takt op.Destiny・第10話
アバンはマーラーの交響曲第5番の第4楽章。指揮は朝雛ケンジ。それを聴いているレニーは涙を流していた。何という音楽。何という演奏。そこには光が見えていた。
その夢から目覚めたレニーはタイタンと一緒の朝食。美味しいよと言うタイタンはマエストロと一緒なら何でも美味しいよと。だからこれからもずっと一緒に食べようと言うのだ。やばいフラグを立てる。
前回タクトに真実を全部聞く覚悟があるかと言ったレニーは、直接会って話す事にした様だ。確かに大切な話だろうから直接話すのだろう。タクトはアンナに見送られてレニーと会いに行く。アンナがタクトの先生だとレニーを評するが、タクトはあんなのが先生だとかやめてくれと照れ隠し。或いはあまのじゃく。
公園で待っていたらレニーとタイタンがやって来た。こんな時間に若い男女が二人きりとか、いや、あんたが呼び出したんだろう。でも確かに二人きりで、他の市民はどうして全く居ないの?
レニーが知ってる全てを話して貰おうと言ったそのタイミングでザーガン登場。シンフォニカの本部でザーガンが出しゃばらなかったのはレニーとタクトが二人で会うのを待っていたのか。
ザーガンはレニーにこのまま友として継続する事は出来ないかと言うが、それはシントラーと同じ末路だろと言われ、ザーガンの背後からは天国と地獄が登場。
と言う事でムジカートの2対2の対決。
あの朝雛ケンジの演奏を聴いた後、レニーはいきなりケンジの先生になって欲しいと頼みに行く。いきなりの申し出なのにケンジは、だったら君が私の先生になってくれないかと言うのだ。生活の事は何も出来ない自分に教えてくれと。だからレニーは今度ご子息の為にパンケーキの焼き方を教えましょうと言って師弟関係が成立。あれ?必然的にレニーは幼いタクトと会ってそうな気がするのだが。
こうしてレニーとケンジの師弟関係が始まった。だがケンジはD2が出没するこのご時世に東海岸のコンサートツアーをしようとしていた。レニーは止めたが、音楽をする事で人々に希望を伝えるのだとコンサートツアーを強行した。
それがボストンの惨劇に繋がった。
助けられたレニーの所へザーガンがやって来た。検査の結果レニーにはコンダクターの素質があるのが分かった。シンフォニカに入ってD2と戦わないかと。そして出会ったのがタイタン。この時はレニーは未だシンフォニカの制服を着てる。
でもあの惨劇を受けてレニーの表情は沈んだままだ。それを見たタイタンがマエストロの代わりに自分が笑ってあげるよと言う。そうしたらマエストロも悲しい気持ちにならない。タイタンがいつでも笑顔で居てあげると。
タイタンが悲しい気持ちの時は自分が笑顔になってあげよう、そう言ってレニーとタイタンの関係が始まった。
ムジカートとコンダクターの活躍でD2は沈静化した筈だった。しかしメトロノームの音が聞こえる。
場面は今に戻って運命とタイタン対、天国と地獄の戦い。
タイタンが本気を出すと強いよ。でもその分タクトの生命力は吸われる。あんな強力な攻撃をしたらタクトがもたない。あっさり変身がとけてしまった運命。
タクトがやられそうなのをタイタンが阻止。でも一人になっちゃな。天国に撃たれそうになったタクトをレニーが身体で防ぐ。とうとうレニーとタイタン最後の戦い。BGMはマーラーの交響曲第1番(巨人)の第4楽章。
素晴らしいと言うザーガン。あの時ボストンにD2を呼び込んだのは自分だと明かす。あれが始まりなのだと。これはタクト逆上モノ。だがレニーはザーガンを憐れむ。あなたは光を見た事がないのだと。
巨人ちゃんによるタイタン・フィナーレ!
でも防がれちゃったよ。
これでザーガンは立ち去る。
残されたタイタンとレニー。約束したよね、マエストロが辛い時でもタイタンは常に笑顔だよと。
何やってるんだとしか言えないタクトに、レニーは誓ったからと。ケンジのあとを継いで音楽のある世界をと。そのレニーにタクトはあんたは俺の先生だと、ここでやっと言えた。
レニーがチェロ、タクトがピアノでマーラーの交響曲第5番第4楽章を奏でる場面。ケンジの拍手が聞こえ、いい音楽だったよと言うケンジの所へレニーは旅立つ。
今回のマーラーの交響曲は本格的な演奏で、音源はDeutsch Grammophon盤でレナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の物だった。やはりレニーはレニーだったんだよ。