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異世界薬局・第11話

どうやら場面はサン・フルーヴ帝国医薬大学校。ペストが入り込みそうで大変な忙しさだったが、そこに一人の市井のおばあさんが居ると思ったら59歳で定年間近のキャスパー教授だそうだ。59歳!私より全然年下ですがな。日本もつい最近まで定年が55歳だったし仕方ない。
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キャスパー教授の専門は微生物。カビの分類学の様だ。それで役に立たないと思われていたみたいだが、基礎科学をないがしろにする大学は滅びるぞ。と言うかこの世界の科学知識程度だと分類学が重要学問の筈だが?

ファルマの方は愈々重症患者の病室へ。と言ってもやれる事はほぼ変わらない。ファルマが診眼で状況を確認して抗生物質を飲ませる。薬神杖をかざして何してるのかと思ったら薬の効きを良くする神術だそうだ。

病室に入った時は何だ子供がとよく言われるセリフをむけられたが、そこにはサロモンの元部下が居た。ああ、あなたでしたか、って、いやいや、ペストマスクしてたら分からんだろう。

前回は重症病棟にサドが居るかもと思ったが、エスターク村での処置は何とか終わった。
医薬大学校ではキャスパー教授が総長に呼び出された。総長って誰よと思ったらブリュノだった。若いけど尊爵だからずっと身分が上で総長なんだね。ブリュノはキャスパーの研究の事で話があると切り出すと、キャスパーは医薬では役に立っていない自分がお払い箱なのかと思った。だがブリュノからするとそんなつもりではない。逆にキャスパーの研究で聞きたい事があった。それは間違いなくファルマから貰ったメモ。それにしても神術で創薬出来るファルマが今更カビから抗生物質か?と思った。まあ未だ耐性菌は出現していないだろうから第一世代抗生物質でも効くとは思うが。

ファルマの求めていたのは放線菌の中でもStreptmycesを見つけて欲しいと言うものだった。
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おいこら、学名がどうしてこの世界に通じるんだ。これはあれか、異世界の言葉で会話してるけど、現代日本で通じる意味に翻訳されていると言う現象か。

キャスパーはファルマのスケッチを見てすぐに気がついた。これなら既に自分の研究室で継代培養に成功していると。もっとも、詳しく調べないと本当にそうかは分からないけど、でももうStreptmycesの培養株があると言う。

とは言っても今更微生物から薬かとは思おう。先述のとおり、ファルマが分子レベルで創薬出来るので。でもファルマ一人では精製が追いつかないのかもしれない。だから培養株から薬を大量抽出して大量に薬を作りたいのだろう。これがおそらく今回の最後の流れに繋がる。

ファルマはエスタークの処置を一区切りつけて、上陸した密輸人の後を追う。サン・フルーヴ大市に向かっている筈。神官団は発症して置いてきぼりをくった密輸人を縛り上げていた。荷物は焼却処分。薬がほしいのなら正直に話せと言われて放置された密輸人は人数と荷物の内容を喋る。その中に動物の入った箱があると言う。リス、げっ歯類。パンテ島の白いリス。よりにもよってペストで全滅した島からの密輸品。

しかも運搬人の他に聖騎士が付き添っていると言う。それはおかしい。何故平民の荷物を聖騎士が守るのか。

わざわざ疫病の発生した島からの動物、平民の荷物に聖騎士、どれもこれも妙な話でこれはわざとペストを帝国に流行らせようと言う企みではないのか。皇帝が結核を患ったのも感染源が分からず、どちらも外から帝国の弱体化を狙っている者のしわざではないのか。

皇帝の所にブリュノが報告に参上する。マーセイルからの報告でエスタークで上陸した密輸人がこのサン・フルーヴ大市に向かっていると。皇帝はこれを聞いて城門の警備を厳重にした。

ところが敵はその気で来てるので強硬手段に訴えて来る。第6検疫所でのサンプルでペスト菌が見つかるが、聖騎士が城門を攻撃。兵隊が城門を守ろうとするが、それを突破。運搬人に動物の檻を運ばせ、そして中のリスを城内に放った。竜巻でリスを吹き飛ばして帝都に撒き散らす。
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リスと聞いてピエールが気がつく。ファルマから言われていた病原菌を媒介するげっ歯類ではないか。警鐘が鳴らされ、リスへの警告が帝都に触れ回る。

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