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うちの師匠はしっぽがない・第8話

文狐がしららに白團治もそろそろ帰って来ないと兄弟子の面倒とか大変だろうと言うと、しららはずっと帰って来なくて良いと言う。しららの反応は予想した通りだが、やはり兄弟子と言うのは居るんだ。

大阪に雪が降る。そんな日の朝、まめだが外に出るとタスケテーと言う声がしてそちらに行ってみるとうぉまぶしと光る尻があった。

行き倒れの人物を助けてごはんを食べさせた。話の流れからこいつが白團治だろうとは思ったが、文狐はもう出かけてしまっていた。

寄席に連れて行くとしららが驚く。師匠だ。同じく作次郎とお松も。ししょーとしららは飛びついて行くが、そんなタマではあるまいと思ったらやはりしららちゃんドロップキック。でも久しぶりにしららのごはんが食べたいなと言われると、仕方ないわねーと言いつつ用意をしに出て行くしららの喜んだ顔がかわいい。
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白團治がやっと出所して来たんだと聞いて引くまめだだが、刑務所に入れられた理由は軍人高官の恋愛のもつれ話を繰り返し上演した為に政治犯として投獄されたのだ。

白團治、前座が始まる前にそれじゃひとつと高座に出て行く。客も白團治をよく知っていて、ここで本日の噺の祝いのし。

ところがここにらくだが乗り込んで来た。席亭たる作次郎が守ろうとしたが一発でのされる。どうしてらくだがと思ったら、白團治はあちこちで借金をしていてその取り立てなのだ。それじゃおいそれと止められない。でもこのままじゃしららが悲しむ。そう考えてまめだが言い放ったのは「私がその借金返す」。

帰ったら文狐に叱られる。そりゃそうだ。まめだが返せる訳がない。必然的にその師匠の文狐が返す事になる。

早速借金の取り立てがやって来た。借金取りを追い返す為に文狐がやった芝居は、今にも死にそうな文狐を看病するまめだの場面。この場面を見て借金取りは取り敢えず退散。次にやって来た若い男には何だか怪しげなセリフを聞かせて鼻血を出させて退散させる。男もおぼこだったがまめだも理由が分かっていない。次は家に入った途端におめでとうございます、あなたが1000人目のお客様ですクイズで勝って世界一周とおだて、そのクイズに勝たせて賞品(中身はただの新聞紙)を渡してこれも退散。次に外に出て文狐を見かけた借金取りが走って追いかけるとまめだがバトンをリレーしてそのまま走らせる。

とは言ってもこんな事をしてもその場しのぎにしかならない。

白團治の家ではしららが白團治の為に凄い食事を作っていた。それにしても凄い。文狐のところの粗食とはえらい違いだ。
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まめだが港に行った時、既に白團治は船に乗せられて出航した後だった。ああ遅かったかと思ったまめだだったが、また尻が。

白團治、泳いで船から脱出して来たのだ。マジか?正気やったら芸人やってへんねん、っていやそう言う問題ではないのでは。手を縛られて檻に入れられてたんだろ。

それならそれでまたタコ部屋送りと言うらくだに、お前のやり方は手ぬるいと言いながら文狐登場。タコ部屋で労働させたって大した金額にはならない。それよりもっと金を稼ぐ方法がある。こいつは上方落語の四天王の一人爆笑王。文狐もその一人。だから白團治の復活興行をやったら歌舞伎座を満席に出来ると言うのだ。文狐の言った通り、白團治復活興行は札止めの盛況となった。

白團治もちゃんとした着物を着て孫にも後遺症。しららが手際よく着せてくれたので上達したなと思ったら文狐に教えて貰ったと言う。それを聞いて白團治が驚く。文狐はそう言う事をする人じゃなかったのに。可愛い愛弟子が出来たからかと白團治が言うと照れるまめだ。これも可愛い。
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でも後ろで文狐が睨んでいたけど。

今回のしっぽなのしっぽは白團治がやった祝いのし。落語では甲斐性のない男(夫だったり息子だったり)が、どこかの祝いにかこつけてうまい口上でお金を貰って来なさいと言われるパターンの噺がいくつかある。

子ほめ、牛ほめとか。これも大きな意味でその一つだが、教えられた口上を上手く言えない点が笑い所となる。この噺はそれにもう一つネタが付いていて、アワビの祝いを貰う大家がアワビなど祝言では縁起でもないと一度突っ返すと言う点にある。

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