その着せ替え人形は恋をする・第6話
コスイベントに出た後のお片付け。ウィッグや衣装は洗っておかねばならない。ウィッグの洗い方は分からないので本を見ながら。五条の言うとおりにやる喜多川だが、五条の方を見てときめいてしまった。
五条祖父の薫、腰の状態が良くなって美織に送られて家に帰って来た。しかしその車内でストッキングが見えた話に美織が高校生男子なら一つや二つ持ってるよ、え?そんなバカな。
そんなものかなあと家に入ってみたらら喜多川さんのお出迎え。新菜は新菜で服持ってるし。また腰痛めちゃうかなと思ったら、取り敢えず驚いただけで済んだ。事情を聞いてほっとする薫。別にやましい事はしてないよ。
薫じいちゃん、服を見てやましい事してないと理解する。そう?そして二人で服の出来栄えについて議論。やはり人形作ってるからね。
そんな様子を見ながらドキドキの喜多川さん。
あれ。フラグが立ちましたどころかもうどっぷり行っちゃってるじゃん。
しゅきー(「好き」ではない)、とか言ったらもう完璧だよ。
なんてときめいていいたのにお腹がなってしまって、五条家で食べて行く事になった。五条君料理も出来るんだ。新菜の両親は亡くなってしまって、今は祖父と家事分担。うーん、どうなの。美織父が薫の子で、新菜の叔父さんみたいなんだけど、一緒に住めなかったのかな。薫は店をやるし、一方でその叔父はもっと離れた場所で仕事に就いてるからそちらを離れられないみたいな事情?
そして喜多川も両親は居ないらしい。母は亡くなった一方で、父は転勤で単身赴任してる。だから一人暮らし。高校生で一人暮らしは大変だね。でもちゃんと料理作ってるよ、ホラ。
いや、それ、冷凍チャーハンに納豆と唐揚げとソーセージを乗せた物って、チャーハンに唐揚げとソーセージ迄は分かる。何故納豆。
これはあかん。薫はこれからはうちでご飯食べて行きなさいと勧めた。
喜多川を駅まで見送る五条。別れ際の喜多川、すっかり乙女じゃん。車内で妄想。やましい事しちゃったりしてー。
ある雨の日。五条人形店の店先に雨に降られて駆け込む女の子ありけり。先日喜多川が家に来たのもあったのでこの女の子も新菜の友達かと思った薫が家にあげる。
新菜が帰って来た時、代わりに薫が外出。友達来てるから。濡れてたから風呂に入れたと。でも新菜君、喜多川以外に友達が居ない(うーん)のにその喜多川が今日はバイトなので誰かが来る筈が無い。
ピコーン!新手の詐欺では?
慌てて浴室の方へ走る五条。扉を開けてみたらそこには一糸まとわぬ幼女が居た。驚いて倒れた幼女を全部見てしまった五条君。つるつるだぁー(ヲイコラ)。
一騒動あって落ち着いてお話を。その子は五条が作ってる衣装の用事で来たと告げる。五条は小さい女の子が来たから祖父が友達と勘違いしたみたいだけど、普通にお客さんなんだなと名前などを台帳に記入。そして「衣装」の方を見せに店頭へ連れて行く。
その子、乾紗寿叶(いぬいさじゅな)は、雛人形の展示の所へ連れて行かれて「は?」とは思ったものの、雛人形が着てる衣装の良さには気がついた。そして凄い凄いと思うものの、こんな用事で来たんじゃない。自分が言ってる服とはコスプレ衣装の方だと喜多川のSNSの写真を見せた。
でも五条人形店は人形店。コスプレ衣装は扱っていないと言うと、乾は脅しにかかって来た。さっき全部見たよね。通報したらあなた逮捕よ!いや、五条の家でよその子が裸になってたらそっちの方がヤバいのでは。
通報されたくなかったら、私ジュジュに衣装を作りなさい!
え?ジュジュ?
確かジュジュって喜多川が熱心にこの子凄いんだよと見せてくれた子だ。その時は中学生か小学生かもと言ったあのジュジュ。
そのジュジュがどうして衣装の事でうちに来たのか。ジュジュ、おとなしく白状した。まりんのコスの写真が回って来て、コスイベに行くと言うつぶやきを見て、池袋に行ってみて、その時の会話で五条が作ったと言うのを知り、てっきりジュジュも五条の店を検索したのかと思ったらリアルにストーカーしてここを突き止めたのだ。これは酷い。
などと言う状況の所に喜多川がやって来た。目の前にリアルジュジュ様が居て喜多川さん、大興奮。五条に別の女がついたとかそっちよりも先に憧れのレイヤーさんが居ると食いついて行く。
乾、五条にフラワープリンセス烈の二階堂シオンのブラックリリィの衣装を作って欲しいのだ。
おや?キャラデザがまるでおジャ魔女どれみ。紫色はおんぷちゃんみたい(CVが宍戸留美さんだった)。て言うか画角が4:3で彩度が下がっていつのアナログ放送だ。今どきの女子高生はこの時代のテレビ見てないのでは。再放送か。
でもシオンが戦っている相手が実は大好きな姉ネオンだと知る。そこからシオンが闇落ち。ソウルジェムが曇って。隣のお付きの獣がニヤリとしてるぞ。
その設定を全部喜多川がちゃんと知っている。それを見てただ単に可愛いからとコスする奴じゃなかったのかと思う乾。喜多川の解説が進むが、幼馴染の男友達二人が付き合っていたのを知って闇落ち...ちょっと待って、CCさくら要素まで打ち込むの?女児向けアニメ?五条君固まってますが。
とにかくそのブラックリリィに惚れ込んでいる乾さん、衣装に妥協をしたくない。だからあの雫たんの衣装を作った五条に作って欲しい。
喜多川もブラックリリィのシオンたん好きだが、だったら自分もやったら?と言う乾に、シオンは自分の姿とは合わない。好きなキャラのイメージは壊したくないと言うのだ。なんて子、心底キャラを大事にしてるレイヤーじゃないか。乾は喜多川を見直した。私の好きなタイプのレイヤーじゃないの。
衣装作りの為に五条の連絡先を貰う乾。でもそれを喜多川に誤解しないで、衣装の為だけの連絡だからと喜多川に言う。キョトンとしてる喜多川と五条に、あれ?あんた達付き合ってるんじゃないの?
五条びっくり。そんな喜多川さんと付き合ってるだなんて恐れ多い!お付き合いなんてした事ない!とアタフタしてスマホを取りに行く。残った喜多川はそうかー付き合ってる様に見えるのかー、五条に彼女いないのかーとニタニタ。
喜多川さん、乾がシオンやる時に自分はネオンやってコス併せしたいと言ったら、乾から即刻お断り。
「食い気味に断られたんだけどー」
え?「食い気味」って何?
検索したら近年(と言っても10年以上前からあるらしい)芸人が使ってる言葉らしい。
相手が未だ話してる最中に割り込む事との事。