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うちの師匠はしっぽがない・第9話

前回大阪落語界の四天王の話が出たが、早速集まった。
でも圓紫の喋り方が異様に遅いし歌緑は咳ばかりしてるし、これで落語がつとまるのかと思ったら圓紫はメトロノームがあったらそのテンポで喋られると言うびっくり設定だった。のど飴はまああり。それにしても石田彰さん、昭和元禄落語心中に引き続いての落語家ですか。

今回の集まり、圓紫が招集した。と言うのも文狐が弟子をとらなかったのは先代の大黒亭の遺言で弟子を取らない事になっているからだそうだ。この辺はどうなんだろう。何故そんな遺言を残したのだろう。前回の回想だと先代大黒亭が文狐を拾って来たみたいに描かれていたが。

圓紫曰く、先代との約束を破るのならお前のところの弟子は他の寄席には出させない。あるいは文狐の弟子が出る寄席には自分達の一門は出ない。春来亭、あんたの所がそうだと。ありゃ、作次郎に飛び火した。

でもここで歌緑は何も意見を言わなかったんだよね。一方で白團治が提案した。何だか悪い顔で。

家に帰った文狐がまめだを破門にする。なんでだよと言うまめだが随分悪さしてたな。とにかくまめだ破門。その結果たぬきになって路上で固まってしまった。
参考資料

あいつなら何か知ってるかも。あいつって誰だ。「あいつ」呼ばわりだとしららじゃない。そうなるとらくだか白團治で、らくだには落語界の事が分かろう筈も無い。と言う訳で白團治の所へ行った。でかい構えだけど相変わらず金返せの札貼られている。返したんじゃないのか。どうしてそんなに金が無いんだ。

白團治、しらばっくれて暫くここに居ろと言う。しらら、嬉しそうに「居たら良いのだわ」と言ってくれた。

家の中を案内して今日の料理。しららが常日頃椿の所でやってるし、まめだも文狐の所で炊事が慣れて二人で料理完成。あ、こんなに内弟子居(しらら入れて6人)たのか。この全員を扶養してるとしたらそりゃ金がかかるけど、しららが一番下で、中座になってるのなら他の兄姉弟子も少しは稼ぎがあるのでは。

椿の所は全員陽気に飲み食いする場で、まめだにも踊れ踊れと促す。居心地良さそう。

でかい屋敷だけど、風呂は銭湯だった。風呂に入りながらしららはまめだに聞いてみる。今回全然泣かないね。まめだ、今まで師匠がやった事に無駄な事は無かった。だからここで泣いたら師匠を信じてない事になってしまう。この会話、男湯の白團治に聞こえていた。

その頃、文狐は一人で食事。何まめだの芝居やってるんだ。そんなにもうまめだが居ないと寂しい心になっちゃったか。

白團治からまめだにおつかいの指令。まずは谷町の旦那に今月の返済を待って貰い、そして酒屋で酒を二升「ツケ」で貰って来い。おい、全く金払う気無いな。やはり四天王の癖に金回り悪すぎでは。

これを聞いてしららはそんな無茶ぶりと思い、まめだがそれでも行ってくると出て行くので後を追いかける。でも真正面から白團治が行った事を言ってもおつかいは果たせない。

谷町酒店を見てしららは気が付いた。家が新しくなってる。あ!これ牛ほめ来ますね。そう予想したら案の定しららは見本として牛ほめを始める。今日の噺はこれ。ただ商家に合わせたのか私の知ってる牛ほめの「家は総体檜造り...」とは違っていた。

ともかくこれで気を良くした(落語でも褒められた叔父さんが気を良くする)店主が一ヶ月でも二ヶ月でも払いを待ってやると言ったばかりかお土産まで持たせてくれる。なるほどこれが手本かと今度はまめだが同じ事をやろうとする。が、今度の田中酒店は家がボロボロに古い。て言うか、何故最初の気分を良くした谷町酒店で酒を貰わなかったんだ。

まめだ、古い家にさっきのしららと同じ事を言うので店主の気持ちを逆撫で。この話を戻って白團治にすると白團治が大笑い。これリアル牛ほめじゃないか。

大いに笑った白團治、まめだに対して文狐が許してくれなかったうちに来ないかと誘う。でもまめだ、ここでサブタイ回収。ありがとう。でも師匠じゃなきゃ意味がないんだ。

それを聞いた白團治がまめだの扇子に名前を書いて「自分自身が落語になる試験完了。合格」この時点では左右に余白ありすぎだろと思ったが、なるほど後があった。
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これで白團治がまめだの破門の件を明かす。まめだを一旦破門にして、まめだが大黒亭を名乗るに相応しいかどうか各々の基準で試そうと。なるほど、だから扇子の左右に大きな空白があるんだ。このあと圓紫と歌緑が名前を入れられるかの試験がある訳だ。最初は渋った圓紫だが文狐がまめだが不合格だったら自分も大黒亭名乗るのをやめると言う。

なるほど、じゃあ自分の所でその子が二度と芸出来ぬ様になっても知らんぞと言う圓紫に、文狐は胸を張ってうちの弟子を見くびるなと言う。白團治、今回を機に文狐が昔のしがらみから解かれるのを期待した。でもこんなの聞いたらまめだ泣いちゃう。
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そして試験に合格して師匠の期待に応えて大黒亭になってやると誓った。
今作品、終盤のまめだの試練か。

今回のしっぽなのしっぽは牛ほめの解説。オチはその通りなのだが、入れ知恵された男(与太郎)が褒める時に言われた事をうまく言えなくて、ここで「家は総体檜造り...」に続く文言が大事になる。アニメの中とは違う褒め方。
「畳は備後の五分縁(ごぶべり)」と言う所を「畳は貧乏でボロボロ」とか。
ここがこの噺の笑いどころ。

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