シャドーハウス 2nd Season・第12話・最終回
マリーローズが煤の塊である亡霊を使って栄光の廊下を破壊。そして出来た穴からローズマリーと共に身投げ。
これは大失態である。すかさずオリバーが大人の領域に入ってから起きた事だから星つきには何の落ち度も責任も無いと叫ぶ。何と言う事だ。バーバラに引き渡し書類まで書かされてこれではこどもたちに責任を擦り付けられない。エドワードはここで起きた事は全部忘れろ、これは命令だ、と言うのが精一杯だった。
ケイトがエミリコを連れて部屋に戻ったらローブ様がそこに居る。いやマリーローズは身投げした筈だ。一体誰だ。聞こえて来た声は視聴者なら分かる、そしてローブを取って見せたのはアンソニーだった。
ケイトが本気で驚く。先週予想したケイトがマリーローズをクッションで助けたと言う展開は、あくまでもケイトがその準備はしたもののあとは偶然を祈るだけ。さらに煤を大量に用意してくれたのもケイト。一方でアンソニーは煤管の扉を開けるなどの手助けはしていた。以前あの扉は女子供の力では開かないと言う話は出ていた。じゃあ誰がとは思っていたけどアンソニーだったか。
アンソニーに関してはケイトが言った通りに分からない点が沢山ある。クリストファーが自害してどうやっておじい様と共にある棟から逃げて来られたのか。それをマリーローズに告げた後のアンソニーはどうなったのか。
アンソニーに言わせればマリーローズとは最終的に意見が合わなかった。マリーローズは脱出する方を選んだ。しかしアンソニーはどうやらこのシャドーハウスをひっくり返すのを望んでいた。ただ、人間であるアンソニー一人ではどうにもならない。
この二日程でアンソニーは気がつく。ケイトにはリーダーになれる素質がある。だからケイトはきっとシャドーハウスのあり方を変えてくれるだろう。そして君には僕が必要な筈だと言って隣の部屋へ。驚いてそれを追ったケイトだが、すでにアンソニーの姿は無くなっている。どこかに隠し扉があって、それを使うと屋敷内を自由に移動出来るのか。ひょっとしたらそれを使ってクリストファーが自害した時におじい様と共にある棟から逃げて来たのか。
アンソニーの件は課題のままだが、ともかくアンソニーも言った様に煤がクッションになっている可能性があるし、アンソニーは脱出用の食料も用意したらしい。エミリコは二人共きっと生きていますよねと言う。
エミリコは夢を見た。明るい窓の外で鳥が飛び去る広い空間。でもそれは夢であって、そしてこれはシャドーハウスに来てから初めて見た夢だ。それはシャドーハウスに来る前の事を夢に見たのだろうか。
洗脳が解けて記憶がはっきりすると段々今まで考えた事の無い事が辛くなって来る。
マリーローズとローズマリーが身投げしてしまったので10班は一人足りなくなる。そもそも班長が居なくなった。だから年長のサラが愈々自分が班長だと思っていた。
辛い気持ちで、コーヒーを飲んだらこれが消えるのだろうかと思って朝の掃除を終えて戻ったエミリコ。すると部屋の中で床掃除用の雑巾がテーブルにあったりして、ははぁ、これはケイトが自分でも掃除をと思い立ったなと見えた。やはりそのとおりで、ケイトは今度からは自分もやると言う。天井の掃除は煤能力ではらえる。逆に今までどうしてたんだ。棒に付けてたのかな。
ケイトが生き人形を大切に考える、生き人形も考えて良いと言ってくれて、エミリコは気がつく。コーヒーを飲んだら楽になるのではなどと思ったのは間違いだったと。
ベルが鳴って大広間にこどもたちが集められた。バーバラからお披露目とお呼ばれが無くなる。動揺するみんなだが、これは栄光の廊下の老朽化を補修する為だと言って鎮めた。
そして班編成の組み換え発表。招かれたのはイザベル。イザベルは10班に入る。片方のミラベルは欠席。サラはなぜ彼女が10班なのかと声を上げた。イザベルとミラベルが10班に来ては自分の班長の可能性が危うい。だがイザベルとミラベルは罰を受けたので班長の資格は無いとバーバラは言う。そしてここにミラベルが居ないのは二人のベルの片方の生き人形が処分されたからだと言う。処分!
イザベルとミラベルが10班に入ったのでエリザベスが9班に移動して班長に昇格。そして10班の班長は、あなたです、ケイト。
サラの期待破れる。バーバラがケイトを評価したのだ。あのマリーローズ引き渡し同意書はケイトのアドバイスだったそうだ。エドワードからケイトは怪しいとは言われたが、それに反してケイトはローブ様の正体を見つけしかもあのマリーローズを「止めて」くれた。さらには引き渡し同意書によってマリーローズ身投げ問題はエドワードの責任となった。これだけ貢献してくれたのだからこの先も期待して班長にするのも当然か。
とは言ってもなあ、サラは納得してない。Bパートでこの状態になって一体どうなるのかと思った。
ケイトが班長になった、と言う事はエミリコも班長です。
サラがケイトが班長になったのを納得していないのと同様にミアはエミリコが班長になったのを納得していない。それに加えて移動して来たベルはあの煤管清掃のトラウマがあって外に掃除に出て来ない。エミリコの10班が前途多難。
翌日、エミリコはやはり遅刻かと思ったミアだが、ルウはちゃんと気がついた。エミリコは先に来て掃除の準備をしていた。エミリコ、今回もよーく考えた結果ローズマリーがいつも何をしていたのか思い出した。毎朝ローズマリーは黒板を見ていた。そこには各班の掃除計画が書かれていた。だから準備出来た。
今日もベルは来ていない。エミリコはベルの様子を見に行ったがやはり未だ出て来られる状態ではない。だから掃除は自分がベルの分も頑張るのだと言う。そしてそれにルウも呼応してくれた。おかげ様の方で同期会が出来たがそれがルウにも波及してエミリコに協力的になっている。
ミアはエミリコに班長会議でベルの処分を言えと迫った。でもエミリコはそうしないだろう。今もぬいぐるみとか手紙とかベルに届けている。
班長会議でバービーが10班の状態を責める。一体掃除に参加してないそうだな。でもオリーが助け舟したつもりではないだろうが、掃除はちゃんと出来ていると言う。
バービーはエミリコに迫る。ベルが出てこない。それはベルが壊れているのではないのか。しかしエミリコは壊れていないと名言。それが気に食わないのかバービーはエミリコを蹴り飛ばす。
エミリコは反論する。煤管清掃の時のベルの悲惨な状態を見た。その結果、一人は壊れた。もう一人のベルがどんなに辛かったか。バービーはそんな事は館の秩序とは関係ないと言うがエミリコはなおも反論。そうなってもベルは部屋の中をちゃんと掃除しているし、イザベルとミラベルの部屋の掃除もしている。
ベルは自分の班員。
もう仲間を失うのは絶対に嫌です。
終わってない、終わってないよ。
そしてCパート。
「シャドーハウスは間違っている」
微妙に区切ったけど、このままで終わらせて欲しくない終わり方。
アナウンスは無かったが、是非とも三期をお願いしたい。