骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中・第4話
エルフの子供達を救出するのを手伝った事でアリアンはアークを傭兵として雇いたいと申し出た。他のエルフ族の者は大丈夫かとアークは聞くが、アリアンはアークを信用すると決めた。
早速転移魔法を使ってディエントの街の近くへ転移。無詠唱で転移魔法を使えるなんてと驚くアリアン。街に入って路地にて別のエルフ族と待ち合わせ。今日ここでと言う約束らしいが、転移魔法の事を知らないのではなかったのか。転移してから連絡したのか。
やって来たのは目つきがよくないダンカと言う男エルフ。食事処に入って食事をしながらの話をするが、流石にアークは兜を取れない。だから食事出来ない。
アークがダンカに話をふっても無視して美味しそうに肉と飲み物を食べる。アーク、食べられない上に無視かよ。
まあエルフは人間とか警戒するから。でも子供達の救出を手伝ったと言うし、精霊獣ポンタが懐いてるし、すこしは警戒を解く。ポンタ、役に立ってるなぁ。
攫われた子供達が掴まっている場所は分かっている。歓楽街に近いせいで日が暮れても暫くは人通りが多い。だから夜に決行しようとの事なので、アークは用事を済ませて来るとその場を離れた。この時、何か下見でもするのかなと思ったのだが違った。盗賊団の品物を処分してお金を作って、晴れて人目の無い場所で肉と魚と飲み物に舌鼓を打っていたのだ。
残ったアリアンとダンカの会話でアリアンはそれなりに腕が立つものの、何か焦りがあると見えたのは姉と比べていたのか。
深夜になって人気の無くなった街中。アーク達を見てる者ありけり。こいつがあとで遭遇するけど、敵ではなかった。
入口は見張りが固めている。だから屋根の上から行く事に。アークが転移魔法を使えるからそれでと思ったけど、この短距離なら転移魔法を使うまでもない。例の次元歩法で瞬時にして屋根の上に。
屋根裏の窓から中に入ろうとするが、アリアン、胸と尻がつかえた。こんな無理せずに次元歩法で行けたのに。
だが中に入ってみたら中の連中は殺されていた。さっきの見ていた奴か。三人分かれて他を調べに行ったが、一人になった所でアークはさっきの奴に襲撃される。忍者!
相手は自分が忍者だと言われてアークに興味を持つ。何故その言葉を知っているのか。そして精霊獣が居るのを見て刀を収める。本当にポンタは役に立つ。
忍者は警戒を解いてあなた達はエルフ族を助けに来たのだろうと、書類とエルフ族の居場所を教えて立ち去った。別の目的で潜入したものの、目的の物は無かったそうで。さらに追加情報。領主城にも他のエルフが掴まってるとの事。
忍者がくれたのはエルフの売買契約書。そこに書かれていた名前は領主のもの。これを知って色めき立つアリアンとダンカ。それにしてもこんな情報をどうやってとアークが聞かれると、忍者とか言い出すと面倒な事になりそうなのでここの者を締め上げて聞き出した事にした。
流石にここまで来たら侵入を気づかれる。強行突破で地下牢へ。アークが力づくで牢を開けると子供達は怯える。そりゃこのいでたちでこの力では。でも転移魔法で外に出て、そこでまた封印の呪いを解除したらこれでこの子供達も「騎士様」に安心した。
子供達も安心したが、ダンカもこれでアークを信じられる様になった。ここで解放した子供達はダンカが連れて帰る。残り二人領主の城に居ると言う子供達はアークとアリアンで救出へ向かう事になった。
なった....おい、何か派手に音がしたぞ。