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ブルーピリオド・第11話

藝大の階段を10kgの荷物を持って上がる途中で具合が悪くなった八虎。前回八虎を助けるのは体格の良い三木きみねかなと思ったが、あれ?森先輩?いや世田介だった。でも世田介は役に立たない。頼もしかったのは桑名だ。八虎の様子を見て間髪入れずに軽々と荷物を持ってやって登らせる。あとから凄まじい弁当を食べていたのであの服の下には筋肉隆々なのか。

一応目的の階には着いたものの、本当に駄目なら医務室へ行けと言って別れた。世田介は八虎と同じ教室だけど役に立たんな。

予備校には岡田、石井、桜庭が荷物を取りに来ている。岡田は女子美術大学へ。石井はまた予備校。そして桜庭は藝大を諦めて書店で働く事になった。Wikipediaでキャラ紹介見たのだが、既に二浪だったのだそうだ。そして経済的理由で三浪は諦めた。
参考資料
私の小学校以来の友人も一浪して文類、理類に入った二人、三浪して歯科に入った一人ってのが居たけど、三浪は覚悟が居るよね。その彼は今は自分の病院二つ持ってるけど。

試験が始まって課題は「アトリエ内と(ヌード)モデルを組み合わせて自由に描きなさい」。裸を描くと言うのは先日やったばかりだ。だからそれは良い。だが八虎の体調が快復した訳ではない。働かない頭で、それでもグルグルと考える。裸とはやはりありのままを描くと言う事だろうか。そんな事を考えているうちに八虎は意識を失う。

お昼の鐘。この日は昼休憩を入れても3時間。スタートが遅れたが、始めるのが遅いのなんてなれているんだよと自分に喝を入れる。確かに八虎は恐らくここに居る受験生の中で最も遅く絵を描き始めたろう。

その日はあまり進まずに帰る事になった。

橋田と桑名は大葉先生に言われた通りに予備校に来て、どんなのを描いたか簡単にスケッチする。それを見て大葉先生からのアドバイス。八虎はやはり来ていない。八虎は家で寝ていたのだ。そこに大葉先生から電話が入る。

心配した大葉先生だが、八虎が諦めていないのは安心した。そしてやはりありのままを描くと言うのでは平凡なテーマだと言って、どんなのを描いたかメールで遅れと言う。構図は良いけどテーマは平凡。そして大葉先生は八虎に飛び道具を使うのを提案する。大葉先生の飛び道具とは何だったのだろう。

翌朝八虎は頭痛薬を飲みと冷却シートを貼って大分体調も快復して藝大へ向かう。それが飛び道具?

大葉先生からのアドバイスは遅れてるのを逆手に取れと言うのがあった。他の人はもう描き始めているだろう。周りが何をテーマにしてるか見てみろと。でもみんな未だ下塗り程度。スケッチブックを描きためている段階だった。でもその中で天才世田介君だけはもう完成へと踏み出していた。

絵と言うのは描き込めばある程度よく見える。これは本当。そう言う事が出来ないと絵は上達しないんだ(自戒)。じゃあ足りなくなった時間で自分は何が出来るのかと八虎は考えた。足し算で描いてる時間は無い。ヌードは引き算で描く。これで時間を短縮出来る。カンバスの地肌を見せるのが「ありのまま」に合致する。その周りを描き込んで奥行きを取ろう。

昼休憩。桑名、弁当の大きさがおかしい。
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今回も森先輩を思い出して森先輩だったらどう描くのだろうか。森先輩、八虎の神様だな。そこに龍二の言葉が重なって気づいた事があった。この絵は自分を通して自分を見た絵なのだ。
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でもこれだけで良いのか。八虎がいきなり何かしだした。
周りがびっくりしてるよ。
次回が最終回だしね。

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