ブルーピリオド・第1話
てっきりおっさん達かと思ったら不良学生だった。渋谷でオールでサッカーの準決勝を見て(と言う事は海外の試合か)ラーメン食べて、その中で矢口八虎だけはその日を休まずに学校へ行く。そんな付き合いをしながらも矢口はきっちり成績を残していた。
四人は高校芸術の選択は美術を取っていた。先生から好きな風景を描けと言われておっぱいの絵と言う生徒に全く動じない先生。その際、矢口は慌ててタバコを隠す。だが矢口はそのタバコを美術室に忘れてしまい取りに戻る。
これが矢口の絵画との出会いだった。そこにあった絵に微笑みかけられた様に見えた矢口は思わず手をカンバスに伸ばすと、触らないでと止められる。未だ絵の具が乾いてないから。この時は気に留めたまで。
後日重そうな荷物を持つのを手伝って美術室へ行き、左側の人物が何故緑色なのか尋ねてみたら、そうする事で肌の色が綺麗になるからだと言う。
絵に惚れた矢口は先輩に(敬語になっていたから。でもどうして先輩と分かったんだろう。既に知ってる人だったのか)才能ある人ですねと言うと、先輩は才能って言われちゃうと自分の努力が無視されている様に感じると寂しげに言うので、矢口はそれは自分もそうだと感じて謝る。
そこにあの大きな女の子が入って来る。女の子?学ランの下にスカートなんだけど。
矢口とは実は知り合いの様で、矢口の忘れたタバコをそっと渡す。好きでもないのに周りに合わせて吸うのはやめろと。自分の、今の無理をしている生き方の図星を突かれたと矢口は思った。
矢口はまた四人で渋谷でオール。その時に早朝の渋谷の空気を感じ、彼は自分の風景として美術の課題でそれを描く。青い渋谷を。絵の具の色の重ねは先輩から言われた事をヒントにして。
貼り出された青の渋谷を見た友人達は、ああこうだこれが早朝の渋谷だと言ってくれて、自分の表現した物を受け止めて貰えた矢口は何だか涙が溢れる。あのでかい子も褒めてから何だ矢口のかと。
だが矢口はあれで満足していなかった。いや、却って不満だった。全然描き足りない。もっともっと描きたい。矢口は先生にストレートに聞きに行く。絵が上手くなるにはどうしたら良いのか。ここで分かったのは、この時点では矢口は遠近法もロクに知らない素人だったのだ。
絵で生きていくにはどうしたら良いのか。国立の美大とはどんなものなのか。家の事情で私立の美大には行けない。だが東京芸大の絵画は200倍の狭き門。芸大の倍率が凄まじいのは知っていたが、そこまでか。
でも先生は煽る。好きなものを一生懸命にやるのは最強なのよ。
美術系アニメと言うが公式サイトを見たらむさ苦しい男ばっかりだったのを無視して見てみたが、やはり美術系アニメは面白い。