ヒーラー・ガール・第12話・最終回
理彩に破門された三人だけど、つまるところそれは別の所で研鑽して来いと言う意味で、かなは渡米して現地のCentral Public Community Centerで研修。玲美は穂ノ坂治療院で師匠の師匠に教わり、響は師匠の居た大学で研修。って、あ!玲美さん、髪切っちゃったの?
かなを出迎えてくれたアビゲイルは日本語が達者。そして理事長ハンナも日本語が達者。しかし到着してみたら何か慌ただしい。アビゲイルが何があったのか聞きに行ってる間はかなはロビーで一人ぼっち。大きな事故があって沢山の患者が運び込まれて来るらしい。そこで小さな子が泣いていた。マミィって母親が居ないのか。泣いている子を落ち着かせようとかなが歌いだした。
ここで一瞬日本語の歌でもアメリカ人をヒーリング出来るのかと思ったが、思い出してみたら自分が高校生の時にまだロクに分からないドイツ語によるベートーヴェンの交響曲第9番とか、ラテン語とドイツ語によるマーラーの交響曲第8番とかで感動していたので音楽は言語の壁とは別物だ。
その小さい子もかなの歌で落ち着きを取り戻した。早速かなは現地で力量を見せる事が出来た。
理彩に破門って言われたけど、休憩に戻る場所は烏丸音声治療院。
ゆっくりしてるね。
力量を発揮したかなはあちらの施設からスカウトされてしまった。その晩の通信でかなと話をしてみたら、スカウトは冗談だと思って断ったよと。冗談と最後まで思ったかどうかは別にしてでも烏丸音声治療院で習う事はまだまだあるから移籍しないよと。
こうして三人の研修期間はあっという間に過ぎて行く。穂ノ坂のおばあさんから理彩の身体と丁度よいタイミングって言われていたけど、何だろう。身体の限界とかあるのかな。
ソニアは玲美にストレートになんで髪切ったのかと聞いた。やはり破門と言われたのはきっかけだった。いつまでも理彩とは一緒じゃないんだと。一回リセットしようと。確かに理彩も大学の時に一度ショートにしてたよね。
響は霙に西洋医学の医者からヒーラーはどう見えているのかと聞いてみた。霙は過去にどこかの災害現場で負傷者の治療にあたっていた事があった。その時、ほとんど設備が無い場所でヒーラーはその音声で治療をしてくれたのだ。だからヒーラーに出来ない事が沢山あるなんて事はない。ヒーラーでないと出来ない事が沢山あると響に言う。
玲美と響が烏丸音声治療院に戻って来たけど、その晩に玲美と響に「帰れなくなった」と一言だけの連絡が入る。
それっきり連絡が取れなくて、心配になった玲美と響はアメリカに飛んだ。凄い行動力。取り敢えずかなが入院したとしても第一報を出せた程度だったら次も大丈夫な筈。案の定現地に行ってみたらかなは災害現場に居た。大きな山火事で負傷者の対応に参加していたのだ。響が言っていた様にスマホの充電が切れていたし、リースのモバイルルーターも契約切れになって通信出来なくなっていた。
かなが無事と言う連絡が入った日本の烏丸音声治療院。理彩がのんびりジョルジュ・サンドの小説を読んでいる。その理彩に笙子が浮気性のあなたが音声治療の道に入ったのかと。ちょっと唐突かと思ったけど、あとに関係したか。
災害救助も終えて三人は飛行機で帰国へ。その機内で何か異変が。お客様の中でお医者様はいらっしゃいませんか。でも医師は居たものの、機材も薬も持ち合わせていない。母親から病歴を聞いて、昔のかなと同じではないかと言う事でヒーリングしようとする。この場面、最初に診断した医師と会話した方が良かったんじゃないかな。医師は彼女らはC級ヒーラー?と言う顔をしてどんな反応するのかと思ったら、エンジン音のしないビジネスクラスへ連れて行こうと言う。つまるところお墨付きはしたと言う事になる。
こうして三人による音声ヒーリング開始。
小さい分身が出るの良いよね。
ここで理彩の回想。あの時かなを助けたヒーラーは理彩な訳だが、その時のかなのうれしそうなお礼を聞いて理彩はヒーラーの道を進もうとしたのだ。
そして今三人が女の子を助ける。
ヒーラーの連鎖。
帰国した三人は音声診療医C級任命式へ。あ、これ戴帽式だ。
こうして三人は本格的にヒーラーの道を進む。
ヒーラー・ガール、いい感じの物語だった。
こう言う作品、一クールにひとつは欲しいよね。