オーバーロードⅣ・第12話
前回はアインズ様による白銀の騎士の情報を収集する話だったが、よく出来た演出だった。
まず最初はアインズ様が沢山魔法をかけている。これで視聴者はいつものアインズ様と思って何も疑問を抱かない。だが次の場面でアルベドがそのアインズ様に横柄な口をきいた。ここで「あれ?」とは思うが、未だアインズ様だと言う認識が改まらない。
次にリク・アガネイアが世界断絶障壁を作った時にアインズ様でも突破出来ないの?とはちょっと思った。そして極めつけはそのリクに対して土下座するのだ。いや、これはいくら何でもおかしい。と思ったら最後にパンドラズ・アクターがアインズ様に化けて相手の様子を探っていたのだ。
その土下座の場面の報告を聞いていたアルベドが怒る。アインズ様の格好で土下座したのかと。
ただ、アインズ様はあれは見事だったと言う。相手がこちらを見くびったかもしれない。良い感じで毒を撒いてくれた。確かにあれでツァインドルクス=ヴァイシオンは魔動王の底が知れたと感じ、次に対戦した時は勝てるだろうとも思った。
それでもなお、アインズ様は未だ情報が足りぬ、ヤツの解明できていない能力があると言う。あの結界はワールドアイテムで作ったのかもしれぬ。ただ、世界断絶障壁を作った時にHPを消費していた。ワールドアイテムでHPを消費するとは聞いたことがない。
やはりリクと言う存在にはもう一度負けておく必要がある。完全な情報が必要だ。アインズ様はNPCが蘇るのは分かった。だが自分はどうなのか。プレヤーの蘇りは可能なのか。それが分からない以上は出来ないと思って行動するしかない。そしてその為には絶対に負けられない。情報が必要だ。まるでフェリーペII世慎重王みたいではないか。
さてそろそろコキュートスが王都に侵攻してる頃だとアインズ様はそちらに向かう。アルベドがあの程度の事と言うが、アインズ様はウルベルトさん達程ではないが悪役に拘りがあると言った。さん付けなのでプレヤー(至高の四十一人)の一人と分かる。見てみたらデミウルゴスの制作者だそうだ。
魔導国の軍が迫るリ・エスティーゼ王国王都。魔導国軍が来ると皆殺しになる。最後の時を迎えようとしていた王都。まるでオスマン軍の攻撃で陥落寸前のビザンティン帝国のコンスタンティノープルみたいだ。
ラナー王女は冒険者チーム蒼の薔薇を招いていた。最後の別れに。リーダーのラキュースはお茶もそこそこに王都防衛に行こうと言う心積もりであったが、イビルアイがお茶は飲んで行こうと言い出してから周囲の言動がややおかしい。ティアとティナがお茶だの菓子だの用意して来ると言い張るし。一見最後の会話の時間を伸ばす風には見えた。
ティアが始めて入れた濃いお茶を飲めとラキュースに勧めるが、ここからラキュースらの攻撃が始まった。色々攻撃してやっと防御力を奪ってチャームの魔法。精神操作してラキュースが一人残るのを防いで王都から逃げる手段を選んだのだ。イビルアイはラナー王女も誘ったが、ラナー王女は留まると言う。そして、後から入って来たブレイン・アングラウスも。
ブレインはレイザーエッジをクライムに託して魔動王との一騎打ちへ向かった。あとからラナー王女はこのレイザーエッジを振り回してみるのだが、これは何か意味があったのかな。
コキュートスが城門を破壊して進軍。アウラは城壁に登って魔術師組合を標的に。イーちゃんは城壁を歩き回って人を踏み潰せ。
ブレインはコキュートスと遭遇。魔動王には辿り着けなかったか。殺気を放ち名乗りを上げるブレインを見てコキュートスは自分も名乗りを上げた。武人として受けてようと言うのだ。それに感謝するブレイン。
ブレイン、渾身の力でコキュートスに向かったが、やはり階層守護者には人間では敵わない。それでもコキュートスはこれほどの者が居たとはと感心する。コキュートスは配下にブレインを凍結させ、そしてブレインが守った道をわざわざ迂回して王城へ向かった。ブレイン、武人コキュートスが遭遇した相手で良かったな。
これで第12話終わりか。今期、どんな場面で最終回を迎えるのだろう。