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異世界薬局・第10話

黒死病発生。現代医学においてはペストに対する対策ははっきりしているが、何しろファルマにとっては文献上の知識だったので緊張感が走る。しかも防疫は一薬剤師が出来る物ではなくて、国家を動かさなくてはならない。そしてド・メディシス家は領地を持っていてしかもそこは帝国随一の貿易港だった。

ファルマはまずはその貿易港であるマーセールへ。先行していた弟子たちが検疫を開始していた。船は海上で泊めおかれ、乗組員の健康チェックと罪にのチェックをして、それを通過した物が神官による風の浄化を経て国内に入って行った。風の浄化便利だな。

ファルマとエレンは小舟に乗って停泊中の商船へ。商船の船長などは積荷を早く下ろしたくて食って掛かって来た。船医によって予めチェックしてあったのを見て、診眼で乗組員を見て、荷物も確認して、それで始めて上陸が許された。最後に壊血病の為のビタミン剤の処方箋を貰った時は船医も驚いていたが。

これを地道にやっていると他の船からも文句が出る。あまりの事にエレンが怒ってしまいそうだったが、それより先に砲撃があった。サン・フルーヴの緋色の艦隊がやって来た。帝国に入港したいのなら帝国のやり方にしたがえと。

この艦隊の提督があのジャン老人だった。以前の雰囲気から商船組合の会長とかそんな感じかなと思っていたら、帝国勅許会社東イドゥン会社(東インド会社かよ)の連合艦隊提督だったのか。
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軍艦に発砲されては仕方ない。商船の船長達は黙ってしまった。

マーセールでの検疫はうまく行っていた。だがそこにマーセール代行領主となったアダムから火急の連絡が入る。エスターク村で高熱を出した挙げ句に死亡する者が続出。エスターク村はマーセールの西にある小さな漁村。マーセールでの検疫が面倒だとその漁村から密入国した者があるのだそうだ。いつだって疫病を拡散させるのは防疫の大切さを理解しない連中。
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密入国した連中の行方は分からない。こちらはこちらで大変心配だが、それよりも村で黒死病が蔓延してしまった方を放置出来ない。ファルマは単身エスタークへ向かう。マーセールでの検疫の指揮はエレンに任せて。

こう言う時にサロモン神官長がくれた薬神杖が役に立つ。一度空中浮揚出来るのを確認してあったので魔女の箒よろしくそれに乗ってエスタークへ急行。途中、鳥に衝突しそうになってそれを避けたせいで今度は木に激突しそうになったが、そのまますり抜けてしまった。薬神杖、色々能力がある。

村に到着したら村民が外に脱出しようとしている場面だった。ファルマはそこに立ち塞がって引き返せ村から出るなと言うが、この人達に言葉で説明したって無駄だろうな。

どんなに言っても聞かないのでファルマは強硬手段に出た。氷の壁で村をまるごと囲んで封鎖してしまった。あまりの事に驚いた村民、やっと常人ではないと言うのが分かり、帝国の宮廷薬師の紋章があるのを見て薬があると知ってやっと少しは話を聞く様になった。

村の主だった人間を呼んで今後の方針の説明。村を重症区画と感染区画と非感染区画に分けて通行を制限する。非感染区画はクリーンなエリア。感染区画で治療を施して治癒へ。
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その頃ジャン提督率いる緋色の艦隊は呼びかけに反応しない船を発見。しかも船には疫病旗が翻っていた。近づいて見張りが船を眺めたら、甲板の人影は全て死んでいる様子だった。疫病が蔓延して全滅したのだ。この世界ではもう手の施しようがない。あとはあの船が疫病を他に拡散しない様に航行不能にして撃沈するしかない。緋色の艦隊は砲撃を開始した。

さて、残り二話で話はどっちに進むか。残り話数が少ないのでこの後帝国内に漏れる事は無さそうな気がする。重症区画でファルマとカミュの対決かな。

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