処刑少女の生きる道・第12話・最終回
巨大化したパンデモニウム。大抵は巨大化すると逆にやられるフラグなのだが、こいつはゲジゲジの様な身体で、切られてもまたくっつくと言う厄介な相手だった。とは言えこれ迄に犠牲になった生命の回数を倒せばもう再生出来ずあの霧にまた封じ込められるだろうと戦うメノウとアーシュナ。
しかし分断された一部が市街地方面に向かってしまったので、やむなくアーシュナがそちらへ。メノウが本体の方に残った。メノウはよく戦うものの、教典が奪われて極めて劣勢に。まさかここにモモが加勢に来られないよねと思ったら、アーシュナが大剣を貸してくれた。大剣の力は凄まじいものの、逆にそれはメノウのそんなに多くない魔導力を奪って行く。
弱って行くメノウを助けたのはアカリ。アカリの方には別のパンデモニウムが行っていたが、アカリを放置して自分の作った「映画」を見に、私はエンドロールを見ないで席を立つタイプだと行こうとしたので、アカリは灯りがつく前に席を立つのはマナー違反だよと、ここで洒落?
パンデモニウムが居なくなってアカリはメノウの方へ救援に向かう。たとえ何故来たんだと怒られようとも。このアカリは世界をメタで見てる方のアカリで、こっちのアカリはどう言う原理か分からないがパンデモニウムの一部を片付ける事も出来る。そしてメノウの所へやって来たのだ。自分の魔導力を使って倒そうと。
パンデモニウムは無駄だと言ってデッドエンドのフィナーレを目指すが、アカリとメノウの二人を合わせた力はパンデモニウムを二つに切り裂いた。
このパンデモニウム自身はこれで終わる。が、前回の話ではアカリによって少しの切れ目からパンデモニウムの一部が出ただけと言う様に、全てが終わった訳ではない。そして消え行く中でパンデモニウムは、あの塩の剣ならば純粋概念を消す事が可能、即ちアカリを殺せると言い残す。
メタアカリの方はまた引っ込んで普段のアカリが戻った。
モモは快復してもう動ける様になっていた。凄い回復力ねとメノウに言われるものの、モモは気づいていたのではないか。アカリによって毒性を緩和させられていたのを。
シシリア司祭からは今回の報酬を受けた。そして別れ際に言われる。あなたはフレアに似ていてもフレアとは違う。あなたは自分で生きる道を選びなさい。
ここでタイトル回収来たか。
その夜、メノウはアカリが本当に何も記憶に残っていないのかを確認した。二人でパンデモニウムを倒した時はもとより、夜会の時から記憶が無いと言う。アカリはそう言う嘘がつける子ではないので、言ってるのは確かなのだろう。
そんなアカリは私を嫌いにならないでねと言うから、メノウはそんな訳ないじゃない
「だって、あなたは私の...」
と口走る。
なんだそれは。
大いに気になるアカリ。言うなら今だよ!
そう言われたら仕方ない
「旅のお荷物」
こうやってアカリにはまって行くメノウに対して、やはりモモは危機感を抱く。このままではいけない。いざとなったら自分がアカリを殺すと。
こうしてメノウとアカリの旅は再開する。また一歩目を同時に踏み出して。
そして最後に登場のフレアさん。
メタはアカリ同様に何十度目かの弟子殺しだとか、ちゃんとループを意識してるじゃないか。