天才王子の赤字国家再生術・第3話
冒頭はどうやらウェイン王太子が帝国の士官学校に留学中の場面。見た瞬間は分からなかったが、ニニムも一緒だったのか。
と言うのはウェイン王太子がうたた寝で見た夢。最後にロワがあなたはそのままで居てね、また会いましょうとか言っていたので期待どおりに今回はこれが繋がる。帝国から皇女が訪問して来ると言うので、その皇女がロワなのだろう。
でも同盟関係の強化の為に皇女が来ると言うのは訝しい。帝国には三人の皇子が居る。跡目争いはしてるけど、国家間の事なら皇子が来るのが普通だと言う認識。つまりこの時点で帝国は皇子と皇女の間に差があるのも分かる。
と言う事でやって来たロウェルミナ・アースワルド第二皇女が到着。しかもいきなりウェイン王太子との縁談の話でやって来たと言う。おいおい、それはもっと事前に打診が入るだろうに。そして顔を見せたらあのロワだった。
一旦儀式を終えてから、執務室でなんてこったと喚くウェイン王太子。士官学校時代のロワを知っていたら今回の縁談と言う訪問がそんなものじゃないのは分かってる。呼吸をする様に悪巧みをするとか。そもそもあいつ士官学校に身分を隠していやがった。それはウェイン王太子も同じだけど。
晩餐会は形式通りに。でもその場で一応ウェイン王太子はロウェルミナ皇女に聞いてみた。何故小国の王子に縁談を?一応返答ではマーデン王国を打ち破った名声が帝国に轟いていると言うのだ。兄達に止められたもののこうしてお会いできてよかった。ほう兄達には止められた。そして使節団はほぼ兄達の家臣。おや、それでは腹心の兵などは居ない。ここでのウェイン王太子の思考で「第二皇女」はさらに「末子」と言う事も分かった。
では本心は、と言う事でナトラ王国の冬は寒いからあとで服をお届けしますと言っておく。
約束通りロウェルミナ皇女の部屋に服が届けられた。異様にでかい箱が。あからさまに中にウェイン王太子が入ってるのが分かった。しかもニニムも。ここで改めてあの留学中の面子にニニムが居たんだなと理解。
久しぶりの素の再会で言いたい放題をしていると、何やら騒がしいと駐ナトラ帝国大使のブランデルが入って来た。なるほど、ブランデルも一役買っていたのか。しかもこの時のロウェルミナ皇女の話で誰かさんのせいでブランデルは閑職に追いやられていたのだそうだ。誰かさんってウェイン王太子か。
ブランデルを見張りに立てて腹を割ったお話に。ロウェルミナ皇女が来た本当の理由はウェイン王太子を誘って自分と帝国を獲らないかと言うものだった。それは表面的には無茶振り。しかし今の帝国が悲惨な状態で、跡目争いで三皇子が骨肉の争いをしている。ナトラ王国が介入しても本気で対抗は出来ない。とは言っても、ナトラ王国が弱小だから本気を出せなくてもやはり難しいのでは。ともかくロウェルミナ皇女は帝国の現状を憂えて、自分が乗り出さねばと思っていた。だが、帝国内には味方する貴族が居ないのだ。そんなに帝国内での評価低いの?でもサリカ法みたいなのはなさそうだけど。跡目争いに参加出来るらしいので。
別れた後でウェイン王太子は帝位の跡目争いで自分を応援しろと言うのもストレートすぎてブラフだなと思う。じゃあ本当の本心はどこなのか。ウェイン王太子が気にしているのは最近ナトラ王国内でナトラ製ではない不審な武器が流通している件。これと何か関係あるのか。
そんな会話をしてる時、ナナキからニニムに頼み事。実はあの晩餐会でウェイン王太子がロウェルミナ皇女とにこやかに話しているのをフラーニャ王女がも心がゾワゾワする目で見ていたのだ。その気持をニニムに相談したかったのだ。
この時のニニムの話が完璧だったなあ。お兄様はたとえロウェルミナ皇女とご結婚しても妹殿下への気持ちは変わりませんよと。ニニム自身の事についても。
フラーニャ王女のお話が終わったらロウェルミナ皇女のお誘いの入浴場面。ブランデルも一緒。ブランデルはさることながら、みんな胸大きくない?この時の会話でロウェルミナ皇女に求愛する貴族の子弟は多いそうだ。特にアントガダルの息子。そんな状態なのにロウェルミナ皇女のお味方は居ないんだ。
このアントガダル、フラーニャ王女がお兄様から帝国の事情の勉強の中で登場した。帝国なりたちから。帝国と言っても銀英伝の帝国みたいに既に何百年も経っている訳ではなくて割合近年になってから大陸の東側を統一した。その中でナトラ王国の隣にあったアントガダル王国が帝国に味方して統一の手伝いをした為、統一後も帝国内で侯爵の地位を得て領土を安堵されていた。だが、それは先王の話。先王が亡くなった後で侯爵の地位を継いだ現侯爵が先王程の聡明さは無いらしい。そしてその息子がロウェルミナ皇女に色目を使ってる奴だ。
そこにウェイン王太子に報告が入る。例のナトラ王国製ではない武器の話。まずいなと呟いたウェイン王太子は今すぐ書簡をと言うけど、それどこに送るのか。
ウェイン王太子の回想。そう言えば昔困った事があったら手伝えないけど、自分を巻き込むのは仕方ないと。それを思い出したと言う事はロウェルミナ皇女、さては今回は巻き込みかと。と言う事で、ロウェルミナ皇女をお茶に誘う。