処刑少女の生きる道・第5話
むくれたアカリの期待に応えるべく、メノウはオーウェル大司教に依頼された連続行方不明事件の調査をモモに頼んだ。そうして翌日メノウはアカリを古都ガルムの案内をする。
観光途中でアカリはアクセサリーを売ってる露店を見つけた。へー手作りかー。あれ?この世界の文明レベルが未だ中世から近世っぽいナーロッパ的雰囲気だから未だ産業化されてないとすると、何もかも手作りなのでは?
メノウがそこにあった生地で器用にシュシュを作る。アカリがそれって私とお揃いにするのかと期待したけど、メノウは今仕事をしてくれているモモにやるつもりだった。違ったとむくれたアカリにはメノウはカチューシャへの飾りを作ってやる。
最後の晩、アカリはメノウと一緒に風呂に入って流しっこしようと言うが、ここはメノウがうまくあしらう。でもどんどん距離をつめて来るアカリ。ひょっとしてメノウは儀式の時にアカリを庇う何かをしてしまうのかと思った。
一方モモの方は順調だった。古都ガルムの汚いものは全部地下に押し込めてあるからと、そちら関係をあたって、手がかりらしき物を掴んだのだ。
そして翌日。愈々「その日」。メノウはアカリを教会へ連れて行く。同じ頃モモは地下に奇妙な空間を見つける。そしてそこを歩いているうちにあのアーシュナ王女と出会ってしまった。アーシュナ王女からお前は何をしに来たと言われて流石にペラペラと話す訳には行かない。だがアーシュナ王女はモモの後をついて来てしまう。しかもアーシュナさん、モモの弱点に気づいてしまった。モモはメノウから貰ったリボンを大切にしていたのだ。前回戦った時も何か庇う風があったのでアーシュナ王女はもしかしてと思っていた。
メノウの方はオーウェル大司教と共にアカリを儀式場へ連れて行く。別れを惜しむアカリ。アカリは儀式場の中央の椅子に促される。
モモの方も大きな空間に辿り着く。そこにはやはり大きな儀式用の魔法陣がある。ノブレスがこんな物を作れるのかと疑問に思ったモモだが、それはアーシュナ王女も同意見だった。では王宮の下にこれを作ったのはファウスト?ファウストとノブレスは繋がっている?建物を見た時にアカリが何故仲が悪いのに建物がこんなに近くにあるの?と聞いたのは聞き流したけど、ここで繋がるとは。
すぐさまモモは気が付く。しかしメノウには通信妨害で連絡出来ない。幸いな事に妨害魔法に気がついたアーシュナ王女がそれを破壊して一瞬通信可能になった。
「そいつに気をつけて!」
そいつ?そいつとは?メノウには分かった。そいつとはオーウェル大司教。気づかれたかとオーウェル大司教はメノウに攻撃をかける。とっさに教典で攻撃を避けるが、地下に落下。
そこには行方不明になった人達が拘束されて血液らしき物を吸い上げられている様だった。オーウェル大司教がゆっくりと下りて来る。
これは何もかもオーウェル大司教が仕組んだ物だった。老いて行く自分の身体を若返らせようと言う目論見で。若返りの為に時間巻き戻しの純粋概念を持つアカリが好都合。しかし、純粋概念をそう簡単に操れるものではない。先ずアカリを自由に操る為に漂白の儀式を行う。あの四大人災をもたらした一つ。そしてアカリを操る為の魔導装置としてメノウが好都合。モモが邪魔しない様にと、モモをアカリから離して通信妨害するところまで仕込んだ。いやぁオーウェルさん色々と先読み出来過ぎなのでは?
ともかくオーウェル大司教は原色ノ赤で天使型騎士を呼び出す。
モモの方にはドラゴンみたいなモンスターが出現していた。
アカリは神官達に押さえつけられる。その時にあのメノウに飾りを付けて貰ったカチューシャが。
これ、アカリが時間を巻き戻す?