やくならマグカップも 二番窯・第6話
ヒメナが行った先で謎の道具があったのでそれを是非とも何なのか教えて欲しい。と言う事で舞台は陶芸部の部室へ。ああそうか、土岐プレミアムアウトレットにはそんな目的じゃなかったから当然その謎の道具は持って来ていなかったので、後日陶芸部に来る事になったのか。そして最近だと外部の人間が勝手に入る訳に行かなくて、ちゃとゲスト申請してある。結構細かい。
そこにヒメナが来て陶芸部の部室に置いてある道具に興味を持ち始めた。特に最初に見た二本の棒が並んでるのは何だろうと。これ、このままの形だと分からなかったな。それ以外の、まるでスポンサーのDentalXが歯科医だから歯科医を連想しちゃう様な道具まで。
折角だから何に使う道具なのかクイズをしてみましょうと十子が言い出した。
十子がそう言う発想をするのは珍しいと思ったら、幼い頃に祖父から何の道具か聞きに行った時にやはりクイズにされたのを思い出したのだ。これって何だろう不思議だと考える気持ちが大切なのだと。それを思い出して、同じ事をみんなに出したのだ。
とは言っても陶芸の道具は見ても全然分からない。
天秤みたいなの尖っていてどうするのかと思ったら、高さを揃える為に削る道具だった。なるほど。何て言ったのかよく聞き取れなかったが、検索してみたら高さを揃えるのは「トースカン」、挟むのは「パス」だそうだ。
次は挟む道具。いかにも手術道具みたいなんだけど、どう言う時に使うのか。直子、毎回十子が酷い使い方する道具って答えるんだけど。
ヒントがyouだから何かと思ったら、挟んで釉薬に浸ける時のものだそうだ。うまく挟む為に変な鉤状のがあるのか。
次はブックエンドみたいなの。なるほど、ロクロから外す時のか。しかも海外の道具らしい。日本ではどうしてたのか。そう言えば糸みたいなので千切ってる場面みたな。
と言う事で最初に不思議だった道具。吹き矢みたいだと言う直子の答えはちょっと近かった。明治に入ってから美濃焼にも磁器が採用され、白い磁器に釉薬を吹き付けるのに使う道具だそうだ。それ、直角になるのが分かったらヒントになったな。
今日の十子を見て、ヒメナが太陽みたいな人だと言う。今までの三華とかのイメージだと月みたいと思っていたのに。それで姫乃が強調する。そうですよ。十子先輩は太陽のイメージもある。アウトレットで見た10万円を超える太陽の茶碗(瓷[かめ])だって十子先輩は自分に似合わないって言ったけどそんな事全然無い。だから我慢なんてしなくていい。
姫乃にそう言われた十子、そうだったんだ、自分で自分に枠をはめていたんだ。もっと色々な可能性を目指そうと様々なデザインを試す。
と言いつつ、謎の道具はどうしたんだと思ったら、直子が知ってた。
ウナギの目打ちだそうだ。