やくならマグカップも 二番窯・第11話
姫乃の事が心配な父刻四郎。それまでもプレッシャーかけちゃったかなと思っていたけど昨晩トイレに起きた時にじっと棚を見てる姫乃に話しかけたのに、冷たく話しかけないでと言われてしまって益々思い詰める。
でも姫乃、大丈夫なんだよ。競歩して部室に向かって、外に出たら走る程に。そしてロクロに向かったらすっかり迷いの無くなった顔で無心に作り始める。十子も手付きが良いと褒めるし。直子はそれを嬉しそうに見守るし。
刻四郎が心配を募らせる一方で姫乃がペースをあげて作っていて、しかも三華の言葉も聞こえない。いい調子とか思ってみていたらいきなり姫乃が「えい!」とばかりに潰す。ちょっと納得いかなかったから。それを聞いた十子が自信を持った証拠だねと。
そんな絶好調の姫乃なのに、直子が一人で帰って来たので刻四郎が姫乃は?と聞いたら
「あの感じじゃ当分帰れないかも。流石の私もそっとしておいてあげよう」
なんて答える。
おいおい、行き違いなんだけど刻四郎になんて言葉を言うんだ。
夢中で作ってる姫乃。小泉先生がそろそろ帰りなよーと来たけど、全然聞こえていないので小泉先生はそっと見守る。
そして帰りがけの三華は姫乃を見て、今迄頑張れしか思わなかったのが悔しいと思っちゃったと自己嫌悪してたけど、十子がそれって姫乃を認めた事なんだよと。納得した三華。なにこの綺麗な気持ち。
小泉先生も三華も十子もみんな優しい姫乃の周りの人達。