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ブルーピリオド・第7話

大葉先生が受験直前の生徒達の実力を振り返っていた。八虎は怖い程に急激に力を伸ばしている。だが、彼にはこれまでの合格者にあったものが一つだけ足りない。何だそれは。

八虎、とうとう蕁麻疹出ちゃった。向こうからやって来た美術部の海野が大阪芸大に受かったそうだ。大阪芸大、それってぼくリメの大阪芸大ではないのか。その場の生徒が皆おめでとうと思っているのに、そこに来た後藤先生が他のやつは未だだと割り込む。これだけでも何だおまえなのに、その後八虎にお絵描き受験はどうなんだと揶揄した言い方をする。なのに八虎は笑顔でまあまあと答えた。だから後で歌島達がどうしてそんなに相手に合わせられるのかと八虎に聞いた。だって、言ったって分からない相手には無駄だし、受験前に面倒事は嫌だし。でもこれが今回の八虎の足りないモノだったんだな。
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面接で大葉先生は八虎にその足りないモノを言う。やはり対応力。八虎はどう描いてるかと聞かれて相手がどう評価するかを念頭にしてると言うと、大葉先生は真面目だな、でも真面目が評価されるのは義務教育迄だと言う。まあ確かにそうなんだよ。優等生で済むのは高校迄。もっと自分勝手をやれと言う。よく分かりません。八虎もよく分からない。

だから自分勝手をやれと言われてもどうしたら良いのか分からず課題は鳥だったのに花を描いて出した。でも大葉先生にはこれは課題無視だよと言われてしまう。デスヨネー。

次々と課題は出るが分からないままに過ぎていた。自分勝手に描くのは楽しむ事でもあると言われて無理に笑顔の表情を作ってみたりして迷走していた。そんな時に美術室の片付けの話を言われていたのに忘れてしまっていたのを思い出して学校の美術室へ。八虎はそこで自分が最初の頃に描いたスケッチブックを発見する。そうだ、この頃は楽しく描いていたじゃないか。

予備校に戻って楽しく描くってどうするんだっけと思って帰り支度をした八虎の背後に恋ヶ窪が立っていた。こっちに用があったからと。何か食べないかと言われて最初は絵を描くからと言った八虎だが、やはり一緒に食べる事にした。ラーメンを食べて恋ヶ窪が言うには彼はパティシエの学校の説明会に行っていたのだと言う。

恋ヶ窪は八虎が自分のやりたい事を目指すのを見て自分もそれを考えたのだと言う。そして悩める八虎に恋ヶ窪が言ってくれた。おまえは思っている事を言葉でごまかす。そうじゃなくて本音を技術で武装したらいいんじゃないかと。
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第1話で徹夜したりタバコ吸ったりする不良仲間と一緒の八虎が描かれて、そこから絵を目指したのに、そいつらとの付き合いが続くのかと思ったけど、いや、これは良い友だちだったんだ。これで目覚めた八虎、大葉先生がほうこれはと思う程に八虎の絵は変わった。

愈々一次試験は明日。突如宣告される藝大入試の縛り。鉛筆と木炭以外使用禁止。驚く生徒達。じゃあなんで今迄色々な画材をやって来たのかと言う。それはまあ幅のある表現力を持った上での画材縛りだ。それに粉末や水は他の受験生に迷惑をかける可能性がある。ある程度なら試験監督の目こぼしがあるかもしれないが。八虎はチャコペンを使えないのかと思った。そうなの?それは鉛筆と同じなんじゃないの?ともかくアウトになるかもしれないと恐れながら描く事は出来ないと言うのだ。

そして試験当日。上野駅から続々と藝大に向かう受験生にビビった八虎だが、誰か知り合いはと探したら、見事に世田介を発見した。あの天才だって手を震わせるんだ。さくっと描いてさくっと終わらせようぜ。
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そして出された課題は自画像だった。これって散々自分を見つめて来た八虎には良い課題なのでは。

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