本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません(第3期)・第1話(通算第27話)
待望の三期開始です。二期はトロンべ討伐で終わりました。
最後の方では雑魚騎士と言うかシキコーザが余計な事をしてマインを傷つけて一大事になり神官長から激しい叱責を受けた所まで。加えてマインはどう考えても普通ではないと神官長は精神同調でマインの居た現世日本とその生活を垣間見て一旦終了。
神官長から冬籠もりの準備は出来ているかと聞かれて目を背けるマイン。冬の儀式の時に雪で来られなくなっては困ると行く事で、冬は神殿にこもれと言われていた。でもまだ準備が出来ていない。
冬籠もりの為の衣服の準備が必要だが、下着なんていつものボロなのでいいやと言うマインにベンノが怒る。うんうん、青色神官なら下着は多分お付きの灰色神官が洗濯するからその時にボロ下着じゃ駄目だよねと思ったが、ベンノが心配してるのはちゃんと温かい下着を着ないと冬に体調を壊すからだと言うのだ。
でもそうなると資金が必要。よし、それならあの本を売れとベンノが商業ギルドへ登録に連れて行く。そこにフリーダがやって来て本を見るなりこれを売ってくれと言う。ベンノがこいつにまた金儲けの権利を買われてはとふっかけたと思うけど、あっさりフリーダは買ってしまった。
ギルベルタ商会へ戻る道筋で突如やって来た青年が膝をついてマインに頼む。自分のパトロンになって欲しいと。いきなりだな。しかも路上で。
聞いてみたら以前彫刻刀みたいなのを発注したヨハンだった。見習いから職人として認められるにはパトロンを持ってそこの仕事をやり遂げなくてはならないが、パトロンになってくれる人が居ない。マインは、でもヨハンってちゃんとした仕事するのにと思ったが、実はヨハンはこだわりすぎだったのだ。それで普通の客からは面倒くさがられていた。
確かに以前頼んだ時はマインが気づかない点まで色々思案してくれた。そうは言ってもマインはパトロンになれるだろうか。いや、まだ子供のマインにそれは無理だとベンノは言う。
諦めかけたヨハンだったが、マインが悪い顔になる。後見人の許可が取れればそれでいいんだよねと。
と言う事で待望の金属活字を作ってくれる職人ゲット。金属活字さえ出来れば本を大量に安く作る事が出来るぞー!
最初は何を言われたのか分からなかったヨハンだが、パトロンになってくれるとあって、それを引き受け、ベンノもそれを認めた。その時にヨハンがベンノをマインの父親と間違えて、二人揃って息を合わせて否定するからルッツの笑いが止まらない。
マインの目論見は少しづつ進んでいたが、ここで不穏な動きが出る。マインが本を作るのに以前インクを調達しようとして今までと違うインクを作れないかと職人に聞いた事がある。そして今、マインの本が出回ってこれまでと違うインクで作られていると言うのを「インク協会」に知られた。
と言う事で既得権益のインク協会からギルベルタ商会にそれについての問い合わせが来たのだ。マインとしてはそう言う既得権益団体によってベンノが煩わされるのも嫌なので、製法が知りたいのなら契約を結んで良いと答える。ただ、その場にはマインが居ない方が良いだろうとベンノはコリンナの方へ行かせた。
コリンナの所では儀式用の服がシキコーザのせいでトロンべ討伐の時にズタズタになったのを作り直していた。ルッツがやって来て、マインがインク協会との話の場に居なくて良かったと伝える。嫌な感じだったと。
でもそのルッツがその後何者かに襲われる。
一応無事だったみたいだが、このままではいつマインに危害が及ぶか分からない。そこでベンノはすぐにでも神殿にこもる事を勧める。こうなっては仕方ない。マインは家族とこんなに早く離れるのが寂しかったが、神殿にこもる事にした。但しデリアにはその理由は話さない方が良いとフランは言う。デリア、まだ神殿長と繋がっているのだ。うん、神殿で生きる為には仕方ないか。
こうして孤児院の院長室で一人で天蓋付きのベッドで寝るマインだったが、家族と一緒に寝ていたの時を思い出して寂しい気持ちになる。転生前は成人してたけど、転生後も長いし、その間に優しい家族に囲まれていたからこうなっちゃうんだろうな。