無職転生~異世界行ったら本気だす~(第2クール)・第13話
前回をロキシー視点で。
ロキシーはあの魔力災害で散り散りになってしまったグレイラット家のみんなを探す為に元黒狼の牙のメンバーだったエリナリーゼとタルハンドと魔大陸迄探索に来ていた。そしてやっと港に上陸したのだ。その時にルディとニアミスをするものの、未だ会っていない。
ウェンポートでグレイラット家の人の消息をあたるものの、有力な手がかりは無かった。しかし別の噂は聞いた。スペルド族のデッドエンドと同じ名前のパーティがあって、その構成メンバが(緑髪ではない)長身の番犬ルイジェルド、赤い髪で狂犬のエリス、そして前回不正確に伝わっていた飼い主のルージェルド。ルディの名前が不正確に伝わってるの、意味があったんだな。そして赤い髪で狂犬のエリスと聞いても、ロキシーはボレアス・グレイラットのエリスはそんなによく知らないので、ルディと一緒のエリスとは気づけなかった。
そんなデッドエンドに出くわしたら即座に殺されると恐れたロキシー。遭遇しないようにと街中を歩いて調査していただが、その時に海岸でルイジェルドとエリスの剣戟を見かけたのだ。あのコソコソロキシーはそう言うロキシーだったか。
そして逃げた先でルディとニアミスするが、あの時ルディがアンアンする声を聞いたけど、まさかロキシーが逃げ込んだ先でエリナリーゼがアンアンしてたとは。これを見てロキシーが驚いた上にエリナリーゼからあなたも加わる?とか言われたから魔法で建物ごと破壊。おかげで修理費を沢山取られてしまった。
ロキシー視点の話はAパートで終わり。
ルディの方に話は戻って、前回の最後にルディが助けた男ガルス・クリーナーがルイジェルドを密輸品として渡海させる手筈を整えてくれた。代わりに到着したら他の密輸品を解放すると言う怪しい条件付きで。
船主からヤバいと目を付けられて船代をふっかけられたルイジェルドが別便で渡海したので、ルディとエリスは普通に船に乗ってミリス大陸へ向かう。途中海賊とか怪物に襲われる事もなく順調な船旅だったが、エリスにとっては順調ではなかった。エリスは船酔いに弱かったのだ。因みに次のミリス大陸から中央大陸へはもう一度渡海が必要。
船酔いでグテっとなったエリスの介抱の為に胸とか腹とか服を緩めると、それはどうしても色々見えてしまってルディ君のムラムラが止まらない。トイレに行かなくてはならない程に。中身はおっさんだからそれは分かるが、身体ももうそんな歳になってたんだっけ。
無事にミリス大陸の港のザントポートに上陸。ルディは約束どおりに密輸品(ルイジェルド)の引取にある場所へ向かった。ヤバそうな建物の中に入ると檻の中に犬みたいなのとか、どこかの種族の子供とかが監禁されている。泣き叫ぶ子供も居る。それをぐっとこらえてルディは案内されたルイジェルドの所へ。そこのヤツはさっさと引き取れとルディを檻の中に入れる。ルイジェルドはルディに耳打ちした。
この中で6人の子供の悲鳴が聞こえた。そしてその内の一人の声がしなくなった。殺されたのだろう。そこまで言ったら、子供を害するヤツは絶対許さないルイジェルドが何をするかもう分かるな。
だがルディはこれでまたルイジェルドの評判に傷を付けたらと思って、やるなら自分がとも思ったが手が震える。それを察しているルイジェルドはお前の手はエリスを助ける為のもので他人を殺す為のものではない、やるのは自分だと今まで拘束していた縄を自力でちぎって檻の前の男をまず殺す。
ここの連中を皆殺しにするのは俺の役目だからお前は子供たちを助けろと言われてルディは子供たちが監禁されている檻の方へ。
子供たちは当然最初はルディを警戒しているが、獣人語で話かけて治癒もしてくれるとやっと安心される。一人はやはりもう既に死んでいた。無事だった5人を連れてルイジェルドと外に出るが、その時にさっきの建物にもうひとり居なかったニャ?とか言われた。あの犬の事を子供たちは気にしているのだ。
やむなくルディは一人で建物に戻る。子供たちはルイジェルドに託す。既に一味はルイジェルドに皆殺しになっていて危険は無いとは思うが気をつけろと。
ルディが檻の中に入ると犬には結界が貼られていた。それをあっさり破壊すると犬は喜んでルディにペロペロ。ルディもペロペロされて思わずその犬に触ってみたらモフモフがたまらない。モフモフを堪能していたら突如聖獣様に触るなと襲われる。どうもこの二人、さっきの子供たちとこの聖獣を救出に来た様だが、ルディの事は一味の一人だと思ってしまったらしい。聖獣に汚らわしい目を向けていたお前は村に帰ってからどうするか覚えておけと言われてルディは拉致される。
ルディ、やばい展開になったぞ。