リコリス・リコイル・第13話・最終回
旧電波塔で落とした筈の鞄を延空木で見つけ思わずエレベーターの外に出てしまった千束(前回、落としたのと拾ったのが違う塔と思っていなくて誤解した)。千束と真島を残してエレベーターは下る。ああ、流石に真島のあの銃撃のタイミングだと誰かは撃たれてしまったか。撃たれたのはサクラ。しかもかなりヤバい。DAは直ちに救急車をまわすが、ここで延空木が停電。エレベーターは一旦止まる。
楠木は予備電源でエレベーターを下ろせと命令するが、フキは上に真島が居ると抵抗。と言うかフキは大変なジレンマだったと思う。上では千束が真島と残った、この場には重傷のサクラが居て下に下りねばならぬ。そのフキにたきなが言う。あなたはサクラを助けて欲しい。私が千束を助ける。勝手に上に行く自分だけが独断による命令無視だ。
エレベーターは下降。たきなは階段を上に向かった。
展望フロアでは真島がカウントダウンを開始させた。未だやるのかよとうんざり顔の千束。そして両者の撃ち合いが再開した。明るいので銃撃は千束に利があるが、真島は吉さん特製の防弾チョッキで倒れない。だとしたらむき身の部分を狙えば良い訳だが、それがなかなか当たらない。銃の腕は黒い方が正確だなと言う真島。もっとも、特製ゴム弾なのでたきなでも正確な射撃は難しかったのだが。
しかしここで千束の心臓が限界に近づく。胸をおさえてうずくまる千束。真島も吉松が人工心臓を持ってたから事情は察した。しかも真島には人工心臓がよくない音を立てているのが分かるし。ポンコツ状態の千束と戦っても意味がない。
ジュースを飲みながら休戦。ここで初めて真島の持論が千束に開陳される。でも千束には真島の理屈は関係ない。自分に関わった人が幸せになるのが千束の行動原理だ。千束はミクロな視点の目標だし、真島はマクロな視点での行動だ。もっともそのマクロな見方はバランスが全てだけど。
吉松の前にはミカが出現した。姫蒲が殺気を感じて攻撃をかけたが流石「先生」強いと思ったが、脚が何ともなかったんだ。あれは誰も彼も、特に吉松をも欺く偽装だった。
千束が吉松の胸に人工心臓があると言うのを信じなかったが、いや、仮にそうだと思ったとして千束には到底撃てなかったろうが、ミカはそれが嘘ではないのを理解している。だから自分の手で吉松を撃たねばならない。夕闇が迫る中、銃を撃った光が見えた。
暫く休んで千束の心臓も復活。辺りがかなり暗くなって正義のヒーローはどっちか。千束、ビルから落ちなかった方と言うけど、別に正義になる必要なんて無いと思うよ。
銃撃戦が再開。ここまで暗くなって真島に有利になって再開戦は真島に有利かと思った。それに千束はカウントダウンをする真島のスマホの方に集中していたから。真島はそれが不満だが、千束を自分と交戦させるにはその仕掛けは仕方ない。
その間も必死に階段を登るたきな。展望室では千束と真島の真剣勝負。そしてBGMがClarisの「ALIVE」。
たきなが飛び込んで来た。その声で一瞬真島の注意が逸れただろうか。千束は真島を投げながらスマホが落ちたガラスの覗き床へ落下。一緒に落ちた真島に銃撃を食らわす。真島、以前の電波塔の時の恐怖をまた味わいながら落下。千束も割れたガラスと共に落ちるがたきながワイヤーを撃って千束の身体を巻いてそして自分の身体を支点にして支えた。身体も本人も悲鳴を上げるが、これで千束が支えられる。とんでもない見応えの場面。
ここで時間切れ。
ドーン!
「ふざけやがって」
全ての後始末が始まる。緑スカーフの都知事がのらりくらりと追求をかわす。都知事、どこまで知ってるんだろう。フキが平然としてるからサクラ無事だったんだなと思った。真島によってバラ撒かれた銃は未だまだ回収されていない。回収と言うか「処分」って言ってるのでひょっとして銃を手にした連中は皆殺し?作中序盤で犯罪の萌芽はあっさり殺されていたからな。
そんな銃の保持者、ハァハァ言いながら銃を落とすが、それを包帯だらけの真島が拾ってやる。おまえ生きてたのか。
喫茶リコリコ再開してた。でも千束も、たきなも居ない。ただ千束スペシャルの注文を受けたらたきなが怒ると言うのでたきなは喫茶リコリコに復帰している様だ。その会話の途中でミズキがナイフを投げた先の写真は何だとは思ったが...
フキが店長に聞くとたきなは仕事だそうだ。ターゲットを狙っている。そのターゲットは誰かなーと思っていると、その追い方からして深刻なBGMからして、そしてトドメが足元からして、ああ、千束かよ。それにしても千束何故ターゲットになった。
聞いてみたら千束が気がついたら胸に手術の跡があって病院のベッドの上。手術って、そうか人工心臓が千束に移植されたか。千束は吉松がどうなったかは知らないのだろうな。それを別にして千束は病院のベッドの上で黙っていられない。勝手に脱出して宮古島へ。
ネットもカメラも無い所でクルミがどうやって見つけたか。あの最初の写真のせいで狙われたカップルがまたもやってくれたのだ(笑)。すげーな、何か持ってるな。そしてどこに写ってるのがミズキがナイフを投げた写真か。
たきなも全てを知らないかもしれない。店長が吉松のケースを持って来て、そこに人工心臓があり、そしてそこに小さいケースもあった。
HAPPY NEW BIRTHDAY とだけ書かれた紙が入って。
ケースの中はあのフクロウのアクセサリー。
千束はそれを海に投げる。何とか吉松の呪縛からは逃れたかな。
NEW BIRTHDAYで何を始めるのかと思ったらワイハだそうだ。
これで終わりかなと思ったけどCパートがあったぞ。
ワイハで喫茶リコリコ出張開店。
依頼者がちゃんと来る喫茶リコリコ。
「アナタハチサトサンデスカ?」
ちゃんと依頼も受ける喫茶リコリコだけど、浮かれてるんじゃねーぞ。
リコリス・リコイル、ほんっとーに面白かった。
良い区切りはついたけど、これは続編やって欲しいな。