新米錬金術師の店舗経営・第7話
泊りがけ(キャンプ)のマルセンクラムの採集から帰って来てホッと一息のロレア達。もうすっかり我が家みたいになっている。でもサラサの表情は浮かない。と言うのもヌメヌメモンスター(ニガレカス?)との戦いの中でペンダントの鎖が切れてしまったから。あのペンダントはサラサの大きな魔力を制御する力があった。これは師匠のオフィーリアから貰ったもので、魔力制御をするからおいそれとした素材で鎖を作る事は出来ない。壊れた経緯を添えてオフィーリアに直して貰うしか無い。
と言う事で愈々あの転送陣が活躍する日が来た。どうせならお土産としてあのニガレカスの切り身も送ろう。これがまさかトラブルの発端になろうとは。
ペンダントを見ながらサラサの回想。おお、今回は過去の回想回ですか。以前チラとサラサがオフィーリアの店を覗いてそこからオフィーリアの弟子になったと言うのが描かれたが、今回それを詳しく語る。
オフィーリアの店のバイト募集の張り紙を見て、でもそこには募集要項として問題を解くのが書かれていた。サラサはそれを見てキラーン、骨のある問題だねと言って店の中に入り、短期のバイトが終わってしまいまたバイトしないと生活出来ない、それであのチラシを見た訳だが、もうそこからそこに書いてあった問題の解答を早口でまくし立てる。
オフィーリアはそれを見て「おや」と思ったらしい。そしてマリアが追加問題を出す。それを見たサラサ、なるほどなるほど、表の問題は小手調べ、本命はこちらですか、やってやりましょうと一気に解答を書き出した。
それを見たオフィーリア、この時点でもうこの子を雇おうと決めたらしく表のチラシに募集終了の文字を浮かべた。だよね、文字は解析されてるものの、読むの面倒なので。
解答は全問正解。それでオフィーリアは一緒に来いと言ってサラサを地下の部屋に連れて行く。なぜこんな所と思ったけど、なるほど後々の場面を見たら地下の隔離施設に行かないとね。
それじゃ試してみるかとオフィーリアは錬金釜を差し出して魔晶石を錬金してみろと言う。やった事はあるか?無いと聞いてオフィーリアはだろうな、やった事があったらここに居る事は出来まいと思わせぶりな事を言ってやらせてみた。
サラサ10歳、これまでは全部講義だけだった。錬金術の実習はこれが初めて。でも習ったとおりにやればきっと出来る。そう思ってサラサは錬金を始めたが、これが暴走。その結果、サラサは「え?死んだ」と思ってしまう。でも直前でオフィーリアが守ってくれた。その代わり部屋の中は全部凍りついている。
オフィーリアはおまえの魔力は大きすぎるんだと言う。ワインを注ぐ例でどう危ないのか説明してくれた。よく分かる。もしこれを魔法学校でやっていたら魔力を封じられて放校となっていただろう。
放校と聞いてサラサは焦る。サラサ初回で語られたけど悲しい過去があったんだよね。両親がやられて孤児院で育てられ、だから錬金術師になって稼いで恩返しをしなくちゃならない。それが放校になったら全部駄目になっちゃう。
そんなサラサの話を聞いてオフィーリアはあのペンダントを作ってくれたのだ。その上でこの店で働いてお金を稼げと言ってくれた。オフィーリア、サラサの才能を認めていた。これって良いことだらけと思うサラサ。
さて、転送陣でペンダントとおみやげを送る準備。アイリスがここでまたぞろヌメヌメを落としてしまったりする。この時は未だいつものドジかと思っていた。
転送陣起動。みんな離れて。生き物がちゃんと転送されるかは全く保証がない。生物が生きて転送された事例が無い(つまり必ず死ぬのか)。それを聞いてみんな転送陣から離れる。
ところが離れるにあたってアイリスがやってしまった。ヌメヌメの粘液で足を滑らせる。あの転送に巻き込まれたら死ぬ。危ないとサラサが守ろうとしたが、その時にペンダントを転送陣に放り込んでしまった。よくてオフィーリアの所に転送されるが、それ以前に転送陣が壊れてしまった。
オフィーリアの方には無事転送されたものの、様子がおかしい。
ペンダントが送り返されるまで、ペンダント無しで錬金しなくてはならない。さあさあお店を開けましょうと言うサラサだが、汗がながれてる。やはりペンダント無しで魔力調整は難しかった。
オフィーリアの方ではペンダントを修復して、マリアからは私達の可愛い子の所へ行ってあげてと送り出される。
サラサが気分転換に外の空気を吸いに出たらオフィーリア到着。思わず涙目。そして二人で転送陣を修復。
徹夜作業だったのだろうか。明け方に出てきたらみんなが迎えてくれる。それを見たオフィーリア、良い店を持ったなと思った。