異世界迷宮でハーレムを・第10話
地道にクーラタル迷宮を進んでお金もためて家も買ってベッドも買って風呂も買って、少しづつロクサーヌとの愛の巣を築いて行くミチオ。でもタイトルが「ハーレム」なのに全然ハーレムになっていないのではと少し前から思ってはいた。
ラビットを倒したらラビットの毛皮がたまって来た。ギルドに売るとあまり高値にならないが、帝都の服屋に持ち込むとそれよりは高く売れるとのロクサーヌ情報。相変わらずロクサーヌは色々な情報を持っている。
ウサギの毛皮で作ったコートが防寒具として優れていて貴族女性の間で人気だから高く売れると言うが、やはり異世界転生したら冒険者みたいなケチくさい職業ではなくて貴族になりたいものだ。買い取りは100個単位から。
宝箱と言う土の盛り上がりがあったが、ここで何を獲得したのだろう。
七階層のボス部屋へ。赤いラビットが出現した。こいつはボスだけあって動きが早い。と言う事でミチオ自身が早くなって片付ける。獲得したのはウサギの肉。ウサギの肉でお昼にしようと言うので、ロクサーヌはシェーマ焼きにしようと言う。よく分からんが、串焼きにしたのにスプーンで食べるのか。
またぞろクーラタル迷宮の七階層へ。今回は待機部屋で何組か待っていた。ミチオの前に居たのは先日一人で居た冒険者ではないのか。彼はパーティーメンバーを集める為に頑張っている。七階層に入ってもう二年。次にボスを倒せば漸く仲間となる奴隷が買えそう。やっと私にも運が向いて来そうですよ。
あああ、これはフラグじゃないか。しかも最後の別れになるみたいな別れ方しちゃって。
ミチオが、彼は一人だから時間がかかるかなと思っていたのに、そんなに時間がかからずに扉が開く。そして中には既にボスが居る。これらが意味するところは多分。
ミチオはボスをすぐに倒した。部屋の片隅に光るものがあるので行ってみると、そこには冒険者の装備品。ああ、やはり。彼はボスに負けて死んだのだ。ミチオは迷宮では死ぬ事もあると頭では分かっていたが改めて理解してしまった。
そしてその夜はロクサーヌを激しく求める。
もっと強くならねばならぬ。油断してはならぬ。
ウサギの毛皮もたまった。
うん?これ何?32個x9+28個?で、316個?
2進数的な区切り。
ともかく300個は溜まったので帝都の服屋へ。数えている間に店内を眺めていたらロクサーヌに着せたくなる絹のキャミソールがあった。え?絹あるんですね。800ナールだと言うのに二着購入。
その間に数えるのも終わって1枚あたり10ナール、おまけもして貰った。3割アップのスキルだろうけど。4000ナール近く手に入ったかな。
風呂の準備をしたが、例によって非効率な湯の作り方なのでMPが減ってまたそれを溜めにクーラタルの迷宮へ。だがここで危ない目に遭う。ここをクリアしたらキャミソールが待っているなどと邪念を抱いたせいで注意がそれて傷を負ってしまった。致命傷でなかったから良かったものの、一歩間違えたらあの青年探索者と同じ事になっていた。
ミチオは風呂に入りながら痛めた指を舐めてほしいなとロクサーヌに求め、それだけでは飽き足らずにあっちの方も。
風呂でアレしてもキャミソールはキャミソールでごちそうとなってミチオはまたもその先へ。
今度は油断しないとクーラタルの迷宮に入ったミチオだが、動きの早いラビットが三匹になると手こずってしまった。やはりこれは二人しかいない限界か。三匹のドロップアイテムは二枚のウサギの毛皮、そしてロクサーヌから「やりましたね!」と言われたスキル結晶。スキル結晶ってどう凄いんだっけ?
冒頭でも書いたけど未だ次の奴隷のきっかけが登場しない。あと二話なのに。
ひょっとして分割2クールなのかな。