ぼっち・ざ・ろっく!・第8話
今日はライブの日。しかし天気予報通りに台風が接近してしまった。こんな風雨の中じゃ誰も来ない。バンドやってたらこんな理不尽な事はいくらでもあるんだと言う虹夏姉の星歌はハンカチあげようかと言われる様に涙ぐんでいた。
喜多の友達も来られないと言うし、ぼっちの父母はふたりを見てくれる筈だった祖母が来られないので来られない。これじゃ半分も来てくれないね。でも元気だして行こうよと皆を励ます虹夏を見てぼっちも気合いれてなくちゃと。やはりそれはあかん。
雨の中を廣井がやって来た。星歌が驚く。おまえ、ぼっち目当てで来たのか。実は星歌と廣井は大学の時の先輩後輩の関係の知り合いだった。
さらにはリョウも廣井を知っていた。何度も廣井のライブに行ってるのだ。酔っ払いライブに。あれでは訓練されたファンしか残らないだろう。
そしてぼっちファン1号と2号もやって来た。ファンと聞いて豹変するぼっち。1号と2号が知ってるぼっちじゃない。
あのTシャツに着替えて愈々となるとぼっちがまたそれか。しかも進化してる。そしてそれはダンダムダンボールの人のポーズだ。
観客はやはり10人程度しかいない。
この辺りからハラハラしながら見た。どうなるのだろう。幾つかシナリオは考えられる。今回は完全に失敗してしまうけど捲土重来を期すとか。最初は駄目でも演奏を聴いた観客が段々惹き込まれるとか。
ステージ袖から見ていたら結束バンドナニソレな観客を見てしまう。益々緊張が高まってしまった。だから喜多の最初の挨拶が何か固い。虹夏がツッコミを入れるけど。こうして一曲目が始まったが、後ろに居る観客はスマホを見てる。この時点ではこのスマホを見てる観客が段々顔を上げるのかなと思った。でも駄目だ。
練習では出来てた喜多がミスってる。虹夏もリョウもうまく出来てない。後ろの観客一人は出て行ってしまうし、二人のスマホ見てるのはやはりつまらない早く来るんじゃなかったと呟く。あーこれって今回は駄目って展開なのか。辛いなと思った。ぼっちのファン二人の眉も下がっている。
だがここでぼっちが奮起した。これで終わらせちゃ駄目なんだ!ぼっちの鳴らすギターに三人が顔を上げる。ついでに廣井の目も開く。
二曲目で観客の反応が変わる。ぼっちファンも乗って来た。スマホを見ていた二人はステージを見る。終わって拍手が起きた。あの二人もちょっとイイネと言うし、ぼっちファンはめっちゃ良かったと喜ぶ。そして星歌のドヤ顔。それを写真に撮る廣井。まあ廣井には分かってたからね。
打ち上げは居酒屋で。ぼっちは燃え尽きてしまっていた。
注文はと聞かれてスラスラと答える喜多を見て、凄いなスタバとか平気で入れちゃうんだろうなと思うぼっち。いやスタバは普通に入れるのでは。そして自分もと思うけどマチュピチュとか言い出して、それ地名。
ぼっち、初めて居酒屋来たけど結構楽しい。大人になってお酒が飲める様になったらもっと良い感じになるのかなと思ったら、すぐ近くでサラリーマンが悲惨な会話を繰り広げる。高校時代にバンド活動何とかならないと、大学進学出来ないから何となく就職。でも会社で吊るし上げられてやがて引きこもりに。
あまりの想像にまたもひとりの顔が崩れる。だから紙やすりで修正。え、そう言うものなの?
喜多、自分の名前より名字が好きだと言っていたけど、郁代って呼ばれるとぼっち化するのか。
注文したマチュピチュならぬフライドポテトを食べていたら廣井がやって来た。さっきデビュー出来なかったらニートだとか言って顔を崩壊させていたから。でも先輩バンドマンとしてのアドバイスは気楽に楽しくやって行けよと。ここで星歌が以前バンドやってたのを聞く。
ふと見ると虹夏が居ない。外に出てみたら虹夏は居た。本当に風に当っていただけだった様だ。でもここで虹夏とぼっちの大切な話。まず虹夏は今日の事でぼっちがギターヒーローだと確信した。ぼっちは隠していた訳じゃないけど、ちゃんと言える様になるまでと思っていたと言う。
虹夏、ぼっちに姉の話をしてくれる。バンドやっていた姉。その頃母を亡くして寂しがる虹夏をライブに連れて行ってくれた。それで元気づく虹夏の為に姉はライブハウスをはじめたのだ。ここ、虹夏と星歌の過去の話、原作が滅茶苦茶良いので是非読んで。
そして以前本当の望みは今は未だ言わないと言っていたのを言ってくれる。姉の分まで人気のあるバンドになるのだと。そしてSTARRYを有名にする事。でもそう簡単ではない。行き詰まったりしたが、それを打破してくれたのはいつもぼっちだった。ギターヒーローがぼっちで良かった。
ぼっち、そんな話を聞いて、自分はギタリストとして結束バンドを人気バンドにしたい、それがバンドやってる理由だと話す。
ぼっちが居たら夢が叶いそう。だから今後もぼっちのロック、ぼっち・ざ・ろっくを見せてね。
良い最終回だった!
タイトル回収したし。