ハコヅメ~交番女子の逆襲~・第3話
速度違反できっぷ切ります。お仕事は?公務員?前の車を追っていた?あれ?
これ、刑事課の公用車!
新人の川合巡査は初めて会う刑事課の人だった。名前は源誠二。うっかり違反を消そうかとした川合巡査を源は止める。それよりも前の車を追跡してるので藤巡査部長より早く処理してくれと言うのだが、駄目でした...
源は藤巡査部長を「聖子ちゃん」と呼ぶだけあって、実は同期だったのだ。しかし二人の間に何かギスギス感が。源巡査部長が刑事課のエースだと言われているけど、誰かが交番に飛ばされて刑事課が人材不足。それじゃ同期ビリがエースでも仕方ないかと。仲良くないな。この時点では源巡査部長は駄目なの?と思ったのだが、話が進むと超有能。
処理が終わってパトカーで巡回していたら本部から町山署に無線が入った。スーパーで女が源巡査部長に会いたいから今から万引をすると宣言したそうだ。なんじゃそりゃ。町山署の山田巡査長からは交番で処理しろと無線が入るが、押し付けるなと藤巡査部長と押し問答。副署長が間に入って、源は自分が呼んでいるからそちらで処理されたしと。あれ?藤巡査部長、副署長に弱い?
万引を宣言した女は町山交番に来たが、この女、源刑事に会いたかったのにどうして婦警が居るんだよと。婦警はムカつく。運動部の女マネージャーに対するのと同じ感じでムカつく。チヤホヤされるのは今のうちなんだよと、もう全然女性警察官の言葉には耳を貸そうとはしていない。どーすんのよこれ。
この女、夫が亡くなってから生活が荒れて来ていたのだ。そのうち店をレジに通すのすら面倒になってそして万引で捕まった。
どうしようかと藤巡査部長が思っていた所に源巡査部長が到着。こんなに爽やかに来られちゃリピーターの万引出ちゃうよ。でもやって来たのは源巡査部長だけではない。引取人として女の娘も来て、さらには孫まで来たのだ。
孫に来られてばあちゃん軟化。
孫は源巡査部長がたらしこんで来たのだ。引受人で行った時に孫を見つけてコンビニで待ってる間にアイス一つで孫を動かす。「取り調べの天才」と言うだけの事はある。
お昼のカツ丼を食べようとしたところで本部から町山交番に指令。チンピラ風の男二人が公園で少年をカツアゲしてると言う通報があったので急行せよと。でも行ってみたら刑事課の二人が少年を補導しようとしている場面だった。刑事課はねー。しかも片方は今回登場の源巡査部長。
少年は常連の優太君。でも藤巡査部長と源巡査部長の圧力は凄い。交番に母が呼び出されて引き受ける。その母、何も言わずに引き受けた。子供を叱らず。あれじゃ子供もぐれると川合巡査は思ったが、源巡査部長はそうは見ていなかったらしい。
そして本部から町山交番に今度は自宅で亡くなった人が居るので行けとの指令。医者が看取らないと一応警察の確認が入るんだったか。事件性が無いかどうか。だから検死が行われる。藤巡査部長と川合巡査もそれなりの物を持って出動。
行ってみたらそこはあの優太君の家だった。優太の祖父が亡くなった。家には優太と母、父は単身赴任で長いこと家には居ないのだそうだ。だからおじいさんの看病は全部母がしていた。え?まさか、疲れて?一瞬そう思う川合巡査。
そこに刑事課の三人が到着。出動服で到着。
まずは警察官全員で「ご遺体」にお祈り。布団をはぐと便の匂い。亡くなるとそうなんだよね。外傷のチェック。ひととおり見て、今度は体勢を変える。川合巡査と藤巡査部長で一緒に向きを変えるが、私も思った。藤巡査部長も思った。源巡査部長も思った。背中が綺麗なのだ。
最後に医師が来て自然死と診断。ところで私の高校時代の同級生が法医学に行ったんだよね。彼は大学に残ったので現場の検死は普通は行ってないと思うのだが、今はどうしてるのか。
最後に警察官全員で仏壇に線香を上げる。藤巡査部長が帰り際に一言。綺麗なご遺体で、献身的な介護だったんですね、ご冥福をお祈りしますと。そう言われてとうとう泣き出す優太の母。その時に初めて優太が気がつく。自分を育てながら、夫の父親=祖父をこの母は一生懸命看病していたのだと。自分はそれに気づかず何をやっていたのか。
翌朝、優太は鞄を持って朝から登校。
更生した優太にびっくりの川合巡査と藤巡査部長。