プラチナエンド・第1話
人生に絶望した架橋明日(かけはし みらい)君。卒業式の日にビルの屋上から飛び降り自殺をしようとしたが、それを特級天使のナッセが救う。
だが生きててもしょうがないと言う明日にナッセは全然聞く耳を持たない感じで、これからナッセに天使の翼と矢のどちらかを与えましょうと言う。矢の方はそれを射ると撃ち抜かれた相手が明日の事を愛してしまうのだと言う。
面倒くさくなったか明日はじゃあ両方と言ったらナッセはあっさり両方くれた。嘘くさいと思った明日だったが、天使の翼出ろと念じると巨大な翼が出現。そしてそれで自由に空を飛べる。これがナッセが与えた自由の一つ。
人には見えない速度になるので欲しい物は何でも盗めるとナッセは言う。あれ?この特級天使、何だか変だぞ。矢も他人を射抜けば相手をコントロール出来ると言うのだ。まるで悪魔じゃないか。
そしていきなり酷い事実を打ち明ける。両親が死んだ後に明日を引き取った叔父と叔母だったが、実は両親を殺したのはその叔父と叔母だと。なんだそれ。
まさかと思った明日はマンションに帰って叔母を矢で射抜く。あの叔母に愛されても嫌だが、これで叔母は本当の事を白状した。車に細工して爆発する様にしたのだ。って、そんな事したら警察が調べてバレるのでは。
そこに叔父が帰って来て叔母が何もかも白状してるのを見て何言ってるんだと喧嘩になる。この有様を見た明日が死ぬべきはお前達だったと漏らすと、叔母は包丁を取り出して自死してしまう。死んで詫びる程の事をした場合は死ねばよいのにと言われた矢を射掛けられた相手は死ぬのだという。それを平然と説明するナッセ。おまえ、本当に悪魔だな。
あまりの出来事に明日は取り敢えず矢の力でビジネスホテルに泊まったものの、だからと言ってこの力で幸せを掴める気がしなかった。
ナッセはさらに叔父とその子供を殺せば遺産が全部入ると唆す。叔父は例の赤い矢で射抜けば死んで詫びるから死ぬ。子供たちは別に与えたと言う白い矢で射抜けば百発百中で死ぬよと気楽にいうナッセ。何故天使や神が持ってるのかと言うと安楽死の為の矢なのだそうだ。
そしてナッセは続ける。
同様の力は他に12人に与えられて、その中から神になる候補を選ぶと言うのだ。
他に12人ったら明日を併せて候補は13人じゃん。
何もかもが不吉な天使共だ。