シャドーハウス 2nd Season・第6話
ケイトがジョン達と夜の同期会をやっている頃、エミリコとショーンは引き続き館の地図作りの為に部屋の外に出ていた。エミリコが窓から屋根に出られる場所を発見。また危険な方に行っちゃうと思ったショーンだがついて行く。
屋根に登ると星が輝き外の世界が塀の外に広がっていた。自分達は外の世界に出たらどうなるのだろう。
自分達は生きた人形だと言われていたが、実は人間だった。元の自分はどんな感じだったのだろう。ショーンは堅実でショーン人(商人)だったのかもしれない。エミリコは色々やってみたい事がある。作物を作ったり、パン屋をやったり。どれが良いだろうかとエミリコは言うが、ここに来る前の事だからどれかが良いとかじゃない。
自分達はおかげ様に似た人間として選ばれたと言われたが、逆ではなかろうか。連れて来た人間に合わせておかげ様が育つのではないのか。
これは以前から思っていた。おかげ様に似た人間がそうそう簡単に見つかる筈が無い。特に双子のベルの場合がそうだ。そっくりな上に双子だなんて、そんなぴったりの条件で見つかる筈が無い。
ラムの場合は生き人形側のラムが引っ込み思案で主人のシャーリーとおやすみのキスも出来なかったし会話もほとんど出来なかった。だからシャーリーが十分に育たなかった。そう考えられる。その結果お披露目でシャーリーは脱落してしまった。だがひょっとしたらおかげ様を失った生き人形は元の主人を偲んで顔の見えない人形になっているのではないか。あれはまるで喪服みたいだ。
じゃああの中にラムが居るかもしれない。片っ端からベールをめくったらラムが見つかるかもしれないと相変わらずの無茶を言うエミリコ。でももしラムが見つかったら今度は5人で星空を見たいねと言うエミリコとショーンだった。
しかし館の中に戻った所でエミリコはローブ様に地図を取り上げられる。あれ?これってすごくヤバいのでは?と思ったら、ローブ様は「やはりおまえ達は面白い」「私はおまえ達の的ではない。味方でもないがな」と言って地図を残して消えてしまった。
生き人形が大広間に集められる。悪い予感がと思ったらその通りで、未だあと4日も本来の喜びの会まで時間がある筈だったのに、喜びの会が始まってしまう。しかも今回は星つきのおかげ様も居るので、前回みたいに飲んだフリをしてごまかせない。やむなくエミリコはコーヒーを飲んでしまった。
そのせいだろうか、ケイトの所に戻って来たエミリコがおかしい。すっかり従順な生き人形の様になってしまったが、でもちょっとおかしい。ケイトの命令に耳を貸そうとしない。
しかもコーヒーが凄く苦かったと言うのだ。ケイトは推理した。これはおじい様と共にある棟からのコーヒーではない。やはり星つきは大人に報告せずに処理しようとしているのだ。普通のコーヒーを飲ませ、生き人形はベンジャミンが操ったのだろう。だとしたら翌日にはもう洗脳状態は解ける筈。案の定エミリコもショーンも元に戻った。
ジョンはショーンを連れて研究班の小屋を修理中。それを見ていたジェレマイアとジェレミが難癖をつけて来た。印象の悪いジェレマイアはさてはローブ様だなと短絡思考のジョンはジェレマイアの隠している物の布を剥ぎ取る。するとそこには大量のこびりつき。これが証拠だと召し捕ってやると腕を上げたジョンだったが、ジェレマイアの方が上手。腕が6本も出て来た蜘蛛手の前には手も足も出ないだろうとねじ伏せられてしまう。
ショーンも抑えられて危機一髪。ショーンを離せーと煤を大量に出したのを煤回収機で回収される。実はこれ、ジョンに煤を大量に出させる為のドッキリだったのだ。
ジェレマイアは研究班でエネルギーの事を研究している。その過程でこびりつきについても研究した。実はこびりつきって、中身の濃さのよって強さが違うんだな。だったらそれをもっと発展させて亡霊には出来ないだろうか。結論としてはジェレマイアには出来なかった。ただ単に濃くして集めただけでは無理だったのだ。だとしたら誰かの煤能力であの姿になったのか。
ジェレマイアの発明品のお披露目。こびりつきがハムスターの車みたいなのの中を走っている。したがって回転の力が発生してこれでエネルギーが手に入る。これって永久機関?
そこにオリバーが帰って来た。ジョン、星つき会議室へ来い。オリバーの声が重いのに、能天気なジョンは「俺、褒められる事したっけ?」と考えてしまう。