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新米錬金術師の店舗経営・第10話

アイリスの父とケイトの母がやって来て、連れ戻すのかなと前回予想したが、大枠ではその通りだった。

アイリスの父アデルバートは騎士爵。アイリス曰く領地は村が2つだけの木っ端貴族。ケイトの母は夫がそのロッツェ家に仕える。Wikipedia見てみたらスターヴェン家(ケイトの家)はロッツェ家の唯一の陪臣だそうだ。木っ端貴族では一人だけでも仕方あるまい。
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アデルバートはアイリスを連れ戻しにやって来た。ケイト母のカテリーナはロッツェ家に仕えてるので一緒に来たと言うのは分かった。なんだか家庭内の込み入った話になりそうだったのでサラサは席を外そうとしたが、アイリスが引き留める。債権者にして店長と言う事もあって何が起きたか一緒に聞いてほしいと。ロレアは店番。

騎士爵の娘がどうして採集者なのかと言うと、そもそも豊かではなかったスターヴェン家だが、ある年の酷い飢饉の時にアデルバートが多額の借金をして領民を助けた事に始まる。簡単に返せる訳でもなく、それでいくばくかのお金を稼ぐ為にアイリスは採集者となった。

お金を貸してくれたのはヨック村やサウス・ストラグを収めているヨクヲ・カーク領主。最初聞いた時に名前が聞こえなかったものの、シルエットからそいつ悪いキャラなんじゃと思われた。シルエットだけで悪者キャラと印象づける作画能力大したものだ。そして改めて聞いてみたら、ヨクヲ・カークとか、いかにもじゃん。

しかも話を聞き続けると弱みに付け込んで法外な利子で金を貸したとか>カーク準男爵。さあ雲行きが怪しくなって参りました。

そのカーク準男爵が借金を一括して返せと言ってきた。本来の返済期限が過ぎてるので、これは仕方ない。困ったアデルバートが他に金を貸してくれそうな人を探したら一人居た。手広く事業をやってる商会の、最近代替わりした若い代表。商会って聞いてやべーなと思ったらその名もバール商会のホウ・バール。このホウ・バールがアイリスを娶ってロッツェ家に婿入りしたら金を貸すと言うのだ。ほーら来た、バール商会。しかしアデルバートは一度会ったが好青年だったぞとか、おまえは人を見る目が無いぞ、多分。

サラサは気づく。まあつい先日争ったばかりの相手だから。今バール商会に借金の肩代わりをする資金は無い筈。氷牙コウモリの件ですっかり金を使い果たしたから。

ホウ・バールは貴族の位が欲しかったのではと言うサラサ。実は英国の騎士爵(ナイト)は勲功のあった者に授けるので世襲貴族じゃないんだけど。とは言え、爵位制度は何も西欧だけにあった物ではなく、当然中国でも周王朝の時代に既に諸侯に爵位に該当する名称を与えていた。西欧爵位制度を日本に導入する時に使った公侯伯子男の名称で。ビザンツ帝国に至っては爵位のインフレが起きて多数の名称があった程で、この世界が必ずしも西欧と同じとは限らない。まあ普通はこの手の作品は西欧がモデルなんだけど。

バール商会に金が無いのにカーク準男爵への膨大な借金を賄えると言う事は、受け取る筈のカーク準男爵も一枚噛んでるのではなかろうか。そう推理するサラサ。
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ホウ・バールを好青年みたいだったと簡単に引っ掛かるアデルバートだけあって、サラサの主張も簡単に信じた。この点だけは展開に便利だ(笑)。そんな怪しげなヤツとアイリスを結婚させる訳にはいかぬ!金策はもっと別の方でやってみる。アイリスは心配せずに待っておれとカテリーナと共に帰って行った。

アイリスは父に自分がサラサに多額の借金を抱えているのを話さないでくれてありがとうとサラサに感謝する。経緯が経緯なのでアデルバートは滅茶苦茶心配するから話していなかった。サラサとしても自分への借金は後回しで良いから今は実家の方に専念してと言ってくれる。

ロレアも何か力になりたいが、かと言って独立していないし出来る事をやるしかない。それを聞いてサラサはやれる事を精一杯やるんだ。それは少しでも高い素材を集めるんだ。

そこにエリンが入って来た。誰だっけ?
ともかく相談したい件があるからと話をする。例のヘルフレイムグリズリーの狂乱の件を領主に伝えたものの、損害が少なかったので調査不要と突っ返されたのだそうだ。領主ってあのカーク準男爵ですよ、あの。

Bパートでいきなりサラサがビュンビュン動きながら珍しい素材を大量に集めてる。材料集めは良いのだが、本来の目的はエリンに依頼されたヘルフレイムグリズリーの狂乱の原因を調べて欲しいと言う事。原因を放置してるとまた村が危うくなるかもしれない。前回、狂乱の原因が分からないままだと言ってた。

キャンプをして明日はヘルフレイムグリズリーの居た山へ。あれ?例の浮遊テントはどうしました?

ヘルフレイムグリズリーの餌の火焔石のある火山。いきなり噴火しないよな、サラサが居る運の良い俺達だからとアンドレ達が言ってくれる。

ヘルフレイムグリズリーは居なかったが、溶岩トカゲがうようよしていた。サラマンダーもどきとも言われる。もどきだけど、表皮が硬いせいでヘルフレイムグリズリーが勝てず、結果として餌の火焔石を奪われてヘルフレイムグリズリーが山を下りて来たのだろうとの結論となった。

折角だから溶岩トカゲを倒して素材を持って帰ろう、どうやったら倒されるのかと言うのをサラサが見本を示す。上から攻撃しても駄目....な筈がサラサはぶった切ってしまった。

それを見て力の差を見せつけられたアイリスが気落ちして岩に触ったらそこから溶岩トカゲの群れが出現。群れに遭遇したらヤバいと言われていたのに、流石アイリスやってくれた。これはさっき力を見せたサラサが次々と一刀両断に。
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それは良いのだが、溶岩トカゲが多すぎる。サラサが心配したら地響きと共に噴煙が吹き上がる。そして裂けた大穴の中に本物のサラマンダーが。

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