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異世界薬局・第2話

ファルマの恐ろしい力を見た上に、影まで無いと知って恐れおののいたエレン。その後熱を出したと言って家庭教師をお休みし、しかも家庭教師を辞退したいと言って来た。父のブリュノはファルマに何か心当たりはないかと問うが、そりゃ心当たりあるけど言えない。ともかくと、ブリュノは熱冷ましのポーションと手紙をエレンの所へ持って行けとファルマに命じる。

父がくれたポーションは作り方からしてただの栄養ドリンクに過ぎない。これでは熱はそう簡単には下がらない。と言う事でファルマはアセトアミノフェンを精製する。この時にどうしてロキソプロフェンじゃないんだと思ったけど、あれはアスピリン喘息とかでは禁忌だからね。私もある時期からロキソニンは飲めなくなった。最近はまさにアセトアミノフェンであるカロナール。エレンにどんなアレルギーがあるのか現時点では分からないのでこっちになったのだろう。

薬を持参してエレンの所へ来たのだが、設定を見て知ったがエレンの実家も伯爵家なのだそうで屋敷がデカい。そして出て来たエレンが鎧を着てるのも実家にそれがあるからだろう。

相変わらず薬神様と言ってファルマを恐れるが、何とか説得に成功する。あれだけ使えればもう神術を教わる必要なんて無いでしょうと言うエレンに、自分にはあの制御の仕方が分からない。その為にはエレンが必要なのだと。そして花束までプレゼントしてくれるのだから篭絡完了したな。
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ただ、エレンの発熱原因を追及しないで解熱剤だけと言うのは良かったのかな。風邪だったと言う前提かな。じきにエレンは元気になって、でもやっぱり鎧を装備してファルマに薬神様と言って来る。それやめてよとファルマが言うので呼び名は変えたけど防御の為に鎧は必要。

それじゃあ無人島で特訓しましょう。ファルマが力の制御が出来なかったら周囲に甚大な被害が及ぶからね。その通りに無人島でファルマが出す力はかなりの物だったが、モノローグな特訓で一通りは制御が習得出来ただろうか。この程度の薬学知識の世界なのに、エレンが濡れ透けしても現代的な服の濡れ透けなのは仕方ないか。

ファルマが屋敷の中央階段で何か勉強している。どうして部屋でやらないのかと思ったら、そこで使用人を例の左手による診眼で診て身体の悪い部分を発見して診断して正解かどうかを見ていたんだ。そしてメモ。日本語かい!と最初見た時はそれしか気づかなかったけど、TwitterであれはSOAP薬歴なのだと知った。SOAPとは、Subjective data(対象の主観的情報)、Objective data(客観的情報)、Assessment(薬剤師による分析見解)、Plan(それによっての今後の計画)の略で、ファルマもその項目に添ってメモしている。
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気の良いおばさんなマデレーネは逆流性食道炎。この後使用人に薬を処方するのだが、逆流性食道炎に何をだしたかな。まさかいきなりタケキャブみたいな胃酸を止める薬を出してないよね。おっさんのアルフレッドは麦粒腫(ものもらい)。これ、抗生物質出す?髭のシモンは咽頭炎。これはまあアズレンのうがい薬とか?メイドは慢性単純性鼻炎。これも抗生物質?セドリックは変形性膝関節症。完治可能だと光は消えるが、そうでないと光が残るとの事。

最後にロッテは亀裂性湿疹。あかぎれ。ファルマは自分の能力が露見した時に処刑されかねないのを危険視して、使用人達から求められる薬師になろうと思った。まずはこのロッテのあかぎれの薬、保湿クリーム。

やはりあれはグリセロールからですかね。それ以上はよく分からないけど。それにしてもファルマの前世が薬学の准教授だったので成分は知っていてもおかしくないけど、それをどう混ぜてどう作るか迄知ってるものなの?

完成した保湿クリームを早速ロッテにプレゼント。手荒れの酷い場所にはステロイド入りの軟膏...あれ?ステロイドまで出しちゃう?劇的に効きすぎるのでは?
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こうしてみんなに症状に合った薬をあげる。特にマデレーネが泣いて喜んだそうだ。どうしてそこまでと思ったらロッテが教えてくれる。使用人がご主人さまから薬を貰った事などない。身分が違う。ファルマは現世の人間だったから身分で診る診ないを区別するのはおかしいと言うけど、そもそも薬価が平民が払えるものではない。大量生産してないしな。

朝、広間に行ったら様子がおかしい。ブランシュが居ない。父からブランシュは水痘に罹ったと言われる。水痘と言う概念はあるんだ。見た目が明瞭だから。水痘は移る。この知識もある。だから三週間隔離して決められた使用人だけで世話をする。ファルマの時もそうだった。と言う事はファルマはもう免疫を獲得している。ただ、父は一度罹患した者でも再度罹患する事もある。まだどの本にも書かれていないがと言って、ファルマも近づくなと釘を差した。終生免疫と言われた事もあるが、同じ水痘・帯状疱疹ウイルスによる帯状疱疹は私は二度発病したからね。

そう告げてブリュノは緊急の往診で出かけると言って準備したが、その時に咳が出た。短時間過ぎてファルマはブリュノの咳の原因を診眼で診る事が出来なかったかな。

大切な妹が水痘で苦しんでいる。そこでファルマは薬を作る事にした。ファルマは現代の薬学をおさめているから抗ウイルス薬が思いつくけど、私が罹患した半世紀以上前には抗ウイルス薬なんて無かったから対処薬しか思いつかない。と言う事でアシクロビルを精製。

ファルマはアシクロビルを持ってブランシュの部屋へ。父上から近づいちゃ駄目と言われてるのにと言うけど、そこはだから秘密にと言ってマカロンに挟んで飲ませた。痒いと言う発疹にはアズレン軟膏を与える。ブランシュは以前のお兄様と違って優しいと喜んでくれた。現世では妹を救えなかったからな。
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何日か経ってブランシュは完治。ブリュノはやけに早いなと感じる。ブランシュは秘密と言うが。

一人になってファルマは自分の持つ力に不安になった。これだけの力を何の代償も無しに使えるのだろうか。そこで右手の拡大視をあまり使わない様にと単レンズのレーウェンフック顕微鏡を作成。これで細菌まで見られる?「分解能は1.35μmから4μm(Wikipedia)」なら大腸菌(長軸2.0-4.0μm)も何とか見られるかな。

そこにブリュノから呼び出し。これから皇帝陛下の緊急往診があるから準備をしろと言う。え?どうしてファルマが連れて行かれるの?

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