パリピ孔明・第10話
持病が再発して非常に体調が悪いので当面簡易更新となります
Xデーまで一週間を切った。英子は何のために歌うのか。たみくさの為に歌うと言う境地を拓いた。一方の七海は逆だった。自分は何のために歌うのだろう。これは自分の歌いたいものではない。ただ単にAZALEAを支える人が多くなってしまったから続けている。
境地を拓いた英子に対してキドはよしそれなら曲を仕上げてやろう、自分の手のひらの上で踊るが良いと曲の完成を待てと言ってくれた。KABEの方も原点回帰であとは赤兎馬カンフーとの対決を待つだけ。
英子、キドの曲の完成を待つ事になったけど、そう言えば未だ曲名が決まっていない。とは言えプリンジジィに勝った英子は七海にこの気持を伝えたいと思った。だが七海は全く逆。車で渋谷を通りがかった時、あの路上ライブの場所がふと見えたが、そこが眩しすぎてカーテンを閉める。
そして唐澤による攻めはさらに七海を追い詰める。渋谷109前でゲリラライブを実施し、特設サイトにQRコードを出して抽選で100名に100万円プレゼント。最早、歌関係ない。
「英子、もう音楽の力だけで戦えなくなっちゃった」
そしてとうとうKABEと赤兎馬の対決。KABEは極度に緊張していたが、でも原点回帰したKABEは違った。
勝敗を決する観客の声援を聞く時、ここは観客に委ねる展開ではないなと思ったらその通り。赤兎馬がKABEの手を高々と掲げた。
KABEの勝利を見届けた時、キドから完成のメッセージが届いた。愈々キドが完成した曲で歌う時だ。聴いて驚く英子。これがキドが完成させた物か。自分が元を作った姿から様変わりしていた。歌いたい。すぐにでも歌いたい。
二周目から英子が歌った。キドは未だまだだと言うが、英子はキドに何を言われても歌いこんで行く。とうとう英子の歌が完成する日が来た。それを聴いていた孔明、思わず嘗ての劉備との出会いの日に引き戻された。英子の歌で過去の記憶が鮮明に現れたのだ。