ハコヅメ~交番女子の逆襲~・第4話
あれ?交番勤務の話なのにどうして田舎の風景が。
と思ったら、行方不明者の捜索に駆り出されたのだ。しかも非番の日に。しかも寝てないのに。
行方不明者は81歳の男性。昨日山菜採りに山に入って帰らないとの通報で警察・消防・地元の有志の75人で捜査を開始。警察犬も動員。
しかし警察犬と聞いて藤巡査部長が「げっ」と言う顔をした。一方で川合巡査は犬好きなんですと喜ぶ。これは多分藤巡査部長の顔が正解なのだろう。
警察犬に付ける奴、二人来いと言われて川合巡査はホイホイと手を上げた。こうなると町山署の残り三人から誰か一人がついていく事に。じゃんけんで負けたのは源巡査部長だった。
源巡査部長に言わせると、よりにもよってお犬様。警察犬は能力は高いがその一方でと言うか、その代償で大変デリケートだから大切に扱わねばならない。余計な匂いとか嗅がせちゃ駄目。お犬様のなすがままに追いかける。課長ぐらいだと思って接しろ。って、パトレイバー見てると課長が相当上の役職だと言う認識。
GO!の号令でお犬様は走り出し、警察官はそれをひたすら追いかける。たとえ山道だろうと。あれ、これヤバいやつだ。山間部で自分がどこに居るのかの認識無しでひたすら前を追いかけるのは完璧に道迷いするパターン。
しかもお犬様、好きなようにぐるぐる駆けるし。
藤巡査部長と山田巡査長の方は消防から警察は女性も山狩りに参加ですか大変ですねと言われていた。山田巡査長が何言ってるんだと言う反応で、やはり警察は公務員の中で一番のブラックだと藤巡査部長は再認識する。確かに警察大変だよ。事件の時に映る映像みてると本当に大変だと思う。
藤巡査部長と山田巡査長は地元の人と一緒に捜索するものの、視線が違う。地元の人は生きてる前提で人が見える視線で探すが、二人は上の方とか崖の下とかを探した。一般人が生きてる人を探すのに対して二人は駄目な視線で探しているのだ。
そして視線には他の物も入る。扉を開けられて空っぽになった金庫。これは盗難にあったものかもしれない。大量の不法投棄。どちらも二人は今は見なかった事にした。そして軽トラで探し回る地元の人。その雰囲気が伝わった途端に二人共靴紐が緩んだとしゃがみ込む。地元の人が一緒に乗らないかと言ったって返事出来ない。だってそれ道交法違反ですよ。公道じゃないからって方便もあるかもしれないが、警察官たるもの李下に冠を正さず。
お犬様を追いかけていた川合巡査、木の根に足を引っ掛けて転ぶ。よくある描写だけど山道でこれって危ないんだよね。埼玉県警の山岳救助記録を見ると足を引っ掛けて転んで負傷と言うのがとても沢山ある。ころんだ川合巡査、とうとう泣き出した。喉が渇いたのに一方でトイレに行きたい。男性とは違ってそんなに易々出来ない。とは言ってもどうなんだろうか。登山する女性ハイカーなら多分絶対その覚悟をして登ってる筈だから、女性警察官が山狩りに入る時もその覚悟を持って入ってるのではなかろうか。
一緒に居た源巡査部長、なだめすかして川合巡査にペットボトルの水を渡し、そして自分が見張って誰も近づけないから用を済ませろと言った、その場面に藤巡査部長と山田巡査長がやって来た。何セクハラしてるのかと。いや、仕方ないじゃん。
そこに電話が入った。こんな山中でも電波入るのかと驚く源巡査部長と山田巡査長だが、入るかどうかは場所次第なんだよ、山中は。かなり山奥だと思っても入る場所もあれば、そんなに人家から離れてないのに入らない場所もあるし。大体はキャリアのエリアマップのとおりだけど、あれよりも入る場所は多い。
電話の内容はめでたく対象を無事確保したと言う事だった。あの祈祷師のおばさんの予言凄い。迷った四人に対してお犬様の遠吠えで方角が分かったが、山って方角だけじゃ帰れない場所もある。やっぱり登山用アプリ入れて地図見ながらの方が良いよ。
飲み屋で藤巡査部長、源巡査部長と同期の轟が飲んでいた。今度警察に入った念願が叶うのでこれを成し遂げたら警察やめて、故郷に戻って親孝行するのだと。一緒に飲みに行く相手が居なくなると寂しがる二人。こうなったら轟の花道を守るのだと決意した。なんだろう。
さて場面は町山市民マラソン。と言う事はマラソン走る?
川合巡査はこんな天気の良い日曜日に仕事かとぼやいたが、藤巡査部長と源巡査部長はこの町山交差点は俺らが守る!と固い決意。交通整理の時、刑事課はハンデなのか。
マラソンの警備の時、マラソンに支障の無い様に警備は手動で信号機を操作するのだそうだ。知らなかった。そんな話してる時に無線で断片的に容疑者の様子だけ入った。無線の入りが悪くて何の容疑者かは分からない。
桃栗交差点の方向へ行ったと言うので川合巡査は自分が行くと身を乗り出した。
これで信号操作しなくて良い。
そう思った川合巡査だったのに、ぶらぶらと歩いていたら手配の男を発見してしまった。猫に近寄る様にニヤニヤして近づいたが、そんな怪しげな顔を警察官に近寄られたら本当に容疑者だったら逃げるわな。
男は逃げる。川合巡査は追いかける。何の容疑者なのか知らないけど。それを街の人たちが見守る。興味深く。川合巡査はもうヘロヘロなのに、民間人に見られて応援されたら走らざるを得ない。しかも見失ったかもと思ったら、あっちに逃げたと教えられるし。
手配の人間に反撃されたら名誉の負傷になるかもと一瞬思ったものの、逃げられたら今後は休日はシャトルランだと言われそうなきつい職場。
手配の男は何を思ったのか川辺で堤防を下りる。こんな急傾斜とビビった川合巡査だったが、子供に応援されて仕方なく駆け下りた。そう言う場所危ないんだ。そしてその通りに川合巡査は転げ落ちて名誉の負傷。でも逃した後で、単なる無免許の暴走族だから後日礼状取って逮捕するから良いよと言われてしまった。
藤巡査部長と源巡査部長の方は愈々マラソンの先頭ランナーがやって来たタイミング。ああ、そうか、轟はその先導の白バイだったか。TVに映るマラソンを先導する白バイの警察官になるのが夢だったのか。
同期の轟が最後の花道を飾って寂しい気持ちか藤巡査部長はその晩川合巡査の部屋を訪れて飲もうと。川合巡査はあんな事あって疲れ切ってるのによくもまあ付き合ったものだ。