新米錬金術師の店舗経営・第4話
水ごときをわざわざ汲みに行かせるとはどうしたのかと思ったらベッドの上にいるサラサ。前回、錬金術師ってそんな武闘派なのかと驚く程の大立ち回りをしたが、その結果筋肉痛で動くのも辛くなってしまったそうだ。
アイリスはもうすっかり腕が元通り。だったらここに一緒に住んでくれないかと言うサラサ。もうサブタイを回収してしまった。でも家賃を払うのがと口ごもる二人に、サラサは採集者が一緒に住んでくれた方が素材も手に入るし情報も手に入るからありがたいと言うのだ。そして二人はサラサに莫大な借金があるので、家賃が軽くなった方が月々の返済も楽になるだろうと。一応借金返済の方途も考えている。店舗経営の力になってね(ちゃんと金を返す迄目を離さんぞ)。0
前回のヘルフレイムグリズリーの襲撃でお店は穴を開けられたまま。結構大きい建物だと思ったけど、正面が無事で穴が開いたのは裏?村では他にも壊されたり半壊したり全壊したりした建物があるが、全部採集者に貸す為の空き家だったので人的被害は無かった。
でも店は開きます。村の為に錬金術師の店は通常営業すると。上述の通りに正面が無事で穴が開いたの裏だしね。アイリスとケイトは村の様子を見がてら店が開店してるのを宣伝に向かった。
サラサは店の前に立て看を置いた。何かと言うと、村民と村を拠点にしてる採集者への優遇措置。ポーションの瓶とかは店ごとに作成している。そう言えば作ってたね。だから他の店の瓶は回収しても使えない。でも自分の所のなら洗って再利用出来る。なるほど、昭和中期迄は醤油もジュースも勿論ビールも全部瓶で売られていて、それを店が回収に来てた。あんな感じか。
ところでふと思ったのだが、回収した瓶を洗う→ここは分かる。殺菌(できれば滅菌)はちゃんとやってるのだろうか。ポーションと言う程に薬なので再利用するなら滅菌して欲しいところだ。
割り引くから利益は縮小する。じゃあその代わりとロレアが見渡して目に入ったのは布団に使った生地。8000って書いてあってロレアがこんなに高いのかと驚いた。ここの物価と貨幣価値分からないな。あれだけの量の布地なら8000円でも不思議じゃない気もするのだが。
そう言えば布団の布地はサラサが錬成して保温と保湿の力を持たせていた。つまり、もっとお高い布地(100万って、そんなのあるのか)を錬成してる時に錬成に失敗したらそれが全部パーになる。だから錬金術師って財政的に余裕が無くてはならない。マジか。
と言う事で手元不如意のままにはしておけないので村長の所へ倒したヘルフレイムグリズリーの素材の分配について話をしに行く。村長はあっさり全部あげるよと言う。確かに村を救ってくれた最大の功労者はサラサだからね。その代わり肉は村の方で加工すると言うのだ。
全部素材を引き取ったサラサではあったが、流石に多い。と言う事で近隣の錬金術師に売りに行こうと決めた。近隣の錬金術師に挨拶しておけば今後も何かと便利かもしれない。ヨック村から一番近い町サウス・ストラグに行って来ると言うのだ。でもロレアに言わせればそこまで徒歩で三日。そんな気軽に行ける所ではと思ったら、オフィーリアがそうだったみたいにサラサも頑張れば明日には行って帰って来られると言うのだ。だから錬金術師は何者だよ。
サウス・ストラグ、ちゃんとした町でした。と言うか、この社会設定だとかなり大きい町では?不案内なので通行人にこの町の錬金術師の店がどこにあるのか聞いてみた。二件あると言う。この時点で片方は駄目な店なんだろうと思った。サラサが先に行ったのは路地にある近い方。
入ってみたら錬金術師の雰囲気がそうは悪い人間に見えなかったけど、駄目な人でした。サラサがまずヘルフレイムグリズリーの心臓を見せた。安くても30万レアになる筈だと思ったのに、そこの錬金術師はアンガーベアの心臓だな、処理も悪いし1万2000レアだなと言う。
サラサの顔色が変わった。こいつヘルフレイムグリズリーとアンガーベアの区別もつかない?でもアンガーベアだとしても1万2000はありえない。もしかして私、舐められてる?
試しに目の方も見せたが、そっちもアンガーベアだな、合わせて2万だなと言うのでさっさと引き上げて店を出た。
折角サウス・ストラグに来て他の町の錬金術師と繋がりをと思ったのにこの仕打。ガッカリしたサラサは帰ろうとしたが、折角なのだからもう一件に行ってみようとそちらへ。
二軒目の店は綺麗だった、さっきの店よりずっと。そして店主は、あ、この人OPに出てる人ですね。
こっちではすぐにヘルフレイムグリズリーの心臓だと分かってくれて、しかも新鮮で処理も良い、40万レアは下らないと言ってくれる。ヘルフレイムグリズリーの素材を見て、ヨック村がヘルフレイムグリズリーの襲撃を受けたと言う採集者の噂を聞いたけど、素材があると言う事は無事にヘルフレイムグリズリーを退治出来たんだねと喜んでくれる。そしてお茶を飲みながらサラサの素性を聞いて、あのオフィーリアの弟子だったのかと。
今日は泊まって行きなさいと言うレオノーラ。サウス・ストラグに良いツテが出来たね。
ヨック村に帰って来たらロレアから店にちゃんとした台所を作りましょうと言う提案。料理は自分がするからと。店で四人分の料理が出来たら食費も浮くね。台所作りにはゲベルクも賛成。村の功労者の家が壊れたままには出来ぬ、ついでに家具もきれいにしようと。
台所を作ると言う事で、コンロになる鉄板を調達。どうするのかと思ったら魔導コンロにすると言う。運ぶ時の「いちに、いちに、いちに」が可愛い。それを見かけたディラル、うちにも魔導コンロが欲しいけど高いからねと言うのだ。サラサ、ディラルの店だと15万レアかなと言う。円と同じ相場なら高いな。その後、燃費がかからないみたいだけど。
魔導コンロ、本格的に魔法陣を書いて製造するみたい。この姿、どう見てもIHじゃん。そこにディラルがやって来て魔導コンロ二つ買うと言う。店の場合薪に関するコストが大きいから思い切って買うそうだ。27万レアが手に入った。これ、ヘルフレイムグリズリーで得られた金を村長が分配したのだそうだ。確かに村民総出で戦った訳だけど、村民分かってるな。村の経済をちゃんと循環させているじゃないか。
だから帰り道にサラサを村民が囲んで感謝してくれた。勿論ヘルフレイムグリズリーを退治してくれたからだし。当初、村に受け入れられるだろうかと泣きながら寝た時が嘘の様だ。
台所も綺麗に出来ました。ロレアにはオフィーリアが送ってくれた料理の本を進呈。お茶を沸かしてレオノーラから貰ったお菓子でお茶会。外でアイリスが素振りしてたのに、三人でお茶会かと思ったら、後から入って来たアイリスが私もお菓子食べたいと叫んだ。甘いもの好きなんだ。これはまあ分かる。意外なのはケイトがお菓子隠すんだよ。そう言う子だったの?
あ、今回の貸借対照表(違う)、随分項目多いね。しかもプラス。
孤児院って、どこの?