ヒーラー・ガール・第10話
持病が再発して非常に体調が悪いので当面簡易更新となります
ハロウィンが近づいていた。収穫の秋。
響の所には実家からカボチャを筆頭に野菜が沢山届いた。
以前描かれた様に響は理彩とは親戚関係。響の家には理彩が子供の頃から来ていた。その頃から響は理彩の歌は凄いと思っていた。幼い頃は無邪気に理彩みたいになるんだと思っていた。理彩はアイドルになるの?と聞いてみたり。そしてアイドルやるならセンターだよねとも話をしていた。
それにしても理彩ってこの頃は黒髪で大学の頃はどうして金髪ショートカットにしてたんだろう。
ところが成長するにつれて理彩と自分の違いを噛み締める様になる。理彩があまりにも凄すぎた。それに対して自分は普通ではないのか。理彩みたいなヒーラーになるのは無理ではないのか。そんな不安を打ち消す為に響は自分に嘘をついた。
自分は弟や妹の面倒を見ないといけない。ヒーラーになるのはこれでは無理だと。しかしある日ポロっとこぼしたその言葉、自分が居ないとダメだと言うのを聞いた両親からそれを気にしちゃダメだ。やりたい事を目指せと言われた。そりゃ両親からしたら先ずは響にやりたい事をやらせたいし、それに子育ては本来自分達が担うものでそれを理由に我が子の未来は奪えない。
響は両親の言葉で決心した様だ。東京へ行ってヒーラーになる。
出発の日、一番したの妹が響に抱きついて言う。
「センターになってね。アイドルはセンターだよ」
そして今。
烏丸音声治療院もハロウィンの準備をしていた。かなと玲美と響でお菓子とそれを入れる袋とハロウィンの衣装を準備。そして理彩からは当日三人で歌って貰いますと言われた。
それについてはセンターを決めたいのだけどと言われて、響が手を挙げる。
アイドルはセンターだよ。
そして当日華々しくハロウィンのお祝い。三人の歌は患者さん達から拍手を以て祝福された。
でもその後のソニアとしのぶ祖母の言葉が意味深。
「今頃なの?」
「これは苦労しそうね」
何だこれは何か変わったのか。
それを受けたか、理彩からの提案。
みんなC級を受けませんか?