Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-・第12話・最終回
ツリーハウスも最後のネジ一本となった。最後はせるふが打てとくれいが渡す。思えばせるふが部室にやって来てちょっとやってみろとやらせてガタガタになったのが始まりだった。でも今やちゃんと回せる。こうしてとうとう秘密基地完成。
校舎からもよく見えるね。
たくみのステンドグラスも、ぷりんのランプシェードも、ジョブ子の棚も、くれいがはった壁板や屋根も、しーが作った梁も、そしてせるふが未だ未だだった頃の床もみんな味がある。私は特にステンドグラスが良いと思う。
終業式も終わって部室前で打ち上げ会とジョブ子の送別会。最後にみんなからジョブ子にお餞別。酢昆布は保存食で良いかな。そしてせるふの絵が良い。これでお別れかと思うとジョブ子の目にも涙。
部員を増やす為の作戦がツリーハウスの制作だったが、結局部員は増えずじまい。いやいや、これからなのでは。ただ、このままだと部費は無くなっちゃう。部費が無くともまたアクセサリーとか作って費用を捻出しよう、ツリーハウスを作った時みたいに。
などと言っていたら部員候補みたいな子がやって来たぞ。
ジョブ子はぷりんの家を片付けて離日の準備。ぷりん母からも酢昆布。そしてハンモックは残しておいてねと。いつジョブ子が来ても良い様に。
ぷりんが空港迄見送りしなくて良いの?と聞いたところで気が付いた。そうか、これって東京の話じゃないからみんなで成田へとかそんな事にならないんだ。ここでリムジン用意してあるとジョブ子が言うので、リムジンで成田に行ってそこから?と思ったけど、飛行機の場面ではプライベートジェットみたいだったので空港はどこだったんだろう。
ジョブ子、日本に来たのは母が亡くなって父が暗くなってそこから離れたかったからだけど、母との思い出のツリーハウスを作ったのを帰ったら話したい。素直になるのって大変。それはぷりんもせるふに対して。
みんなが見上げたと言う事は新潟空港から出発したのかな。塔が見えたかなと思ったら弥彦山パノラマタワーの模様。
その日、ぷりんはせるふをDIY部の部室に誘って未だ出来ていない秘密基地のカットの中のブランコを作ろうと言う。顧客が本当に求めていたものですね。でももう材料が...あー、また部室から拝借ですか。中に入ったらブルーシートでもう既にかなり痛々しいのにそこからまたそんなに。さらには前回ぷりんがふと見ていたと思ったあの思い出のベンチの板も使う。
すっかり手際が良くなってあっという間に完成しちゃった(いや、乾燥もあるからその日だけじゃないのかな、どうなんだろう)。
完成したブランコに二人で座って、そして素直になったぷりん。DIYなんてカビの生えた物なんて言ってごめん。そして誘ってくれてありがとう。
中学に入った時の回想を見ると、今までずっとぷりんに世話になっていたせるふが中学になったからちゃんと自分でやるよと言ったのが突き放されたみたいに感じていたんだ。そこから三年間のすれ違い。
ぷりん、幼い頃のひとつひとつの記憶の中のひとつひとつがすれ違いの元にもなっていたんだ。あのせるふがふと見上げて秘密基地が欲しいと言った時、ウィンドチャイムを交換した時。あれ、ぷりんの家にしかぶら下がってないよねと思ったら、せるふは大事にしすぎて宝物にしちゃったからしまっていたんだ。
じゃあ秘密基地には新しいのを作ろう。先日海岸で拾って来たヤツ。それを繋げて。
よーし、新しいウィンドチャイム作るぞ、ターンタタトターン。
Do It Yourself!
事前に三条市タイアップアニメと聞いて、ご当地アニメはなかなかうまく出来ないからなあと心配したけど、どうしてどうして、凄い良い作品に仕上がったじゃないか。
Twitterとかで見たら「あの工具の使い方は危ない、折角のDIYアニメなのに」と言うのがいくつかあって、ならばそれを逆手に取って「作中であったこの場面はこうやって使いましょう」と言うOVA出そうよ。