うちの師匠はしっぽがない・第6話
今回はアバンでの前回の振り返りが長くてひょっとして総集編かと心配になった。
文狐からまめだを前座にしようかと言われた。落語協会でしららが中座に推されたが、その時にしららがまめだを前座に推したのだそうだ。文狐は未だ早いかなとは思ったけれどもこれも良いかとしららの中座お披露目の時に前座として出す事にした。
これを聞いて喜ぶまめだ。っしゃー!無双!私の天下!独走!
このまま突っ走るのかと思ったら、まめだ、意外と繊細だった。
高座にあがって早速東の旅を始めてると思ったがやけにすんなり行くから夢かなと見ていると客の様子がどんどん変わっていく。そして最後には客から圧力を受けて目を覚ます。これがもう何日も続いている。
まめだ、寄席に行く時も東の旅を喋りながら気を紛らわせていたみたいだが、例の黒駒一家がまた揉めていた。
寄席でもみんなから心配されるが、その相手の顔まで夢の客の顔になっちゃう。小糸もお松も作次郎も。これは重症。
まめだはしららに相談してみた。直近で高座にあがる緊張をした者だし、相談しやすい相手だろう。でも目が怖いからってしららに目潰しして、だったら自分の目に目潰ししろと言われると痛いから嫌だって、おまえ、しららの方が痛いだろ。
しららがどうやって克服したかと言うと、師匠から客はみんな食べ物だと思えと言われて頑張ったと言う。なるほど、そうかとすぐ納得するまめだ。しららが先輩で良かったよと言うと、しららはにかんでお菓子が...と一緒に食べようとしたが、まめだはもう出て行ってしまった。
以前もまめだは切り替えが早いなと思ったけど、今度は客は食い物と思ったら食い物の方が客になってしまった。帰って来た文狐に泣きつく。
それを聞いて残念だと言う文狐だったのだが、残念に思っていたのは夕食が無いのが残念だと。(夕食が無いのに)がっかりした文狐はもう寝ると寝てしまった。
師匠に失望されてしまったと思ったまめだは飲み屋街へ。サイダー持って酔っ払ってる。狸の姿のままなのだが、それを見た酔客は酔ってるから狸がサイダー持ってると違和感を感じない。
ばったりと倒れた所で客の会話を聞いたら、鶏鍋を頼んだと言うのを聞く。この暑い中によくも鶏鍋頼んだなと言われている。これ、今は夏の季節か。暑い中にもっと熱い物を食べて暑さの克服。これだ!と思ったまめだがどこに行ったかと言うと、あの黒駒一家。
客の視線が怖いのならもっと怖い視線を浴びて克服だと。こんなものに突き合わされる黒駒の若頭(らくだって呼ばれだした)も良い迷惑だが、自分がちゃんとしないとしららに迷惑がかかると聞いては仕方ない。
と言う訳で対面で東の旅を始めようとしたが、目を瞑ってやったら駄目。薄目を開けるとらくだの怖い目。
泣きそうになるまめだにらくだは泣くんじゃねー。極道は涙を見せない。俺は喧嘩には負けない。負けたとしても負けを認めない。それは自分が自分を信じてる、そしてそれは自分を育てた親(おやっさん)を信じてるからだ。自分を信じられなくなるのはその親を信じなくなると言う事。お前は師匠を信じられないのか。
まめだ、やっと目が覚めた。
見せん下手くそより見せる下手くそや。
戻ってまめだは文狐に覚悟を伝える。
今の落語を見てくれと言うが、文狐はそれは本番で楽しみにしてると言うのだ。何があっても自分としららで骨を拾ってやるとも。
嬉しくて抱きつくまめだ。
どうも前回から一層文狐Xまめだの場面多くなった。寝てる時も一緒の布団だし。