処刑少女の生きる道・第8話
ボートから身を乗り出してると危ないわよ。と言っても、アカリの場合は落ちて死んでも巻き戻しで帰って来るから。そうは思っても自分の苦い過去を思い出すとあまり良い気持ちではないメノウ。
街に戻って来て観光の続き。アカリはメノウからスイカを口に打ち込まれたり。でも味も形も日本のとは違うみたい。そんなじゃれ合ってる姿をフォースに発見される。あれがフレアートだ。ここで片付けよう。
そうやってメノウに近づくフォースの男だが、その歩き方でメノウにこっちを狙っているなと感づかれてしまう。アカリに短剣を預けてその男の方に向かうが、もう一人居た。短剣など使えまいと思うアカリにわざわざ持たせたのは意味があるのだろうと思ったが、もう一人の男がアカリを人質に取っても動じない。その口ぶりから狙いはアカリではなく(そもそも狙われてもアカリは死なないんだよね)自分かと分かったメノウはアカリに預けた短剣を細い糸で操り、最初の男の方もそれで縛り上げた。
暴漢の捕縛、一丁上がりとした所に漸く衛兵が到着。二人を引き渡してメノウとアカリはもう無関係かと思ったが、この一部始終を見ていたのがマノン・リベール。官憲に捕まって口を割らされるだろうから始末してしまえ、会議の席上で母の悪口を言っていたヤツだから問題ないと何かの力を発動。たちまち二人の男は魔物に姿を変え、こうなってしまっては仕方ないと衛兵は二人を殺した。異変を聞いて駆けつけたメノウはあの二人が魔物に?と言うのを知る。
名目上はアカリを聖地に連れて行く旅、と言う事で、その費用は教会が出していた。だが、ここリベールのシシリア司祭はホイホイとお金を出してくれる安直な司祭ではなかった。この請求書は何だ。ちゃんと迷い人たるアカリを殺す算段を持ってやっているのかと。そうだったんだ。てっきりオーウェル大司教編みたいにあの祭壇に連れて行けばと言うのがあるのかと思っていた。文句はつけたもののシシリア司祭はお金を出してくれた。労働の対価と言う形で。
何かと言うと、この街で出回っている魔薬と言うのがある。その製造元を探れと言うのだ。これにはモモが協力。
翌朝。ハッと飛び起きるメノウ。アカリが襲いかかって来たからだ。珍しくアカリが起こしても起きないから実力行使をしたと言うのだが、この辺から今日の動画がおかしいなと思った。何だか場面を色々飛ばして描いてる感じ。
リベール伯爵邸のフォースの会議の席上では何故あの二人が魔物になったのかと言う話になっていた。まあ仕方ないですよと平然としているマノンにフォースの面々がくってかかるが、だってあのサンドイッチに魔薬を仕込んであったのですからと。ああやはり何か入っているとは思った。
と言う事はこの席上のみんなも食べている訳だ。ふざけるなと言う女にマノンがちょっと手を動かすと女の腕が魔物の様になって自分で自分の首を締める。まだ文句がありますか?食べちゃった連中は何も言えない。
モモは早速調査していた。裏世界に詳しいよね、モモ。早速ごろつきみたいなのを締め上げて魔薬の話を聞き出そうとしていた。だがこいつら魔薬は本当にしらない風がある。と言うのもリーダーから絶対あれには手を出すなと言われていたのだ。じゃあそのリーダーを出せと言ったら出てきました。あのアーシュナ王女が。王女、何やってんだよ。
と言う事で嫌々ながらモモは姫ちゃまと話をする事に。どこかのバーみたいな場所で。ここからも変なんだよね、動画。グラスの場面、豆みたいなのをモモが手にとって齧る場面、そこにアーシュナが話しかける場面。これを二度ならず三度繰り返す。
アーシュナも魔薬については調べていたらしい。交換条件で情報を渡そうかと言うけど、モモはアーシュナと関係したくないのでここはお断り。ただ、魔薬の件はメノウとモモ、アーシュナの両面から迫られそう。
魔薬の出処らしいマノン・リベールの夜会にアーシュナは出ると言う。実はメノウもそこに潜入する予定。シシリア司祭によって招待状は用意してあった。それを聞いたモモ、夜会のドレスは是非とも作らせてくれ、一晩で作ると迫った。
そしてリベール伯爵の城に向かう夜会に参加する面々。その中にモモの作ったドレスを着てシシリア司祭と歩いて行くメノウ。おねえさまのドレス姿素晴らしいとニヤニヤするモモだったが、よく見るとその隣にアカリが居た。なんだあいつと怒り狂うモモ。そのアカリを見ながら頭を抱えてシシリア司祭にすまなそうな顔をするメノウ。メノウが夜会に行くと聞いてアカリは我儘を言って自分も参加したのだ。当然招待状とドレスはシシリア司祭が用意したのだろう。