明日ちゃんのセーラー服・第8話
水泳対決になってますが、一体どうして?
中間テストが終わって成績が張り出されたけど、おや、明日ちゃん随分成績良いじゃない。自分でもびっくりしてるけど、何しろ明日ちゃんは今まで一人学級だったからテストでの順位は意識した事がなかった。そして蝋梅学園に入るには凄く勉強しなくちゃならないと聞いて頑張ったのだ。あ、そう言うのある。外からの受験で凄く頑張らなくちゃと言うの。エスカレーターで上がった子より外部受験した子の方が良いとか。
ところで今日の今日まで蝋梅学園の高校生だと思っていたけど、中等部で、中学生なんだ。いや、中一でみんなこれでは大人っぽすぎる。中一の特に入学して間もない頃なんて未だ小学校の延長みたいな顔と話しぶりしてるのに。
次は一ヶ月後に体育祭が待っていた。と言う事で誰がどれに出るかの種目分け。ところで龍守さんのピリピリ感はどうしてなんだろう。入室時に明日ちゃんを一瞥してフンみたいな感じあったから何かあるのかなと思ったが、今回は特に理由が感じられない。
色々決めて行って最後に水泳は明日ちゃん、大熊さん、龍守さん、そして水泳部の水上さん。龍守さんがアンカーは水泳部の水上さんにしたいと言うが、ここで木崎さんから意見。明日さんは泳ぐの早いよと。と言う事で、競争してみる事になった。
水上さん、小学校の時には全国に出た事もあると言うので明日ちゃんがそれじゃ手も足も出ないかなと弱気と言うか謙遜と言うか、そんな態度を示したのでここで水上さんが条件を出して来た。
この勝負で自分が勝ったらブレザーと明日ちゃんのセーラー服の交換をして欲しいと言う。本気やでー。
えー、と思った小路。家に帰ったら母ユワが何か作っていた。今のセーラー服は中間服だから夏服を作っていると言うのだ。母の作ってくれる夏着!これで愈々小路は断じて譲れなくなる。様子がおかしいのでユワが話してみなさいと言うと、なるほどね。それじゃサイズも変更する必要あるかなと。これは益々負けられない。
と言う事で冒頭に戻って水泳対決。水上さんは明日ちゃんの顔が真剣そのものなのを見て取った。
明日ちゃんも早いけど、ターンで差がついた。水泳部で練習してるとその辺で差がつくよね。思わず木崎さんが明日ちゃんの応援。いい、いい感じ。
タッチの差で水上さんの勝ち。負けちゃったと思った明日ちゃんだったけど、すぐさま水上さんが抱きつく。全力出したのにタッチの差なんてと。沈んでる明日ちゃんに制服の話は冗談。全力出して欲しくて焚き付けたのだ。水上さん、本気で競えて嬉しそう。
明日ちゃんも今度は勝ちたい、体育祭では絶対勝とうと。
これから体育祭迄目一杯練習...と言う訳には行かず。水上さん、中間テストで赤点で追試で何とかしないと部活も練習も禁止と部長に言われていた。うん、中一でこれはいかん。そして後ろから近づく龍守さんの顔がこれまた良し。
兎原さんがだったら谷川さんとかに教えて貰ったら良いと龍守さんの出鼻を挫きそうになったが、ちゃんと水上さんは龍守さんのノートを待っていた。龍守さん、水上さんの為にノートの整理までしてくれていた。ツンデレ気質な子。
そして夏服完成。お父さんが出かけなくちゃならない時間なのに新聞読んでるふりして待ってる。そこに小路登場。どうかな。
うん、いいよ、しか言い様が無い。
そして妹花緒も着てみたい。
とは言え、まだまだブカブカ。
タイトルのセーラー服は序盤で終わりかなと思っていたけど、どうしてどうして、セーラー服メインテーマじゃないですか。