアもイリーナもモンファもカリンも全部AIが作り出した人格ででも彼女らが朝を愛生の所へ送ってくれた。自分達が消える覚悟で。愛生はその胸の中にある愛の記憶を朝にもたらす。
幼馴染だった朝と愛。少しづつお互いの好きな気持ちが醸成されて居たのに冬のある日愛に不治の病が発覚してしまった。愛はその事を朝に隠しながら闘病生活を送るが、でも助からないのだ。少しづつ衰弱して行って、とうとう隠しきれないと思った時に朝に告げる。
「もう来なくていいよ」
これを言った瞬間、言われた瞬間、お互い辛かったろう。これが今生の別れでもあった。一応愛は朝が受験勉強があるからと言う事にしたけど、朝は頭の中で否定しながらも何か気づく所があったのではないのか。
だから愛の記憶を知ってあの時目を背けちゃ駄目だったんだと気がつく。辛い現実を受け止めた上で何をすべきなのかを考えなくちゃいけなかった。あー、うん、そうなんだよ、私も若い頃は全部目を背けた。確かにありのままに受け止めると受け止めきれない程に辛いから防御本能でそうなるかもしれないけど、出来うる限り受け止めてからどうするか考えないと。
それが改めて分かった朝、今ならちゃんと言える。愛が好きなのだと。だから愛も朝を好きと言えた。それを最後に二人は幸せなキスをして....
VRだから消えちゃうんだよね。あのペンダントだけは手に持たされるけど。そして目を覚ました朝、モニターの為に裸にされているのも気づかずに好乃と生方の前に。ここでサブタイ回収とかさっきまでの感動的な内容はどこへ行った。
朝は大学に入っていた。愛の墓前にお参りをして家に帰ると四つの大きな荷物。四つって、それどう考えてもアレだろ。でも四つなの?五つじゃなくて?
VRで消えた全員が多分元通りになるだろうとは思ったが、でも元々がVRでの存在だったのがどうしてリアルに出てこられるのか。身体を貰ったって言うけど、それロボットの躯体ですか?人間そのままじゃないか。そしてもう一人、愛生は自分の足で行きたいからと言って朝の所へ向かったのだそうだ。バナナを持って。
恋愛フロップスは、始まった時は何このバカアニメと思い、でもこれだけバカだと楽に見られるねと見ていた。ひとつだけ、何故無条件にみんな朝が好きなのかの説明がつかないと思いつつ。それが海に行く時に突如変わる。何故愛生が一緒じゃないんだと言う所から話が変化する。そしてVRとAIだ。
最後は最終決戦に向かう流れで一人づつ脱落かーよくあるパターンだなとは思ったが、それでも四人の人格が消えて行くのは寂しさがあった。この時点できっと最終回には復元されるんじゃとも思ったけど。